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ヒューマン・ラボ

熊本地方気象台 堤之智 台長

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする
「ヒューマン・ラボ」。
 
今日は熊本地方気象台堤 之智 台長をゲストに
お迎えして、8月末からスタートする「特別警報」
について解説していただきました。

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Q① ご出演の方のお名前と職業・所属を教えて下さい。

名前: 堤 之智
社名: 熊本地方気象台
所属(役職): 台長
昭和33年7月18日生、福岡県福岡市出身
昭和61年4月 気象庁 観測部 採用
昭和62年4月 気象庁 気象研究所
(地球環境に関する観測・研究)
平成12年4月 気象庁 地球環境・海洋部
(気象に関する国際協力など)
平成20年4月 青森地方気象台長
平成22年4月 水戸地方気象台長
平成24年4月 現職
 
Q② 「熊本地方気象台」の基本情報を教えて下さい。
 
熊本地方気象台:
〒860-0047 熊本市西区春日2丁目10番1号
熊本地方合同庁舎12階(案内図)
代表電話:096-352-7740(総務課)
 
Q③ 「熊本地方気象台」とは、
具体的にどんな仕事をしているところですか?
わかりやすく説明をお願いします。
 
気象台は気象、地震、火山、海洋などに関する情報を
提供して、人々の命を守ったり、暮らしを支援するための
情報を出す所です。
 
気象台には「台」という字が入っています。
これはもともと土を高く積んで見張るための
物見台のことです。観天望気と言う言葉がありますが、
天気を予想するために物見台に上って空を観察することから
気象台という言葉がついたのだと思います。
他にも台がつくものは天文台や灯台があります。
 
そして空を見て天気を観測するというのは、
適切な情報を出すために、今でも気象台の
大切な仕事に一つになっています。
                        
気象台は1年365日24時間休みなく、
天気の変化や地震などを見張ったり予測したりして、
天気予報や気象警報などの情報を発表しています。
そして、住民の方々にそれらを使っていただくことに
よって、災害の防止・軽減に貢献しています。
 
Q④ 今回「特別警報」というあたらしい警報が
スタートするとのことですが、詳しく教えてください。
 
一昨年の台風12号により紀伊半島で大きな被害が出ました。
また昨年九州北部豪雨でも大きな被害が出ました。
 
何れの場合も既に警報は出されていたのですが、
このように警報基準を遙かに上回るような現象が
起こった場合に、自治体や住民の方々にいっそうの
注意喚起をお願いするために、新たに特別警報が
発表されることになります。
                                
この特別警報が発表されるのは、大雨、台風、津波、
火山噴火などで重大な災害が起こる恐れが著しく
大きいと思われる場合です。
 
尋常ではない現象が起こっていたり、
今後起こる恐れがあります。内容を良く確認して、
安全のために、直ちに身を守る行動を取ってください。
                                
また、日頃から安全と思って使っているいつもの道、
橋、トンネルなどが危険になる場合があります。
いつもの行動が安全とは限りません。
周囲に十分警戒して最善の避難行動を取って
いただくようにお願いします。
 
もし外出することが危険な状態に既になって
いるときは、無理をせず家の中で比較的安全な
場所にとどまってください。                                                      
従来からの警報も、引き続き重大な災害が起こる
おそれのあるときに発表されます。
 
特別警報によってこれまでの警報の基準が
変わるわけではありません。警報が発表された段階で、
十分に警戒して早めの対応を行うようにお願いします。
 
Q⑤ 気象台からの情報について、わたしたち熊本県民は、
どんなポイント注意する必要があるのでしょうか?
 
気象台はさまざまな情報を出しています。
いざという場合になってあわてて情報を見ても、
よく理解できない場合があります。
 
落ち着いて判断するためには、特別警報を含めて
どういう情報があり、それぞれがどういうものなのかと
いうことを日頃から理解しておくことが重要です。
また、それらの情報が出された際に、
どういう行動をすればよいかを知っておくこと、
考えておくこともいざという際に適切な行動を
とるためには重要です。
 
気象台はいろんな機会を使って広報を行っていますが、
こちらから出向いて出前講座などもやっていますので、
住民の方々も身を守るために、日頃から情報の理解に
務めていただくようにお願いしたいと思います。
 
Q⑥ 「台長」というお仕事は、たいへんだと思いますが、
一番苦労する点、そのほか、仕事でのやりがいなど
あればお願いします。
 
私の台長という仕事は、自治体や一般の住民の方々に
気象台を身近に感じていただき、気象台の発表する情報を
利用してもらうために、住民と気象台とをつなげるのが
仕事だと思っています。
 
気象台からの情報をもっと利用してもらうことによって
住民の方々の生命・財産が守るために、
いろんなことに取り組みたいと思っています。
住民の方々の理解を得ることが出来たり、
住民の方々の役に立ったと感じたときに、
この仕事のやりがいを感じます。
                   
我々はもちろんお叱りを受ける場合もあるのですが、
気象台からの情報と住民をもっと結びつけるためには、
住民の方々が気象台からの情報をどう考え、
何を要望し、何に苦労しているのかを知ることが必要です。
 
そのためには、住民の方々からもいろんな声を
聞かせていただければありがたいと思います。
また大雨などが起こっても、被害がなかった場合には、
我々の情報が役に立ったのかどうかはわかりません。
もし役に立ったことがあれば、それも気象台に伝えて
いただければ、気象台の職員はいっそう努力して
仕事をやれるようになると思います。
 
Q⑦ 「気象台」に長年お勤めの中で、
これまでで、最も印象深いエピソードをお願いします。
 
平成23年3月の東日本大震災発生時に水戸の気象台で
勤務していました。その際の地震は大きくてゆっくりと
した地震で、それが長く続きました。
 
停電したので直ちに非常電源に切り替えて、
機器の故障がないことを確認し、職員の安全を確保して、
徹夜で情報の提供を行いました。
県の災害対策本部に人を派遣するとともに、
ラジオにも電話で職員が出て随時情報を伝えました。
県内ほぼ全域で停電したのでTVは見れず、
ラジオは有力な情報伝達手段となりました。
              
茨城の沿岸には津波も繰り返し襲ってきましたが、
各方面の尽力と地形の効果などにより、
東北地方ほどの被害は出ませんでした。
このとき、東北地方の全ての津波計が津波のために破壊、
故障してしまった中で、茨城県大洗にある津波計は
生き残りました。これが津波の状況を把握するための
貴重な観測装置となりました。
 
停電しているのでバッテリーで動いていたのですが、
2日間でバッテリーが切れてしまうため、
その間に気象庁本庁と力を合わせて、津波計まで
予備のバッテリーを持って行きました。
担当者は救命胴衣をつけながら波止場にある津波計まで
行ってバッテリーの交換を行いました。
                                                           
茨城県の被害は、それほど報道されていないかも
しれませんが、地震による被害は相当なものでした。
県庁所在地の水戸市内でも停電、断水し、
市内では長い所では停電は5日間、
断水は6日間にわたりました。
 
多くの建物で倒壊の恐れがあったり、
高速道路も含めて交通網は寸断されました。
このため、食料などの物資は途絶し、スーパー、
コンビニなどあらゆる店から長期にわたって
食料品やガソリンがなくなりました。
 
そういう困難な状況の中で、住民だけでなく、
復旧工事の現場や避難所に対しても、気象台の職員が
力を合わせて、気象情報を提供し続けることが
出来たことが印象に残っています。
 
Q⑧ その他、熊本県民にPRしたいことなど
あれば教えてください。
 
最もニュースなどに取り上げられている情報の一つは、
気象台からの情報ではないでしょうか?
「気象台からの情報に依りますと・・」や、
「気象台は呼びかけています。」などニュースで
よく聞く言葉です。
 
また、日常の会話でもお天気に関することほど、
広くどこでも誰でも話している話題は
無いのではないでしょうか?
 
これほど身近なお天気に関する情報ですが、
さらにもう一つ踏み込んで、どういう場合に危なくて、
その場合にどうすればよいかということは、
今ひとつ理解されていないかもしれません。
 
いざ情報発表を知っても、
その情報の意味を知らないと適切な判断は出来ません。
気象台は情報を出すだけではなく、
その利用に関する様々な普及活動も行っています。
 
是非気象台からの情報の見方やその利用の仕方も
覚えていただきたいと思います。
いざという時に必ず役に立つと思います。                              
 
また、気象台のホームページには、
実はいろんな情報があります。気象に関する知識や
過去の観測データなどもホームページ見れます。
さらに、気象台は地球温暖化防止のために、
これまでの熊本での気候変化などの情報提供も
行っています。どうかご活用ください。                                                                    
最後に、先ほども申し上げましたが、
気象台に対していろんな声を聞かせていただければ、
今後の業務の参考になると思います。
よろしくお願いします。
 
今日は熊本地方気象台の堤 之智 台長をゲストに
お迎えして、8月末からスタートする
「特別警報」について解説していただきました。
 
堤さん、ありがとうございました。
 
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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

日本マーチングバンド協会 準公認指導員・打楽器指導者 原優子さん

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする
「ヒューマン・ラボ」。
 
今日は日本マーチングバンド協会 準公認指導員で、
打楽器指導者原優子さんをゲストにお迎えして、
マーチングと吹奏楽にまつわるお話を色々と伺いました。

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Q① お名前と番組でご紹介する際の肩書を教えて下さい。
 
名前 : 原 優子
肩書 : 日本マーチングバンド協会 準公認指導員、
           打楽器指導者、などなど。
 
Q② ドラムやマーチング関連で、
現在はどんな所で何の指導をされていますか?
 
熊本工業高校吹奏楽部を中心に、九州各県の中学校や
高校の吹奏楽部におじゃまし、マーチングや、
パーカッションの指導をしています。
また、自宅でドラム教室もしていて、小学生から
60代のおじさまに、ドラムを教えています。
 
Q③ 最初に楽器を始めたきっかけ、
その後マーチングスネアを始めたきっかけを教えて下さい。
 
父が指揮者、母も吹奏楽関係者だったということで、
小さいころから英才教育を受けていた、というイメージを
持たれていますが、まったくの逆です。
 
中学校に入学し、友達に誘われる形で吹奏楽部に入りました。
体験入部の時、先輩に「吹いてみない?」と、
学校の備品だと思われる汚なーい管楽器を渡されました。
私は本能的に(きたないーくわえたくないー)と思い、
その時目にとまったパーカッションを希望した・・・
しかもパーカッションの先輩が美人ばっかりで憧れた
・・・という、思春期ならではの理由で
パーカッションを始めました。(笑)
 
中学校を卒業し、熊工吹奏楽部に入部しました。
マーチングパーカッションに出会ったのは
熊工吹奏楽部に入部してからです。
スネアドラムを初めて担当したのは高校1年生の冬
ですが、スネア専属とかではなく、
マーチングバスドラム(3~5台、複数台で演奏し、
吹奏楽のバスドラムとは全く違う楽器)など、
たくさんの楽器を担当しました。
 
Q④ 実際に持ってきていただいたスネアの重さは
どれぐらいありますか?
また、音の大きさはどれぐらいですか?
 
スネア→8.7Kg 、
ホルダー(かつぐ時に使用)→ 4.2Kg 
(クオードはもっと重い)
 
音の大きさはとても大きいです。
狭い部屋の中で練習するときは、耳栓をして
演奏する人も多いです。
耳栓をしてもはっきり聞こえるほどの音量です。
大きい音も出てとてもパワフルですが、
小さく繊細な音も出せます。
大きいおとだけではなく、繊細でやわらかい
サウンドが鳴ることも伝えたいです。
 
Q⑤ マーチングにおける、スネアはどんな存在ですか?
 
マーチングパーカッションの中で、
リズムの中心になるのがスネアドラムです。
さらに、スネアを複数台並べて演奏する場合、
基本的にリーダーがセンターで演奏し、
周りの人は、テンポやスティックの高さはもちろん、
演奏の表現もセンターに合わせます。
 
センターは核となる存在ですので、技術的にも
メンタル的にも、メンバー全員に信頼されて
いなければなりません。
 
AKBと一緒で、スネアのセンターになることは、
一度は誰でも憧れると思います。
しかし、スネアだけが難しい、スネアだけが花形、
ということではなく、パーカッションの全ての楽器
それぞれに、重要な役割があります。
 
Q⑥ 熊本のマーチング事情について教えて下さい。
 
熊本のマーチングは伝統があります。
熊本県マーチングバンド協会の先生方を中心に、
マーチングを広めていきたい、こどもたちのために
マーチングを取り入れたい、という想いが
今も残っています。
 
全国規模の強豪校がたくさんあることで、
マーチングコンテストの熊本県大会には
他県から見に来る方もいらっしゃるほどです。
 
また、くまもとマーチングフェスティバルで、
地域ごとに「合同バンド」を結成し、
普段マーチングをしていない学校も、
みんなでマーチングをすることも特徴だと思います。
それぞれの学校の演奏会やイベントで、
マーチングを取り入れている学校も多くあります。
 
熊本県独自の動き(足踏みや歩き方の基礎)の検定もあり、
技術の向上を目指しています。
 
検定やコンテストがあるからこそ、レベルアップに
つながっていると思いますが、
コンテストだけのためのマーチングではなく、
お客様に感動していただけることが一番だと思っています。
 
Q⑦ 今後熊本で見ることができる
マーチングのイベントと、見どころを教えて下さい。
 
8月10日 第40回くまもとマーチングフェスティバルです。
保育園から一般まで、26のプログラムがあります。
 
ゲストには、福岡県から精華女子高校吹奏楽部も来てくれます。
第40回ということで、過去マーチングフェスティバルに
出場したことがある学校の先生や卒業生などで、
「メモリアルバンド」を結成します。
 
節目の年にしかないような演出ですので、見所です。
老体にムチを打って頑張ります。(笑)
 
Q⑧ 熊工野球部の甲子園での活躍も期待されますが、
吹奏楽部についても見どころ・聴きどころのPRをどうぞ。
 
甲子園では、マーチングの衣装を着て応援します。
伝統の応援「サンライズ」を中心に、楽器を上げたり下げたり
(振り付け)しながら応援します。
マニアの中では有名な応援です。
応援団との合同練習もばっちりですので、
あとはマーチングフェスティバルと同日にならないように、
抽選を祈るばかりです。
 
Q⑨ 原さんにとって、マーチングの魅力は
どんなところでしょうか?
 
観客として→音楽が目で見えるところ
 
指導者、教育として→こどもたちに責任感、
集中力がつくところ。
こどもたちがみるみる変わっていく
 
プレイヤーとして→本番のあとの拍手が感動。
練習が大変だからこそ味わえる
 
今日は日本マーチングバンド協会 準公認指導員で、
打楽器指導者の原優子さんをゲストにお迎えして、
マーチングと吹奏楽にまつわるお話を色々と伺いました。
 
原さん、ありがとうございました。
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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

 

「熊本県消費生活センター」

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする
「ヒューマン・ラボ」。
 
今日は熊本県 環境生活部 県民生活局 消費生活課 課長補佐の
三角登志美さんに、さまざまな消費者トラブルについて
お話を伺いました。

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Q ご出演の方のお名前と職業・所属を教えて下さい。
 
名前:三角 登志美
所属:熊本県 環境生活部 県民生活局 消費生活課
 
熊本県消費生活センターホームページ
Q「熊本県消費生活センター」の基本情報を教えて下さい。
 
熊本県消費生活センターは、水前寺6丁目にある
熊本県庁新館の4階にあり、消費者の皆様方、
また、市町村の消費生活相談窓口等からの御相談に
対応をしています。
 
相談時間は、祝日・年末年始を除く
月曜日~金曜日の午前9時から午後5時までです。
 
 [相談電話] 096-383-0999
 
 
Q「熊本県消費生活センター」とは、
相談するところというイメージはあるのですが、
具体的にどんな仕事をしているところですか?
また相談に当たっての注意点はありますか。
 
消費生活センターは、消費者の消費生活における被害を防止し、
その安全を確保するために消費生活相談、あっせん、
情報提供等を行っている行政機関です。
 
県内には、現在、県及び各14市に消費生活センターが
設置されています。加えて、消費生活相談を受ける窓口が
各町村に設置されています。
 
消費生活センター・相談窓口では、悪質商法被害・
消費者トラブル、借金・多重債務問題、製品の不具合や
製品事故、賃貸借契約のトラブル等、大変幅広い
御相談を受けております。
 
なお、消費生活センターに相談するときには、
事業者との間の契約書、領収書、パンフレット、
保証書などの関係資料等を用意していただく方が
スムーズに相談できます。
 
御相談は、お住まいの市町村か、県消費生活センターで
受けており、電話でも窓口に直接来ていただいても結構です。
なお、各自治体の電話番号・相談受付曜日・時間等に
ついては、熊本県消費生活センターホームページに
掲載しておりますので、御確認ください。
 
Q「熊本県消費生活センター」には、さまざまな
消費者トラブルの相談があると思いますが、
最近増加している特徴的なものがあれば教えてください。
 
最近の相談で多いのは、パソコンや携帯電話等に
身に覚えがない請求がくるインターネット関係
トラブル・健康食品の送り付けトラブル・
多重債務問題等です。
 
特に昨年度末くらいから急増したのが、
健康食品の送りつけ商法です。
これは、
①以前に注文した健康食品を送るとの電話があります。
②注文していないことを告げると、受け取らないと
裁判を起こすと脅したり、3か月分のうち1か月分だけ
でも受け取ってほしいと強引に勧誘を勧めたりしています。
③また、長時間電話勧誘を続けることで相談者を
根負けさせ、仕方なく1か月分だけを購入させるような
ケースもみられます。
この相談は、今年度に入って急増しています。
昨年度1年間の相談件数が101件ですが、この4月から
6月の相談件数が139件で、昨年度一年間分を超えています。
なお、高齢者が対象となっていることが多く、
家族や地域が、高齢者が消費者被害に遭わないように
するための取組も必要となっています。
 
具体的な相談事例は次の通りです。
 
相談事例1
以前、私が注文した健康食品を送るという電話があった。
会社名は聞き取れなかった。
健康食品は関節に効くものだと言う。
注文した覚えはないと言うと、住所や名前が記載された
注文票があるので、確かに注文を受けているという。
再度、注文した覚えはないと言うと、注文した物を
受け取らないのは許されない等と強引に言う。
注文していないので受け取らないときっぱりと言うと、
「送らないようにするが、ブラックリストに登録されるので、
今後どこの健康食品会社への注文もできない。」と
言われた。(70代 女性) 
 
相談事例2
3日前に突然電話があり、健康食品を代引き配達で
送付すると言われた。注文した覚えがないと断ったが、
注文した記録があると言われたので、
受け取ってみると言って切った。
今日、代引き配達で商品が届いたので、
お金を払って受け取った。
包装を開封したが、注文した覚えがない。
(70代 女性)
 
相談事例3
宅配業者が、代引きと言って健康食品を届けに来た。
頼んだ覚えがなかったので受け取らなかった。
午後になって知らない男性から電話があり、
「3月に注文している。受け取らなかったら裁判にするぞ。
何回でも呼び出すぞ。」等と強引な口調で言われた。
(80代 男性) 
 
消費者へのアドバイス は次の通りです。
 
◎代引配達で届くとの電話があった場合は、
注文をしていなければ、注文していないことを主張する。
 
◎家族が注文した商品かどうか確認する。
 
◎誰も注文していない商品であれば、
配達時に受け取り拒否を行い、絶対に代金を支払わない。
その際に事業者の情報(住所・連絡先など)をメモしておく。
 
◎健康食品に限らず様々な商品を送りつけてくる
ケースも考えられるので、日ごろから家族内で
情報交換をしておく。
 
◎一度支払った代金を取り戻すことは非常に困難なので、
安易にお金を支払わないようにしましょう。
代引配達で商品を受け取り、お金を払ってしまった後では
運送業者にキャンセルを求めても応じてもらえません。
キャンセルをする場合は必ず受取拒否をしましょう。
 
◎脅迫的な勧誘があった場合には、業者の情報などを
できるだけ聞き取って警察に相談しましょう。
 
Q 各種の詐欺的商法が最近問題になっていますが、
熊本県での実態はどうですか?
また、わたしたち消費者が注意すべき点などありますか?
 
平成24年度に県消費生活センターに寄せられた
相談のうちには、出会いサイトや、いわゆる
サクラサイトに関する相談が多数あります。
 
いわゆるサクラサイトとは、「お金をあげる」
「有名人の悩みを聞いて欲しい」
「無料で出会える」などと誘われ、メール交換などで
有料ポイント代を払わせる手口です。
熊本県消費生活センターには、
「サイトに有料ポイント代を支払ってしまった。」との
相談が寄せられています。
理由は様々ですが、巧妙に有料なサイトに誘い、
メールを読む、またはメールを交換するなどの名目で
有料ポイントを購入させるものです。
 
出会い系サイトやサクラサイトに関する
具体的な相談事例は次の通りです。
 
相談事例1 
出会い系サイトに入り、相手とやり取りしていたが、
20万円使っても相手と会えなかった。
サイトから「限定プランを試しませんか?」と言われ、
一度は承諾したものの、400万円と高額だったので、
やっぱり止めることにした。止めることをサイトに
伝えたところ、「相手は貴方の10倍以上の金額を
既に使っている。清算して請求する。」と強く言われ、
250万円請求された。
また、『刑事民事を問わず法的手続きをとらない。』と
書いてある合意書に記名押印を求められた。
仕方なく、合意書に記名押印し、250万円を支払った。
 
相談事例2 
「余生が短く、遺産を残したい相手もいないので
5千万円を差し上げます。」というメールが携帯に入った。
相手の連絡先を手に入れるためは、ポイントを購入する
必要があったので、銀行振込やコンビニの電子マネーなどで
20万円ほど支払い、ポイントを使ったが、
文字化けなどして連絡先を受け取ることはできなかった。
その後も「何故受け取らないのか。貴方は鬼なのか。」などの
メールが送られてくる。どうしたらいいか。
 
相談事例3 
スマートフォンで曲をダウンロードしていたら、
「1等100万円、2等50万円、3等25万円」と
書いてある広告が目に止まり、「応募する」をクリックした。
その後「3等25万円が当選した。
渡す為に5千円のポイントを購入して下さい」と
メールが来たので、相手口座に自分の口座から
お金を振り込んだが、結局賞金は貰えなかった。
その後、たくさんの同じようなメールが
届くようになったが、信用できるか。
 
消費者へのアドバイスは次の通りです。
 
◎知らない人からのメールやメッセージに安易に
返信しないようにしましょう。
 
◎不審なメールが執拗に届いたら、
迷惑メール防止手続きやアドレスを変更しましょう。
 
◎知らない人からのメールで
「お金をもらってください。」
「必ず後で支払うから立て替えておいて欲しい。」は、
サクラの可能性が高く、手数料を支払ったとしても、
お金がもらえたり、相手から立て替えたお金が戻って
きたりすることはありません。
 
◎おかしいなと思ったら、
すぐにポイントの購入を止めてください。
 
◎相手とのメールのやり取りや支払いなどについて、
メールや写真などで記録し、消費生活センターへ
相談してください。
 
◎うまいもうけ話には注意しましょう。
支払ったお金を取り戻すことは非常に難しいため、
支払う前に相談しましょう。
 
Q 最近は、また新たな詐欺的商法があるのですか?
熊本県の実態はどうですか?
また、わたしたち消費者が注意すべき点などありますか?
 
消費者に「宝くじの当選番号を事前に教える」という電話や
メールがあり、その情報と引き替えに情報提供料を
支払うよう求められる相談が寄せられています。
 
具体的な相談事例は次の通りです。
 
相談事例1
知らない番号から電話があり、
「宝くじ(ロト6)の当選番号を教える。
本当に当選しているかどうかは翌日の新聞を見て
もらえば分かる。1ヶ月間は無料だが、
15000円で契約しないか。」と言われた。
翌日の新聞を見ると確かに当選した番号だった。
                   
相談事例2
ある会社名を名乗って「宝くじに興味があるか。
必ず当たる番号がある」と電話があった。
「自分たちは関係者なので購入できない。
限定で情報を活用してくれる人に案内している。
IDを取得しておくので、また連絡してくれ。」と
言われた。信用できるのか。
 
消費者へのアドバイスとしては、次の通りです。
 
◎数字選択式の宝くじ(ロト6等)は、
電動の機械を使用し抽選を行っています。
事前に当選番号を予想することは不可能です。
 
◎電話やメール、手紙等がきても無視しましょう。
 
◎うまいもうけ話には注意しましょう。
支払ったお金を取り戻すことは非常に難しいため、
支払う前に相談しましょう。
 
ご相談いただいた方の中には、実際に、
500万円前後のお金を払っている方が何人も
いらっしゃいます。
宝くじ(ロト6)は、抽選直後にインターネット上で
当選番号が確認できますが、そのことを知らない人から
すれば、事前に当選番号を知り得たように
見えることを利用している場合もあります。
当選番号を予想することは不可能です。
絶対に信用してはいけません。
 
Q 熊本県民にPRしたいことなどあれば教えてください。
 
消費者トラブルは、次々に新しい手口が発生しています。
「あれっ、変だな?」と思ったら、まずは相談をしてください。
また、高齢者等のいわゆる生活弱者の消費者被害が
深刻になっています。
平成24年度に県消費生活センターに寄せられた相談で
いうと、契約当事者の年代別の割合は、
年齢が高くなるごとに増加しており、70歳代以上が、
全体の17.5%と最も多くなっています。
 
さらに1,000万円以上の高額な既払いのある相談者の
年代別の割合では、60歳以上の人が約半数です。
特に、「投資・運用・出資等」に係る高額既払い
(1,000万円以上)がある相談者のうち、
60歳以上は全体の62%にも上っています。
 
このような高齢者の消費者被害の早期救済や
未然防止を図るためには、高齢者を地域で
見守るための活動が必要です。
 
地域でボランティア活動をしている皆様方や
福祉関係に従事している方々が、
「あれっ、どうしたのかな?」と思ったら、
是非、市町村消費者行政担当部局や
県消費生活センターに御相談ください。
 
地域全体で消費者力をアップして、県民全体で
安全・安心なくらしを実現していきましょう。
 
今日は熊本県 環境生活部 県民生活局 消費生活課 課長補佐の
三角登志美さんに、さまざまな消費者トラブルについて
お話を伺いました。
 
三角さん、ありがとうございました。
 
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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

 

「チームGINRIN熊本」

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。
今回は、熊本有数の自転車チーム「チームGINRIN熊本」
中原裕章さんにチームの活動について伺いました。

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Q① 出演する方のお名前と職業・所属を教えて下さい。
 
名前 :中原裕章
所属:熊本市消防局
プロフィール: 大学時代に趣味デロードレーサーに乗り始め、
就職してからレースに出場するようになり、現在12年目。
ホームページ、ブログなど:http://ginrin.kumamoto.jp/
 
Q② 活動の主体となる「事務局」の基本情報を教えて下さい。
 
正式名称:チームGINRIN熊本
所在地:GINRIN健軍店(熊本市東区水源1丁目8番4号)
問合せ先: HP:http://ginrin.kumamoto.jp/
 
Q③ 「GINRIN熊本」 は、どんな団体ですか?
いつごろ、どんな目的のために結成されたものですか?
 
競技用自転車の一種「ロードレーサー」が好きで、
お店「GINRIN健軍店」で顔なじみになった
有志が作り上げたチームです。
 
自転車競技の最大のポイントは、空気抵抗です。
ゴールには先頭で到達したいのですが、
先頭を走るとライバルの2~3割増しほどの空気抵抗と
戦わねばなりません。
より早くゴールにたどり着くために先頭を走ると
他人よりも疲労する一方、ライバルは自分を風よけに
使って体力を温存することになります。
 
こうした空気抵抗をチームメイトと分け合って
走ることで体力を保ちながらペースを上げる一方、
対抗するチームにはどのタイミングで空気抵抗を
ぶつけるか、という心理戦が背後で展開します。
たとえば・・・・皆が前に出たがらないときに
勇気を持って先頭に飛び出して集団から大きく
抜け出したりすると、前を曳きたがらない集団内では
牽制がはじまり、先頭に飛び抜けた選手が
優勝することがあります。
 
抜け出した選手がチームメイト(緑)なら、
追走を始めるライバルチーム(エンジ)を風よけに使えば、
一人をおとりにして、チーム員(緑)の体力を
温存することができます。
他にも、筋力が多い体重が重い選手ほど平地の
走行速度は上がりますが、登りになると筋力が
おもりとなり、体重が軽い選手が有利になったりします。
場合によっては、敵同士だったチームが一時的に
手を組んだり、今まで仲間だと思っていたチームが
ライバルチームと手を組んだり・・・・
風向きや地形など自然を舞台に、選手間やチーム間の
人間くさい駆け引きが行われる点が自転車競技の
魅力となっています。
 
一人で練習しても強くはなれますが、
こうした駆け引きや空気抵抗を分け合うスキルなどの
実戦感覚は、練習相手がいないと磨かれません。
そのため、自転車競技を本格的にやろう、という
有志が集まって練習会を開くようになりました。
今も、基本的には同じスタイルで続いています。
健康のためのサイクリングではなく、あくまでも
競技のためのトレーニングを主眼に置いています。
 
発足は、なんとなく集まってできあがったので、
はっきりしていませんが、2008年には初期メンバーの
4名が練習会を開いていました。
今年になってスポンサーがついたり、
規約をつくったりと本格始動し、加盟選手は
25名まで増えています。
 
Q④ 具体的にどんな活動をしてきましたか?
 
九州を中心に大会に参加しています。
 
昨年は、壱岐・沖縄・広島などの大会で
勝たせてもらいました。今年の場合、
2月の大津HSR九州でチームタイムトライアル部門で
2位、個人1位を出しました。
 
4月の大分県オートポリスサーキット3時間耐久
レース第一戦では、ロードソロ部門で優勝者を出しました。
このときには副賞は有りませんでしたが、
6月の壱岐全域の公道を封鎖して開催されている
壱岐サイクルフェスティバルでチーム2位となり、
副賞のサザエ25個×選手5名=125個の
サザエバーベキュー大会を開きました。
壱岐のサザエは最高でした。
チーム員は、9割が社会人且つ妻帯者です。
※女性は一名だけいます。
仕事をしつつ、休日には家族との時間を確保しなければ
なりませんので、練習時間は大抵未明となります。
ここのところは、3時半起床の4時半集合~6or7時解散と
いったタイムスケジュールになっています。
この練習スケジュールは、県内の自転車愛好家のみならず
九州内の各チームからも非常識な練習時間だ、と
反応上々です。
 
Q⑤ これまでの活動の中で、
最も印象深いエピソードをお願いします。
 
やはり、朝錬だと思います。
冬場では、マイナス6度とかになります。
それでも走りますし、メンバーは集まります。
暗くて、冷たくて、痛くて、練習は辛いのですが、
真っ暗な金峰山を登っていたりすると、星の中に
飛び込むような錯覚を感じる時があります。
 
もちろん、ライトを点灯していますので、
路面はしっかりと確認できていますけれども。
朝錬で集まっているとき、やんちゃなお兄さんや
おねえさんを注意する警察官のお仕事ぶりを
見る時があります。
「早く帰りなさーい」と言われている若者を横目に、
私たちは朝錬を開始します。
仕事をする人、遊びに一生懸命な人・・・
その中でも私たちも趣味というある種の遊びに
一生懸命なんだなあ、と思うと、事故などで
警察や消防のご厄介にならないようにと
気を引きしめる時があります。
チーム員に消防士もいますし。
 
Q⑥ 今後の活動予定やPRしたいことなど
あれば教えてください。
 
未明の練習が中心ですが、お年寄りが散歩されている
ことが多く、熊本は元気な方がたくさんいるなあと
実感します。
と同時に、歩行者とは絶対に接触しないように、
積極的にあいつをしてお互いに存在を確認する機会を
つくり、後続メンバーに歩行者の存在を伝えるなど、
交通安全にも気をつけています。
 
散歩中の方から、今朝もがまだしとるねー、と
声援をもらうことがあります。
公道とは言え道路を使わせてもらっているうえ、
練習を認めてもらっていると思うと大変ありがたいです。
 
少しずつメンバーの実力も高まってきていますので、
将来的には日本一を決定する全日本選手権に選手を
送り込むことを目標にしています。
 
※自転車の全日本選手権は、サッカーの天皇杯に似て、
プロ・アマ関係なしの実力勝負です。
勝てば日本一。今年は6月に大分で開催され、
全日本チャンピオンとなった新城幸也プロは、
今年の世界最大の自転車レースである
ツールドフランスに参戦しています。
全日本選手権は、そういうトッププロとも
真剣勝負をさせてもらえる貴重な機会です。
 
熊本は阿蘇や天草をはじめ、人吉、水俣など、
地形的にもバリエーションに富んでいて、
自転車レースに向いている場所がたくさんあります。
 
大分、長崎、福岡、鹿児島、宮崎、佐賀、沖縄、
各県で公道を使用した大規模なレースが開かれて
いるのですが、熊本では単発的に開催されることは
あってもなかなか定着しないのが現状です。
 
今年、五木村で全日本選手権の前哨戦と言える
重要な大会が開かれたのは画期的と思います。
・・・・・が、自転車に限らず大会を幅広く
誘致することで熊本の魅力を
もっとアピールできると思います。
 
熊本城マラソンのように、阿蘇~熊本城
サイクルロードレースが開かれるなら、
全国から参加者が来ると思います。
せっかくの自然を生かし切れていないのが
とても残念です。
 
最近のブームで、競技用自転車を利用して、
通勤や通学などに利用している方が増えてきました。
自転車の魅力を理解される方が増えたのは
とてもうれしいことです。
 
ただ、ヘルメットをかぶっていない方が多く、
歩道を縫うように走ったり、道路の右側を走ったり、
なかにはヘッドホンをしたままとか、
携帯を触っている方を見ることがあります。
競技用自転車に限らず、自転車は車両ですし、
そもそも普通に走っても相当な速度が出ます。
歩行者と衝突した場合、相手に重大な怪我を
負わせてしまうことがあります。
 
先日も当時小学生5年生が起こした6年前の事故で、
被害者は現在も意識が戻らっておらず、
損害賠償で母親に1億円近い賠償命令が出ています。
自転車でも重大事故は発生します。
 
その点は大人も子供も学生も社会人も関係ありません。
道路交通法上も、自転車は、車道左側を走行するよう
定められています。
シェアザロード・・・道路を譲り合おう、
という考え方なんですが・・・・・
歩行者の安全を確保するためにも、
自転車は車道左側を走行し、ドライバーのみなさんにも
自転車の走行位置を確保していただきますよう
お願いしたいです。
 
今日は貴重な機会をいただきありがとうございました。
 
今回は、熊本有数の自転車チーム、「チームGINRIN熊本」の
中原裕章さんにチームの活動について伺いました。
 
中原さん、ありがとうございました。
 
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NPO法人KAプロジェクト

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする
「ヒューマン・ラボ」。
 
今日は海の日ということで、「地域を元気に!」を目標に
上天草市で活動している、NPO法人KAプロジェクト
代表理事田中万里さんに電話をつなぎました。
 
KAプロジェクトが拠点にしているパールサンビーチ
(樋合海水浴場)で行われるイベントや情報などを
届けてもらいました。
 
Q 田中さんが代表理事を務める、
NPO法人KAプロジェクトが拠点にしているのは、
あまくさ海洋レジャーパークのパールサンビーチ
(樋合海水浴場)ということで、
まずは場所とアクセス方法を教えて下さい。 
 
住所
熊本県上天草市松島町合津7584                               
 
アクセス方法
熊本市内より車で約1時間                                  
国道266号線 2号橋を渡ってすぐの看板を右折                       
次の橋を渡り樋合島に入って1分                                
 
Q あまくさ海洋レジャーパークには
どんなビーチ、施設がありますか?
 
遠浅できれいなビーチであり、干潮時には向かいの島の
高も九嶋(多科目島)に歩いて渡ることが出来ます。                                                      
また、海ほたるや潮まねきも見ることができます。                              
当施設のテラスではBBQができます!!
(今年から持ち込みもOK!!)                    
施設 休憩室・シャワールーム・BBQルームなど                              
 
Q 海水浴以外に子どもでも楽しめる
体験レジャーがあれば、教えて下さい。
 
バナナボート体験・水上オートバイク体験・
クルージング体験など有料休憩室内には
キッズプールもあります。                                 
 
Q あまくさ海洋レジャーパークの
パールサンビーチを拠点に活動している
ライフセーバーは何人いらっしゃいますか?
県内初の女性ライフセーバーがいらっしゃるそうですね。
(その方がなぜライフセーバーを目指したのか、
いつから活動しているのか、など教えて下さい。) 
 
当団体でパールサンビーチを拠点に活動している
ライフセーバーは4人おります。           
その内の一人が熊本県内初の女性ライフセーバーです。
彼女は、一昨年から当団体のライフセーバーとして
活動しております。                                         
彼女がライフセーバーを目指した理由としては、
日頃からマリンレジャーやアウトドア等に興味があり、                                                          
小さな子どもたちなどを海の危険から守るために
どうすればいいかと思案していたところ、人材育成支援事業の
一環の中でライフセーバーの取得を目指しました。                  
 
Q ライフセーバーの方々はどんな訓練や
活動を行っていますか? 
 
当団体のライフセーバーは海水浴客の安全を守るために、
毎朝ビーチ内の清掃活動などを執り行っております。                                                    
また、ボードを使ってビーチ沖までパドリングや
ビーチ間のランニング及び筋力トレーニングなどを
執り行っております。                                               
 
Q 「ビーチガール&ボーイフェスティバル in 上天草」
というイベントが行われているそうですが、
どんなイベントですか?
実施期間、参加方法、入賞者の決定方法、
入賞者プレゼントなど、内容を教えて下さい。
 
「ビーチガール&ボーイフェスティバル in 上天草」は
当団体が拠点としているパールサンビーチ
(樋合海水浴場)の来場者を対象に8月31日まで、
写真撮影会を随時行い、海の家にて掲載したり、
フェイスブックにアップし、「イイネ!」の数で
大賞が決まります。上位入賞者には宿泊券などの
豪華プレゼントを差し上げます。
参加方法については、自薦・他薦を問いません。            
 
Q その他、予定されているイベントや
おすすめのプランなどがあれば教えて下さい。 
 
おすすめのプラン     
 
・バナナボート満喫プラン(1人\3,000)
※4名以上の場合、その他の人数はご相談下さい。    
バナナボート体験。シーカヤック。
海の家休憩室使用(カレー・カキ氷付き、
シャワー・ロッカー、テラスあり 使い放題)

・BBQ大満足プラン(1人\3,000)
※4名以上の場合、その他の人数はご相談下さい。        
BBQ。生ビールorソフトドリンク。カキ氷付き。                                
 
・ボート満喫プラン(1人\6,000)
※4名以上の場合、その他の人数はご相談下さい。         
ウェイクボード体験。水上バイク体験。クルージング体験。                         
※BBQ持ち込みの場合は、1人あたり、
休憩室料金+300円(3歳以上)                 
大人...\1,000、小中高生...\700、
幼児...500円 乳児無料                         
 
ビーチやイベントについてのお問い合わせは、
あまくさ海洋レジャーパーク 
電話0969-56-3839 までどうぞ。
 
今日は海の日ということで、「地域を元気に!」を目標に
上天草市で活動している、NPO法人KAプロジェクト
代表理事の田中万里さんに電話をつなぎました。
 
田中さん、ありがとうございました。
 
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熊本県臓器移植コーディネーター 西村真理子さん

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする
「ヒューマン・ラボ」。
 
今回は、熊本赤十字病院 社会課長
熊本県臓器移植コーディネーター薬剤師西村真理子さんに、
お話を伺いました。

IMG_2013.JPG
 
Q1 西村さんの所属・役職を教えて下さい。
 
所属:熊本赤十字病院 医療社会事業部 社会課 社会課長です。
そして、熊本県臓器移植コーディネーターという
お役目を担っています。
各都道府県に、大体一人ずつ設置されています。
 
Q2 西村さんの略歴を教えて下さい。
 
昭和56年3月 熊本県立熊本高等学校 卒業
    4月 熊本大学薬学部 入学
 
昭和60年3月 熊本大学薬学部 卒業
    4月 熊本大学大学院薬学研究科 入学
 
昭和62年3月 熊本大学大学院薬学研究科博士課程前期修了
    4月 熊本赤十字病院薬剤部 入社
 
平成10年4月 熊本県臓器移植コーディネーター 就任
       熊本赤十字病院社会課に異動
 
現在は社会課長、(公益財団法人)
熊本県移植医療推進財団事務局も兼務しています。
 
以上です。
 
【所属学会等】
日本移植コーディネーター協議会理事
日本組織移植学会評議員
日本移植学会
日本臨床腎移植学会
日本臓器保存生物医学会評議員
ヘルスカウンセリング学会
ABO不適合移植研究会
サイコネフロロジー研究会
 
Q3 コーディネーターになったきっかけや
   経緯を教えて下さい。
 
私は、薬剤師の国家資格を持っています。
日赤病院には、昭和62年に、薬剤師として薬剤部に就職しました。
ちょうど当院で、腎臓移植を開始するタイミングであり
担当になったので、移植についての勉強にのめりこみ、
すっかりはまってしまいました。
平成9年に移植法が施行されるとき、各県にコーディネーターを
設置する条件に、医療資格を持っていることがあり、
移植の事情にも精通していたので、上司の勧めもあり決断しました。
前の年に3人目の子供を亡くしたことも、
一つのきっかけといえるかもしれません。
 
Q4 日本での「臓器移植」の状況、
   また海外との違いはなんでしょうか?
 
日本の移植医療の現状は、一言でいうと移植を待っている人の
ほうが、提供者より大幅に多く、かなりのドナー不足といえます。
また、海外では、一般的に脳死は人の死と受け止められていますが、
日本では臓器を提供される方にとっては、脳死を人の死とすると
臓器移植法に明記されています。
その判定法についても海外では、主治医が医師の裁量権として
脳死であると、救命不能であることを診断すれば、死亡となります。
その時点で家族に臓器の提供も含めて説明し、
可能な症例については、しかるべき機関に通知をすることが
求められている国もあります。
 
日本では、脳死判定は、法律に定められた手順に則って行われ、
厳密に判定されますし、脳死下臓器提供症例のすべてを
検証委員会で確認しているのが現状です。
かなり、厳しい条件が設定されているので、間違いが起こらない
という反面、数は増えにくいと言えます。
やはり、脳死は人の死であり、主治医の診断で判定できるほどに、
一般的なこととして国民が受け入れられるようになれば、
日本でも増加して行くかもしれません。
 
Q5 臓器移植といってもいろいろありますが、
   どういう状況で移植が行われるのでしょうか? 
   また、どのような臓器移植が可能なのでしょうか?
 
脳死後:心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸、眼球
心停止後:腎臓、膵臓、眼球
以上がなくなった後に提供できる臓器です。
 
また、生体間移植が日本では、多数行われていますが、
本来は救命のために緊急避難的に始められたのに、
現在では、主流になっています。健康なご家族から、
肺、肝臓、腎臓、小腸を摘出し、移植するのが生体間移植です。
ドナーが不足している現在では、仕方のないことかも
しれませんが、提供することによりドナーが死亡するなどの
事故が発生しており、問題になっています。
 
Q6 仕事上のハプニング・トラブル・
   エピソード等、印象に残っていることは?
 
初期のころ、脳死下の臓器提供を希望されていた方の
尊いお気持ちが、カードの記入不備でかなわなかった症例を
経験しました。法律改正により、本人の気持ちが不明でも
家族の承諾で臓器提供が可能になりましが、家族が悩まれるので、
ぜひ、意思表示をして家族にもそれを伝えておいて頂きたいです。
 
Q7 移植コーディネーターのやりがいとはなんでしょう?
 
移植コーディネーターは、むやみに臓器の提供を増やすことが
仕事ではありません。臓器移植法により明記されている
国民の臓器を提供する権利、しない権利をきちんと尊重するために、
中立の立場で働くことが求められています。
そのためにあらゆることをしますが、臨機応変に
日本臓器移植ネットワークとの連携を保ちながら活動し、
みんなのチームワークで、患者さんやご家族の希望をかなえられ、
移植手術もうまくいったときは、何物にも代えがたい喜びを感じます。
 
Q8 意思表示する際の注意点を教えて下さい。
 
記入法をよく読んで指示通りに書いてください。
日付は誕生日ではなく署名の日です。
 
Q9 提供する側、される側の家族としての心得は?
 
提供したくてもできない場合もあります。
したくないのに家族の承諾で提供されることも、
法律改正により可能性として出てきます。
やはり、日頃からの家族との意思疎通を心掛けておいてください。
 
提供したくない人ほど意思表示をきちんとしよう!
 
提供される側=移植を受ける側はいつ何時呼ばれても
すぐ返事ができるように、連絡体制を整えておいてください。
そしてせっかくの機会ですから、風邪で受けられないとかいうことが
ないように日々の体調管理をしっかりしてください。
また、移植後の自己管理が長期正着のカギですから、
生活習慣を整えることも、大事だと思います。
 
Q10 皆さんにメッセージをお願いします。
 
移植医療にかかわって薬剤師時代も含めると27年くらいになります。
医療従事者としては、健康で明るい日々を皆さんが送って
くださることが望みです。
 
移植医療は、機能不全の臓器を健康な臓器と置き換えることで
生命維持やQOLの回復を目指します。
移植を待っているすべての患者さんが移植を受けられるようで
あればいいのですが、現在は圧倒的に提供が足りません。
移植医療に関心を持っていただきたい。
提供するしないの意思表示をお願いします。
 
薬剤師としては、まずCKD対策等で生活習慣病の予防を進め、
それによる腎不全、臓器不全の患者を減らすことで、
移植の必要な患者さんをこれ以上増やさないことが第1だと思います。
 
熊本市が力を入れているCKD対策会議のメンバーにも
入れていただいていますが、腎臓が働かなくなって透析になる
患者さんを少しでも減らす努力をしつつ、健康な方からしか
臓器の提供はいただけないわけですから、県民の皆様が健康に
過ごして結果として、いい人生だったから、何か感謝したいとか
考えた場合に、臓器の提供も一つの選択肢として考えてみられては
いかがかなと思います。
 
やはり、正しい情報を手に入れて自分で、
考えて決めることが大事です。
この機会に、免許証の裏、健康保険証の裏面を眺めて考えて
いただきたい!
 
今回は、熊本赤十字病院 社会課長
熊本県臓器移植コーディネーター薬剤師西村真理子さんに、
お話を伺いました。
 
西村さん、ありがとうございました。
 
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「カフェ・ジャレット」堀江 伸さん

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする
「ヒューマン・ラボ」。
 
熊本市中央区水道町に5月オープンした
「カフェ・ジャレット」のマスター、堀江 伸さん
お話を伺いました。

130701 ヒューマン・ラボ.JPG
 
Q① お名前と職業・所属を教えて下さい。

名前:堀江 伸
所属:カフェ・ジャレット
プロフィール:
S47 済々黌卒業
S52 明治大学法学部卒業 熊本県警察官拝命
H18    高速道路交通警察隊長
H19  九州管区警察局通信部機動通信課長
H21  刑事部捜査第一課長
H22  宇城警察署長
H23  生活安全部参事官
H24  刑事部長
H25.3 熊本県警察退職
H25.5 カフェジャレット開店

ホームページ、ブログなど:
http://cafejarrett.com/

Q② 「カフェ・ジャレット」の基本情報を教えて下さい。
 
所在地 熊本市中央区水道町1-19 ヴィラージュビル1F
営業時間 14時~23時 日曜夜及び月曜日定休
電話 096-273-6672
 
Q③ 堀江さんは、「カフェ・ジャレット」を開かれる前、
熊本県警におつとめだったそうですが、
どんなお仕事をされていたのでしょうか?
 
県警での仕事 
36年間の警察官人生であったが、警務、生活安全、
刑事、警備、交通、通信と全部門を経験した。
 
刑事としては、山鹿署の捜査第一係長、
刑事部捜査第一課企画係長、人吉署刑事課長、
刑事部捜査第一課長、刑事部長と8年間の勤務経験。
 
Q④ 警察官からジャズ喫茶のマスターへ・・・・・
今回は大きな転身だと思いますが、
「きっかけ」などあれば教えてください。
また、周りの反応はどうでしたか?
 
喫茶店開店のきっかけ、周りの反応
・数年前から退職後は何か趣味を生かした
仕事をしたいと思っていた。
 
・趣味は、オーディオ、ジャズ中心の音楽鑑賞、
映画やコンサート鑑賞、カメラ、ギター、木工、
ゴルフ、サイクリング、車の模型収集、
車のプラモデル作り等と多い。
 
・開店のきっかけは、JBLのエベレストという
スピーカーが手に入ったこと、良い場所に店が
見つかったこと、カフェ営業は肉体労働であり、
はじめるのは若いほど良いと思った。
 
・周りの反応は、大半が採算が合わないから
やめとけというものだった。
 
Q⑤ 「カフェ・ジャレット」のネーミングの由来は?
そこに込めた思いなどあえば教えてください。
 
ネーミングの由来
・大学生の時初めて買ったジャズのLPが、
キースジャレットのケルンコンサートだった。
 
・周りのアドバイスで、ジャズ喫茶と名乗ると、
マニア以外のお客さんが来ないから、ジャズを表に
出さないほうがいいということであったので、
いろいろと考えたが、カフェジャレットとすれば、
ジャズファンもジャズに関わる店であるとわかると思った。
 
Q⑥「カフェ・ジャレット」のお店の特徴を
教えてください。また、今後、どんな店にしたいですか?
 
店の特徴と今後の展開
 
・店は、音楽、特にジャズが好きな人、
老若男女誰でも気楽に立ち寄って、ゆっくりとした
時間を過ごしてもらいたいと思って開店した。
 
・特に我々中高年の男性が街に出てきても、
立ち寄れる場所がないので、そんな場所にしたかった。
 
・店の第一の売りは、開店資金の半分以上をつぎ込んだ、
オーディシステムである。特にスピーカーはJBLという
メーカーの最高峰のエベレストであり、ネットワーク
プレーヤーはリンのクライマックスDSというマニアなら
一度は聞いてみたいと思うシステムである。
 
・また、リンのソフトを活用してCDをコンピューターを
介してNASに取り込み、それを再生しており、
CD以上の音質であり、かつ音楽と一緒にアルバムの画像を
4Kテレビに映し出すことができる。
 
・CDも店に3000枚以上あり、自宅にも1000枚以上あるが、
将来は1万枚のアルバムを備えた店にしたい。
今後は各種のイベントも開催していきたい。
 
・喫茶店としてはコーヒーとカレーが好評である。
夜はバーボンがよく出る。
 
・さらには、店の内外に、アイアン(鉄製の装飾)を
施しており、興味のある方はどうぞ。
 
Q⑦ 堀江さんが、個人的に好きな
ジャズの名盤があれば、いくつか教えてください。
 
愛聴盤
・キース・ジャレットの「ケルンコンサート」、
「マイソング」~綺麗なジャズ
 
・シルバーノ・バザントリオ「I WISH I KNEW」
~思わず体が動く
 
・カウントベイシーの「ストレートアヘッド」
~大音量で鳴らした時に快感を感じる等その他多数
 
Q⑧これまでの活動の中で、
最も印象深いエピソードをお願いします。
 
これまでで印象深いエピソード
・もっともショックだったのは、
音がうるさいので絞ってくれというお客(複数)
 
・妻に先立たれた高齢男性がサムテイラーのCDを
大事そうに持ってきて、リクエストされたので掛けると、
うっとりした表情で「よかですなー」を連発して、
大いに満足して帰っていかれたこと~
その後も何回か足を運ばれ、毎年自分の誕生会を
息子たちが開いてくれているので、
今年はこの店で開きたいとのこと。
 
Q⑨ 今後の活動予定や
PRしたいことなどあれば教えてください。
 
今後の活動予定
・早くCD1万枚のライブラリーを完成させたい。
 
・1週間に1回程度アーチストの特集をやってみたい
(自分が勉強しないと)
 
・18時から20時まではリクエストタイムとしているが、
あまり利用がないので、自分の好きなCDやLPを持参して、
このシステムで聴いてもらいたい
 
・少人数(~15人程度まで)での各種会合や
セミナー等にも活用してもらいたい。
 
今日は、熊本市中央区水道町に5月オープンした
「カフェ・ジャレット」のマスター、堀江 伸さん
お話を伺いました。
 
堀江さん、ありがとうございました。
 
カフェ・ジャレット オフィシャルサイト
 
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「音声式点字タイプ」

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする
「ヒューマン・ラボ」。

2012年2月に続いて2回目の登場。
「音声式点字タイプ」の開発に携わった、 立大学法人 熊本大学
工学部技術部の須恵耕二さん
と、熊本大学工学部の学生さん
ゲストにお迎えしました。

IMG_1991.JPG

「音声式点字タイプ」を制作し、盲学校に寄贈する活動を
おこなっていらっしゃいますが、その後の活動について伺いました。

Q① お名前と職業・所属を教えて下さい。

名前:須恵耕二
所属:国立大学法人 熊本大学 工学部技術部

プロフィール: 熊本電波高専(現:熊本高専)を卒業後に
2年間のキリスト教奉仕活動を経験して、九州工業大学情報工学部の
文部技官に。平成19年に熊本大学工学部へ。
技術部計測制御グループのリーダとして、技術開発をはじめ
学生実験や電気安全の指導、衛生管理などにあたる。
家族は6人。趣味はギターと釣り。
主な資格は第一級陸上無線技術士、第二種電気工事士。
熊本市在住の47歳。

ホームページ、ブログなど:
http://www.tech.eng.kumamoto-u.ac.jp/tenji/

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名前:平川聡嗣
所属:熊本大学工学部情報電気電子工学科3年

プロフィール:福岡県出身。
大牟田市立三池高校卒の21歳。文芸部所属。
人と話す事が好きで、週末はTRPGなどをして過ごす。
理系ながら小説を書くことが趣味。

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名前:嶋元遥
所属:熊本大学工学部情報電気電子工学科2年

プロフィール:熊本信愛女学院卒の19歳。
数学が得意で、音響工学を学んで将来はレコーディング
エンジニアになるのが夢。文芸部所属で短編小説を書く。
趣味は音楽を聴くこと。実は、ギターも弾く。

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名前:馬田祐佳子
所属:熊本大学工学部情報電気電子工学科2年

プロフィール:熊本県立第一高校卒の19歳。
バドミントン・サークルに所属。
学生のうちにやりたいことは、ヨーロッパへ行くこと。

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名前:廣木優里
所属:熊本大学工学部情報電気電子工学科2年

プロフィール:宮崎県出身。
延岡学園高等学校尚学館中学校高等部卒。
コンピュータでの情報処理や音響工学に興味があり、
アメリカホームスティ経験を生かした短期留学もと
考えている19歳。熊本大学フィルハーモニー
オーケストラに所属し、フルートを担当。

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Q② 活動の主体となる「事務局」の基本情報を教えて下さい。

名称: 国立大学法人 熊本大学 工学部
住所: 熊本市黒髪2丁目39番1号(黒髪南キャンパス)
電話: 096(344)2111(代表)
URL:  http://www.eng.kumamoto-u.ac.jp/

※「技術部」は、学生実験指導、研究装置開発・製作、
測定装置運用、安全衛生管理、放射線管理、
各種プロジェクトでの学生教育等、業務として
研究・支援の技術支援にあたる技術職員組織。
毎年8月に実施している中学生対象の
「夏休み自由研究技術相談会」は今年で11回目を数え、
全国の大学に先駆けて早くから地域貢献活動も展開している。

Q③ 「音声点字タイプ」について、
       これまでの活動を説明してください。

きっかけは2年前。視覚障碍者向け学習支援器具を開発した
他大学の方の発表に触発されて「何が出来るか分からないが、
仕事で培った技術でお役に立ちたい」と熊本盲学校に
電話をかけました。後日、盲学校で先生方より盲教育に
ついての話を聞き、盲学校の授業が通常の学校と
ほとんど同じ内容で、ハンディを補う専用器具は
高価で種類が少なく、先生方の創意工夫で教えて
おられる事を初めて知りました。

その中で「こんな物があったらとても助かる」という
話があり、大学の同僚たちに持ちかけて一緒に
開発したのが「音声式点字タイプ教具」です。
これを大学の「ものづくり講習会」で学生に勉強がてら
作って貰い、クリスマスプレゼントにと熊本盲学校に
3台贈呈したところ、子供たちが本当に大喜びして
使ってくれて、学生も私たちも大変感動しました。

その後、盲学校の推薦で全国の先生方が集う研究会
でも教具を紹介する機会に預かり「うちでも使いたい」
という声を多数頂きました。                                                        
そこで、全国的なニーズに応える検討を始めました。
まず、手作りの教具の製作工程を一から見直して、
出来るだけ手間を減らしつつ品質を高めるよう改良を
施しました。

最初の贈呈式がTV等で報道された事もあって、
大学として今後どうすれば大学らしく地域貢献出来るのかを
検討した結果、「学生の学習成果での社会貢献」という
方法が適当だろうという事になりました。
そこで、寄贈を念頭にした学生向け「ものづくり講習」の
継続に取り組みました。

「全国の目が見えない子供たちに贈ろう!」という
キャッチコピーで工学部内に呼びかけた結果、
少しずつ参加する学生が増えて製作台数も増えてきました。
昨年11月には、熊本市内で開催された「全九州盲学校長会」で
教具の贈呈式を行って頂き、九州・沖縄の全ての
盲学校・視覚総合支援学校に1台ずつ教具を贈呈出来ました。
他県への分も含め昨年は14台贈呈しています。

また、日本学術振興会の科学研究費補助金(科研費)の
研究テーマにも採択され、こちらで製作した教具20台は
今、全国各地の盲学校へお貸ししています。
こうやって実際に授業で活用される事が増えた結果、
この教具の教育上の位置づけも明らかになってきました。
開発の段階では、点字タイプライターの使い方を音で
覚えるための教具という発想でしたが、全盲だけの児童は
すぐに覚えて点字タイプへ移行できるのです。

一方で、全盲と一緒に知的障碍も併せ持つ重複障碍児に
とってこそ、この教具が必要であるという報告が
寄せられてきました。
例えば、障碍ゆえに指を分けて使うこと(指の分化)が
難しい児童、指の力がとても弱くて点字タイプライターの
キーを叩けない児童、発達障害から点字入力規則と
リズムを守れない児童、自分の気持ちを言葉で表現する事が
難しい児童など、障碍の状態は一人ひとり違うのですが、
専門知識を持った先生方が上手に教具を活用されて、
それぞれの子供たちの教育に大きな改善を見たそうです。

音声応答の機能を活かして遊びの中で点字に親しんだり、
身の回りの行動を学ぶ自立活動の時間でも役立っていると
聞いています。各地の先生方と協力関係が築けた事で、
今後もお手伝いできるような体制には近づけたと思います。                                                                                                                  

最近では、盲学校以外の視覚障碍者支援団体からも
問い合わせが入るようになりました。
点訳ボランティアの養成にと言う声や、
中途失明された方の点字学習、視覚障碍者の養護老人
ホームでの活用等です。

年齢を問わず、必要なのだと認識を改めています。
中には、活動を支援したいという個人からのご寄附や、
チャリティー活動の収益で教具をプレゼントしたい、
という問い合わせも頂いています。
このようないろんな方々の「何かをしたい」という
気持ちが、今では取組みの後押しになっています。

Q④ 前回の出演(2012年2月13日)以降、
         活動に関する変化などあればお願いします。

一番大きな変化は、学生有志が製作ボランティアチームを
作ったことです。最初の贈呈式に参加した学生が友達や
後輩たちに積極的に声をかけてくれたようです。
そして、教具を製作・寄贈する活動を自分たちで企画して、
大学の「きらめきユース・プロジェクト」という
学生支援事業に応募し、製作予算まで獲得してきました。
そのおかげで、昨年の全九州盲学校長会での贈呈も
実現しました。

学生が立派に社会貢献したということで学内でも
話題となり、学長や学部長はじめ、
いろいろな先生方から応援して頂けるようになりました。
実は、私たち技術職員は製作するのが仕事ではないので、
増えるニーズに応える方法を模索して困っていた頃に、
学生たちがチームを作ってくれました。

学生がどんどん主役として活躍し、将来社会的な
視点を備えた技術者として育ってくれるなら、
大学としてこんなに嬉しいことはありません。
彼らのチーム結成によって、今に至る道が開けたと
言っても過言ではありません。

Q⑤  この活動にとりくむきっかけは?
          具体的にどんな活動をやっていますか?

馬田:最初の贈呈式に参加した1つ上の先輩から
「やってみないか」と誘われました。私たちは学科の
学生会メンバーなのですが、学生チームは最初、
この中の声掛けから生まれました。
今では、学生会以外の人も増えています。                                                            

廣木:私は学科の新入生合宿研修で、
須恵さんから「ものづくりと社会貢献」という内容で
教具贈呈の話を聞いて興味を持っていました。
そこに、先輩からのとても熱いメールが流れてきて、
参加を決意しました。                                                            

平川:私の場合は、須恵さんの行動力と熱意に
まさに恐れ入った、という感じで、自分も協力したいと
思い、2年目の今年は学生チームの代表に名乗り出ました。                                                             
昨年の活動では、最初に須恵さん他職員の方々から
開発・製作の技術指導を受けて、授業の空き時間や
放課後等に少しずつ教具の製作に取り組みました。
なかなか思うように時間を取れないのですが、
その中でどうにか贈呈まで漕ぎつける事が出来ました。

Q⑥ これまでの活動の中で、最も印象深い
         エピソードをお願いします。

嶋元:やはり、昨年の全九州盲学校長会の贈呈式に
参加出来た事です。
校長先生方が皆さん起立して拍手で私たちを迎えて
下さったんです。そして、皆さんが笑顔で手作りの
教具を受け取って下さいました。

ご自身も全盲のある校長先生が「大学が盲学校の
ことを考えてくれるだけでも大変有難いのに、
こんな楽しい教具まで作って下さった。
使ってみて、子供たちにやらせたい事が次々と
浮かんできました。」と御礼を述べて下さり、
本当に役に立ってるんだと、すごく実感しました。
まだ製作を始めたばかりで十分には
作れていなかったのですが、
ちょっとでも製作に参加出来て本当に良かったと
思いました。一緒に手渡した友達も、先生方が喜んで
受け取って下さったことでやる気が出て、早く1台目を
完成させたいと思った、と言っていました。

Q⑦ 8月に高校生の参加する新しいプロジェクトが
         あるそうですが、詳しく教えてください。

研究成果を社会に普及・還元する事業である
日本学術振興会「ひらめき☆ときめきサイエンス」に
今年は熊大から3件採択され、私たちは、高校生に
この教具を一人1台ずつ製作してもらうイベントを、
8月7日(水)~9日(金)の3日間、
熊本大学工学部で行います。

題して                                                    
「おしゃべり点字教具で本格電子工作!
  ~届けよう!目が見えない全国の子供たちへ~」

3日目には盲学校訪問も予定しており、
出来上がった教具は生徒さん直筆の送付状をつけて、
全国の盲学校へ発送する予定です。
技術の勉強と社会貢献を同時に体験出来ますので、
ぜひ参加して貰えたらと思います。                                                                    
定員は20名で案内は各高校に送付します。

問い合わせ先は電話096-342-3696
技術部 須恵までお願いします。

Q⑧ 「音声式点字タイプ」の活動にとって、
         今後の課題は何だと思われますか?

学生たちは、それぞれ勉強・実験やレポート課題を
抱える他、サークルやアルバイト等で忙しく、
製作時間をまとめて取る事が難しいのが現状です。
これが研究室ならば、学生への課題にも出来ますが、
有志なので学業が第一、ニーズが大きくなったとはいえ、
あまり負担はさせられません。ですから、
より多くの学生を集めて人海戦術的に製作することが、
ニーズに無理なく応え、また長く継続するための
鍵ではないか、と思っています。

Q⑨   今後の活動予定やPRしたいことなどあれば
          教えてください。

平川:私たちは、全国71校全ての盲学校に
教具を贈呈する事を当面の目標としています。
少しずつでも仲間を増やして、「熊大から全国へ」と
いう気持ちで継続していけるように頑張りたいです。
また、開発する力をつけて、いつか新しい教具を
私たちからも提案してみたいですね。
「学んで、作って、届けよう!」今、これを聴いている
熊大の人がいたら、ぜひ一緒にやりましょう!                                                            

須恵:この取組は、視覚障碍者とその先生たち、
学生、大学など、関わり支えて下さっている人
それぞれに喜びがあるものだと思います。
反響や期待に応えるには、もうちょっと時間が必要ですが、
全国各地の現場の先生方、そして学生たちと協力して
必要な教具を今後も形にしながら、全盲の方のお役に
立っていけたらと思います。 
また、学校だけでなく、個人でも使いたい等のニーズに
今後は応える事も必要になっています。
方法を検討していますので、必要な方は
一度ご相談頂ければと思います。

今日は「音声式点字タイプ」の開発に携わった、
国立大学法人 熊本大学 工学部技術部の須恵耕二さんと、
熊本大学工学部の学生さんをゲストにお迎えしました。

須恵さん、学生のみなさんありがとうございました。

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「熊本ハニープロジェクト」

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

 
今日は熊本の中心繁華街でミツバチを養蜂するプロジェクト
「熊本ハニープロジェクト」についてお話を伺いました。

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Q:お名前と職業・所属を教えて下さい。
 
名前 :長江浩史 (代表)
プロフィール:「メガネは長江」代表
 
名前 :荒木健 (広報)
プロフィール:「アール・デザイン工房」代表 デザイナー
 
名前 :今木智雄 (養蜂事業部)
プロフィール:「今木養蜂園」代表
 
Q:「熊本ハニープロジェクト」の基本情報を教えて下さい。
 
正式名称 熊本ハニープロジェクト
所在地 下通り1-4-14長江ビル2F
ホームページ
 
Q:「熊本ハニープロジェクト」の内容について教えてください。
 
熊本ハニープロジェクトは、熊本中心商店街の商業ビル屋上で
ミツバチを養蜂するプロジェクトです。
 
ミツバチの行動エリアには日本三名城、熊本のシンボルである
「熊本城」があり、熊本城内の豊富な木々や花など、
また、その周辺から収穫するはちみつ「熊本城お城はちみつ」を
使用した商品を熊本ブランドとして展開するとともに
屋上緑化の推進や、この繁華街で採れたはちみつから広がる
熊本の街づくりを目指します。
 
同様のプロジェクトは2007年に東京銀座のビル屋上から始まり、
札幌、仙台、小倉、大阪、鹿児島、大分など全国各地にも
広がっています。
 
熊本中心繁華街でミツバチの飼育を通じて、その周辺の環境や
生態系を感じるとともに、採れたはちみつを利用して、
地産地消の商品やブランド作りから街の活性化を推進します。
 
ミツバチは「環境指標生物」と言われ、環境悪化などに敏感で
影響を受けやすく、ミツバチの育成分布によって、
その地域が評価されます。
 
ミツバチたちがはちみつを採取することにより、
近隣の木々や花などが受粉し、その結果より多くの花が咲き、
樹木は実をつけることでしょう。
ミツバチたちが熊本の街を元気に飛び回り、熊本中心繁華街で
はちみつが採れたら、この街は環境の整った安全安心なまちの
証であり、熊本中心繁華街のイメージアップにつながると考えます。
 
Q:「熊本ハニープロジェクト」は、
どんなきっかけでスタートすることになったのですか?
 
2006年に始まった銀座ミツバチプロジェクトを知った荒木が、
下通りの「メガネは長江」の長江さんに
”同様のプロジェクトが下通りでもできないか?” と打診、
それに賛同した「今木養蜂園」の今木が加わり、
当プロジェクトを立ち上げ3月28日(328←ミツバチ)に
下通り屋上に巣箱を設置しスタートしました。
 
Q:どんな場所に巣箱が設置されているのですか?
また何匹くらいのハチがいるのですか?
 
下通りの商業ビル屋上に設置しています。
詳しい場所はセキュリティ等の関係でお教え出来ません。
1箱に約3万匹、それを3箱設置していますので
合計約9万匹程度になります。
 
Q:実際に蜂蜜を採集してみての感想は?味はどうでしたか?
 
どの程度収穫出来るのかわからないので、初年度である今年は
3箱を設置、1箱あたり20キロ、トータル60キロ取れれば上出来と
思っていましたが、予想を上回るトータル70キロのハチミツを
収穫することが出来、大変驚いています。
味は花の香りがし、濃厚な甘さもなかに爽やかさも感じられる
・・・そのような味です。                                                           
また、花の移り変わりと共にハチミツの味が変化していくのも特徴です。
 
Q:プロジェクトを通じての苦労、やりがいなどあれば教えてください。
 
人が集まる熊本市中心部で養蜂をするにあたって、
蜂の分蜂(巣別れ)をさせないために、蜂の点検管理を
普段の倍にしたことは、多少大変でした。
 
Q:これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。
 
初めても採蜜で採れたての蜂蜜を食べられた時には、
長江さん・荒木さんともに大自然の味に大変感動されていました。
「今までのハチミツのイメージが覆された!」と
長江さんはいわれてました。
養蜂家の私から見ても大変良質で美味しいハチミツと思います。
 
Q:今後の活動予定やPRしたいことなどあれば教えてください。
 
下通り屋上で採れたハチミツを使った商品開発やブランド作りで
熊本市中心部の活性化を推進していきたいと思っています。
また、屋上緑化の推進や食育を含めた採蜜体験会など行いたいと
おもっています。
 
採れたハチミツは、下通りの「メガネは長江」のみで
50グラム/1,000円で販売しています。
ネット販売や郵送は行なっていません。
熊本市中心部に足を運んで頂くきっかけとなれば幸いです。
活動・取り組みなどはHPもしくはfacebookにて
報告させて頂いてます。詳しくはそちらを御覧ください。

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「親と子のオペラ鑑賞会 メルヘンオペラ ヘンゼルとグレーテル」

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。
 
今回は、ラスカーラ・オペラ協会 代表岩本貴文さん
6月16日(日)熊本県立劇場演劇ホールで上演される
「親と子のオペラ鑑賞会 メルヘンオペラ ヘンゼルとグレーテル」
について伺いました。

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Q① ご出演者のお名前と肩書を教えて下さい。
 
岩本 貴文
ラスカーラ・オペラ協会 代表          
ホームページアドレス
 
Q② 岩本貴文さんご自身の歌や
音楽にまつわるプロフィールを教えて下さい。
 
声楽で音大を目指すことを決めたのは中学2年の時です。
児童合唱団の先生方の影響です。それから、大学で声楽を学び、
卒業後すぐ、運のいいことにプロのオペラ合唱団員として舞台に
立たせていただき、もっと発声法について知りたくなり、
イタリアで8年間かかりましたが、ある一定の習得ができたのを機に
帰国し、熊本に戻りました。       
 
Q③ 「ラスカーラ・オペラ協会」の概要を教えて下さい。
 
「ラスカーラ」の意味は「階段」です。芸術監督である
ステーファノ・マストランジェロ氏とともに命名しました。
階段を一歩一歩確実に踏みしめて前進し、オペラを探求して
いこうという意思表示と、オペラの殿堂「ミラノ・スカラ座」に
近づきたいとの想いが込められています。
 
Q④ 今回上演される「ヘンゼルとグレーテル」について、
公演の概要を教えて下さい。

日時・場所・料金は、チラシの通りです。
 
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年齢制限はございません。
なぜなら、小さなお子様に生のオペラを「体感」して欲しいとの
想いで、企画したからです。
 
Q⑤ 皆さんご存知の物語とは思いますが、
作品の概要を改めて教えて下さい。
 
作曲は、ドイツの作曲家でワーグナー作品の補佐も務めた
エンゲルベルト・フンパーディンク。
姉の依頼により、子供のためのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」を
手がけました。原作にあるような悲惨なものは削除され、
まさにメルヘン・オペラとして確立されています。
 
内容は親しみやすいものですが、そこに流れる音楽
(オーケストレーション) は複雑かつ緻密に描かれて、
オペラの醍醐味を存分に味わえます。
お子様から、オペラ通まで幅広くお楽しみいただける作品です。
 
Q⑥ チラシに「親と子のための入門オペラ決定版」と
記載されていますが、子どもでも楽しめる部分・魅力を教えて下さい。
 
何と言ってもこのオペラの原作は誰もが一度は読んだことのある、
「ヘンゼルとグレーテル」です。
作曲者も子供のために作曲しています。
また、ヨーロッパでは、この作品を子供たちのオペラ鑑賞デビューと
位置づけて、クリスマスシーズン、また復活祭の時期に上演され、
正装した子供たちで溢れかえります。
 
Q⑦ 去年9月にも上演されたとのことですが、
その時の様子・反響などはいかがでしたか?
 
お子様たちが目立った公演でしたが、客席はとても静かで、
「お菓子の魔女」がかまどに入れられた時は客席の子供たちから、
歓声と拍手が沸き起こりました。それを聞いて、このオペラの
(子供たちにも十分楽しめるという)素晴らしさを改めて実感しました。
 
また、他の会場での公演では、終幕が降りる際に3歳の女の子が
「グレーテルちゃん!」と叫びながらステージに駆け寄ってきました。
その後、グレーテルちゃんに抱っこされての記念撮影でした。                        
 
Q⑧ 岩本さんにとって、オペラの魅力はどんなところですか?

やはり、生演奏という点です。オーケストラは登場人物の心理状態から、
森の神秘性、月夜の美しさ、荒れ狂う海などを音で表現し、
その音の色彩に乗って歌い手が人間の営みを語る。
それらを一人一人の演奏者が気持ちを一つにし、時間というキャンバスに
音という色彩で描く。そのエネルギーは人の心を時には激しく揺さぶり、
また安らかな気持ちにさせてくれます。これは、生の人間が、
アコースティックな音で紡ぐことにより生まれるものです。
その臨場感がオペラの魅力です。そして観客がその一瞬一瞬を目撃し、
音のゆりかごで夢のひとときを過ごすのです。
 
ありがとうございました。

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