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ヒューマン・ラボ

「スーパー サイエンス ハイスクール」熊本北高等学校のみなさん

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

文部科学省が決める「スーパー サイエンス ハイスクール」に指定されている、

熊本県立熊本北高等学校

5月にシンガポールで行われた「国際数学チャレンジ」という大会に

日本代表として参加した、理数科・英語課の生徒さんと、

引率された吉田祐一先生がゲストです。

「スーパー サイエンス ハイスクール」とは?

また、今回参加した大会の内容や結果について伺います。

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●ゲストは…

広報班班長 吉田 祐一先生

英語科3年 谷富 晶さん

英語科3年 山本 真実さん

理数科2年 竹内 弘樹さん

理数科2年 福本 政和さん

http://sakura1.higo.ed.jp/sh/kitash/

Q① 「スーパー サイエンス ハイスクール(SSH)」の概要を教えて下さい。

特色のある先進的な理数教育を実施するとともに、

高大接続の在り方について大学との共同研究や、

国際性を育むための取組を推進し、また創造性、独創性を高める指導方法、

教材の開発等の取組を実施する学校を援助するために、

文部科学省が指定をします。

分厚い申請書を提出し、最終的には校長自らプレゼンテーションをして、

その学校の理数教育の特色を説明し、それを受けて指定するかどうかを

文科省が決めます。本校は3回目の挑戦で、やっと昨年度指定を受けました。

平成24年度に指定を受けている学校は全国で178校で、

県内は本校と第二高校の2校のみです。

5年間、つまり平成27年度まで援助を受けることができます。

教育内容が評価されればさらに継続して指定を受けることができます。

科学技術振興機構(JST)が活動推進に必要な支援を実施します。

JSTは学校に代わり物品購入、研修・講師費用等の支払いを行うほか、

発表会の企画運営や情報提供等を行い、SSHの活動をサポートしています。

初年度である昨年度は1700万円、今年度は1300万円の予算が

計上されています。年ごとに予算額は少なくなりますが、

5年間で5000万円超の予算がつきます。

今回の研修にも旅費などに補助をいただき、生徒負担額は驚くほど少額で済みました。

Q② 「スーパー サイエンス ハイスクール」に関する北高独自の取り組みを教えて下さい。

多くのSSH校が理数科のみをその対象にしているのに対して、

北高では全生徒を対象にします。

1年次では全員が研究の基礎を学び、初歩的な調査研究を行う

Active Research I という学校設定科目を実施しています。

また、2年普通科の中にFrontier Science Classを1クラス設置し、

理数科と共にさらに高度な調査研究を行う

Active Research IIという科目があります。

国際交流にも力を入れており、今年の秋には姉妹校のヘルゲート高校がある

アメリカモンタナ州に1週間の海外研修に5名の生徒を派遣します。

来年以降も、国際交流には力を入れていきます。

Q③ 5月にシンガポールで行われた「国際数学チャレンジ」について

    主催校や目的など、大会の概要を教えて下さい。

Singapore International Mathematics Challenge(SIMC)は

シンガポール国立大学の附属高校NUS高校が主催する数学のコンテストで、

2年に1回開催されます。シンガポール政府は従来国の全体の

教育レベルアップに力を注いできましたが、数年前から、生徒の個性を伸ばす、

いわゆるエリート教育(文化、芸術、スポーツを含む)にシフトしてきており、

数学教育に特化して設置された学校です。

世界22の地域と国から45校(1チーム4人)の生徒が参加しました。

「Experience(経験する)、Expound(詳細に説明する)、Exceed(超える)」を

テーマに、シンガポールの最前線の教育を経験し、

創造的・想像的な解法を説明し、実際場面での数学の応用の分野で

今以上のレベルに到達する機会を才能あふれる若者に提供することを

目的としています。

Q④ 北高が参加することになったきっかけを教えて下さい。

正直よくわかりません。

2月中旬にNUS高校から招待のメールを受け取りました。

日本から参加した他の4校は何からの形でNUS高校と交流を

持っている学校ですが、本校にはそれは当てはまりません。

シンガポール政府観光局主催のシンガポール教育研究会というものに参加して、

シンガポールの学校と交流をすることに対しての強い関心を示したのが

唯一考えられるきっかけです。

ですが、1つだけ確実に言えることは、

本校がSSH校であったから招待を受けたということです。

Q⑤ 北高からの参加者はどのように選抜されたのでしょうか?

生徒全員に対して募集をかけ、10名の応募がありました。

志望理由書を提出してもらい、英語と数学の筆記テスト、

英語による面接という選考を行い、総合的に参加者を選抜しました。

Q⑥ 大会ではどんなことが行われましたか?問題の内容などを教えて下さい。

福本さん:普段の勉強では出てこないような応用問題が英語で配られ、

 それを読み、問題を解いて、解答の説明を全て英語で書く。

 これらの作業を2日間で行い、その翌日には4人の大学の先生に英語で

 合計4回プレゼンテーションを行いました。

 また、これ以外にも外国の人々と交流ということで、

 シンガポールのフィールドワークやナイトサファリなどに参加しました。

竹内さん:問題の内容は数学の「確率」に関する問題がメインでした。

 過去問も解きましたが、毎回出題される分野は異なります。

 1人で解くのは難しいような問題が出題されましたが、

 4人みんなが一丸となって問題を解き、プレゼンを行いました。 

谷富さん:大会ではまずオープニングセレモニーがあり、ホスト校の生徒さんが

 合唱やダンスなどを披露してくださいました。

 問題内容は大まかに言うと、迷路の中に犬と飼い主がそれぞれ別の場所にいて、

 犬の特性になぞらえ、犬が飼い主に辿り着ける確率などを求めるものでした。

 プレゼンと結果発表までの間の1日はゲーム形式の観光がありました。

山本さん:大会自体は問題配布から準備期間、そして解答のプレゼンテーションを

 含めて3日間でした。問題の内容は、飼い主とはぐれてしまった犬が

 飼い主のところまで辿り着ける確率を求めるものでした。

 犬の行動にはあるきまった規則があって、例えば嗅覚で飼い主のいる方向が分かる、

 犬の場所と飼い主の場所を結ぶ直線を引くことができる角度のより小さい方を

 進んでいく等です。それぞれに異なったシチュエーションで4題提示され、

 それらを1日半かけて解きました。

Q⑦ 結果はいかがでしたか?

福本さん:大会の結果は今イチでした。しかし、メンバー全員の力を尽くして

 出した結果なので後悔はしませんでした。

 それより外国の人たちと交流できて英語の面白さを知ったり、

 世界観が変わったりし、また、数学の応用問題を解いて、数学の面白さや

 社会人になって日頃勉強しているものが活かされることを

 知ったことにとても満足しています。

竹内さん:結果は表彰されませんでしたが、とても貴重な体験ができ、

 充実していたので、個人的には満足でした。

 北高からの参加は今回が初めてのことなので、これからも後輩たちに

 参加してもらい、表彰されるように頑張ってほしいです。

谷富さん:問題はみな難問でしたが、理数科の2人の活躍で正答も

 出すことができました。受賞には至りませんでしたが、この研修を通して

 自分たちが成長できたことが結果だと思います。

山本:もともと大きな賞を狙っていたわけではなかったのですが、結果は参加賞でした。

 シンガポールに行く前の準備も十分にできておらず、和訳や英訳の作業、

 もちろん問題を解くのも、パワーポイントのスライドを作るのも

 ギリギリの状態でしたが、出せる力は出せたと思います。

Q⑧ 参加しての感想をそれぞれ教えて下さい。

福本さん:この大会に参加して、一番印象に残っていることは私たちの

 グループについてくれた2人のバディ(お世話係)JaniceとMichaelと一緒に

 過ごした日々です。2人は私たちの大きな助けになってくれ、

 とても大切な友達です。外国の人と友達になれるとは思っていなかったので、

 とてもうれしかったです。また、日本の他校の友達もたくさん出来て

 とてもよい思い出になりました。

竹内:問題は大変でしたが、参加しなければ体験できなかったような

 貴重な経験ができました。何より世界各国からの参加だったので、

 他国の人との交流は時には言葉が通じず大変でしたが、

 一番の思い出でもあり、自分を成長させてくれました。

谷富:初めての海外で日本ではなかなか学べない英語を吸収したいと

 思っていたので、今回参加できてよかったと思います。

 日本のALTの先生の授業などとは違って、彼らの日常会話は速く、

 ついていけないことが多々あり、自分の未熟さを痛感しました。

 しかし、とにかく伝えようと精一杯英語で話してみる精神は

 日本にいるよりはついたと思います。

山本:大会期間は睡眠時間も十分に取れない日が続きましたが、

 チームとして分担してとりかかれ、また、現地の私たちの担当をしてくれた

 生徒(バディ)の協力が大きかったです。

 他の学校の日本の生徒はもちろんのこと、たくさんの人と交流ができて、

 貴重な経験をしたなと思います。特に私は英語科に所属していますので、

 自分の英語力を日本とは違う場所で試すことができたいい機会だったと思っています。

Q⑨ 最後にSSHや北高の取り組みへ興味を持った方へ、

    学校見学などの機会はありますか?

中学生向けには7月にオープンスクールを実施しました。

もちろん、学校見学の希望等ありましたら、学校まで問い合わせください。

10月7日(日)に開催の30周年記念文化祭では、

2年理数科・FSCの諸君が行っている課題研究の掲示や、

1年生が昨年取り組んだ調査研究の掲示などもありますので、ぜひおいでください。

*今回はコンテスト参加以外に、職員による地元学校訪問と、

  生徒・職員による地元の学校との交流も行いました。

 

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「くまもとアートナビ」代表・坂口美由紀さん

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

今日は、熊本の「アート」環境を快適にする取り組みを行う団体

「くまもとアートナビ」の代表で、

Comodo arts project代表であり「ドコサ?」編集長でもある

坂口美由紀さんに、活動内容など詳しく伺いました。

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Q① 「くまもとアートナビ」の基本情報を教えて下さい。

 ・http://www.kumamoto-art-navi.com/

  ・くまもとアートナビ事務局 096-288-4635

 ・熊本市中央区上林町3-34 上通ニューコーポ204号 (Comodo  arts project内)

Q② まずは坂口さんの「Comodo arts project」「ドコサ?」の

    活動内容について教えて下さい。

「Comodo arts project」・・・

・アーティスト・観客・主催者・ホール・市民などをゆるやかにつなぎ、

 熊本のステージやアートをめぐる環境が快適(comodo)になることを目指してスタート。

 「ドコサ?」発行もその一環。

・現在はクラシックのコンサートを中心に、制作業務や、当日の受付業務の

 サポートなどを行う。たまに公演の主催も行う。

・「ドコサ?」でつながったたくさんの方々から、公演を行う上でのお困りごと

 (会場のことや運営に関すること・・・)など、いろんなご相談も寄せられるので、

 御用聞きのような“なんでも屋さん”でもある。

「ドコサ?」・・・

・熊本で開催されるクラシックや演劇、ダンス、バレエなどの舞台芸術や美術館、

 ギャラリー情報などを掲載し毎月発行。A5サイズ、4000部、

 県内の公共ホールや熊本市内の楽器店、プレイガイド、公民館などに設置。

・2005年1月創刊。 今年で8年目。

 今年の4月から表紙まわりをカラーにしてみました。 来年4月で100号!

Q③ 「くまもとアートナビ」はどんな目的で結成されたのでしょうか?

・音楽、演劇、ダンス、美術などを含めた広い意味での熊本の

 「アート」環境をよりよくする取組みを行うために結成。

・(1)熊本のアート情報の共有・交流拠点としての場(アートセンター)の設立・運営

 (2)アーティストの支援

 (3)アートの普及

 を目指し、アートと社会をつなぐコーディネーターとして活動をしていきたい。

・これまでほぼ一人で活動してきたが、いろんなジャンルの人と一緒に活動することで、

 そのネットワークをつなぐことで、さらに広いアートのネットワークを構築していきたい。

Q④ 現在、どんなメンバーが所属していますか?

・河原町のギャラリーADOの黒田恵子さん、

 劇団きらら制作の古殿万利子さん、

 妊娠・出産・子育て情報ネットワークうみつきの田代佳織さんをはじめ、

 それぞれに活動をしているメンバー7名を中心に、

 大学生などもイベントを手伝ってくれている。

Q⑤ これまでにどんなイベントを行われましたか?

・今年、アサヒ・アート・フェスティバル2012の事業として

 「くまもとアートナビアガーデン」を6月から10月にかけて開催中。

・ビールを片手にアートについて語ろうというイベント。

・6/30《オープニングパーティ》、

 7/21《公開ミーティング1》「アートで食べていけるのか?」が終了。

Q⑥ 今後予定されているイベントを教えて下さい。

・今月開催・・・

 《公開ミーティング2》「教育・福祉×アートの力」

 8月25日(土)18:30~21:00

ナチュラル&ハーモニック ピュアリィにて。参加費1,000円、1ドリンク付

熊本や全国の学校や地域で演劇ワークショップを行われている

演劇百貨店の柏木陽(あきら)さんをはじめ、

県内で教育や福祉の現場でアート活動を実践されている中村勝子さんや

球磨工業高校の染森千佳さんにゲストとして来ていただいて

活動事例をお聞きしつつ、アートの可能性を探りつつ、

そこにまつわる問題点や今後の展望を考えていく機会にしたい。

・9/22(土)《公開ミーティング3》 「企業×アートで生まれることは?」

・10/13(土)《クロージングパーティ》& 野々島学園ファッションショー(主催:野々島学園)

Q⑦ 「くまもとアートナビ」へ参加したいという方は、どんな形で参加できますか?

・今回の「アートナビアガーデン」を通じて見えてきた問題点やニーズとして

 求められていることをもとに、どのような形で活動をしていく方がよいのか、

 熊本ならではの仕組みをこれから考えていきたい。

・メンバーやイベントを手伝ってくれるスタッフなど募集中。まずは事務局までご連絡を。

Q⑧ 現在決定しているイベント以外に、「くまもとアートナビ」で

    将来やってみたいことなどあれば教えて下さい。

・目的としてもかかげている「アートセンター」をつくり、運営すること。

 アーティストではない第三者機関、アートと観客・教育・福祉・企業などをつなぐ

 「つなぎ手(コーディネーター)」として幅広く動いていけたら。

・さまざまな質の高いアートがあふれる街になれば。

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小泉八雲熊本旧居・館長 坂本弘敏さん

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

夏と言えば「怪談」。

今日は、文学作品「怪談」を記した小泉八雲の旧居で記念館でもある、

「小泉八雲熊本旧居」坂本弘敏館長がゲストです。

旧居から垣間見える小泉八雲の姿を探りたいと思います。

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★ ゲスト

小泉八雲熊本旧居 館長

坂本弘敏さん

★ 「小泉八雲 熊本旧居」

住所:熊本市中央区安政町2-6

電話:096-354-7842

入館料:高校生以上200円、小中学生100円。

※鹿児島市・福岡市・熊本市にお住まいの小中学生、

 65歳以上の方は、入館料は無料です。

開館時間:御前9時30分~午後4時30分(閉館)。

休館日:月曜日(祝祭日の場合は翌日)、 年末年始。

★ 「小泉八雲」について、坂本館長にいただいた資料から少し紹介しましょう。

●生まれた年:1850年6月27日

●出身地:ギリシャのイオニア諸島にあるレフカダ島

●日本へ来るまでのエピソード:

父はアイルランド系イギリス人で陸軍の軍医、母はギリシャ人でしたが、

両親が離婚したため、小泉八雲は4歳の時母親と生き別れしました。

大叔母に育てられ、イギリスのダラムの神学校に通っていましたが、

1866年にそこで左目を失明。さらに父も同年に死亡。

19歳でアメリカへ移民として渡米。貧困の生活の中で、

アメリカでジャーナリストとして活躍し、名声を馳せました。

Q① アメリカでジャーナリストとして活躍していた小泉八雲が

    日本に来るきっかけは何だったのでしょうか?

1884年にニューオリンズで開催された、万国博覧会で

日本の文化を知り、1890年に出版社の通信記者として

日本に来ました。

●来日のきっかけは、先の万国博覧会の会場で

日本の文化に触れたこと、ピエール・ロチ18の「お菊さん」を読んで

日本へのあこがれをもったこと、併せて、世界一周旅行をした

同僚の女性から豊富な文化資産に満ちた

日本の素晴らしさを聞かされたことでした。


                             
Q② 来日後、「小泉八雲」が熊本に来たのはいつ、

    何のためだったのでしょうか?

    また、熊本および「熊本旧居」にはいつ頃から

    どれくらいの期間住んでいたのでしょうか?

●熊本へ来た年月日:1891年11月19日でした。

●熊本に来た理由は、松江での冬の寒さが耐えられなかったことと、

 熊本が気候が温暖であること。松江の俸給が100円だったのが、

 熊本では倍の200円になると聞いたため。

●熊本の旧居は二つ、第一の旧居(鶴屋の裏にある第一の旧居)は

 1891年11月25日に入居しました。

 ここで一年間の居住しました。

 第二の旧居(現坪井一丁目9-8)は既に解体され、

 東岸寺の地蔵尊の前に案内板があるのみ。

 ここに2年間、計3年間熊本に滞在しました。

Q③ 「熊本旧居」の建物自体の特色・見どころを教えて下さい。

●熊本旧居:下級武家屋敷の様式で1877年の

 西南の役で焼失後、古材で再建された。

●寄せ木造りの柱:西南の役後に建築され、健材逼迫状況が検証できる。

●建坪:165平方メートル(50坪)、畳数44畳。

 敷地面積:535平方メートル(約162坪)

●釘隠し:吊り束と長押を釘で固定、部屋の飾りとして

 現存する「釘隠し」を見ることができる。

●雨戸返し:戸袋から雨戸を出して開け閉めする際、

 部屋の角を90度回転させる武家屋敷の様式を見ることができる。

●土間:三和土(たたき)は赤土に砂利と消石灰をにがりを混ぜて

 練ったものを叩き固めて仕上げてある。

 (玄関やかまどのあった台所などに使われた。)

●ふくろうの灯籠:松江の7代藩主松平不昧公が所有していたもので、

 昭和40年に寄贈された。

●外壁:真壁つくりでネズミ漆喰仕上げです。

Q④ 「熊本旧居」ではどんな資料を見ることができますか?

●小泉八雲の足跡:生誕から亡くなるまでの生涯をたどる

 写真入りの説明パネルがある。

●神棚:小泉八雲が1891年11月25日に入居するに際して、

 家主に神棚を作って欲しいと頼んだ大きな神棚が現存している。

 お札も当時のもので大きい、様式に沿って次の間に南向きで

 長押の上にきちんと飾ってある。

●正門のレリーフ:美術家の峯孝氏によって昭和38年1月に建立。

 直径1.5㍍の台座があり、高さ1.7㍍、直径40㎝、短径30㎝の

 楕円形のレリーフは青銅製。餅つきの音を好み、正月が好きだった

八雲の為に、記念碑の台座はウス、碑の本体はキネを抽象化したもの。

●机と書斎:八雲が使用していた書斎と机(実物大)がある。

Q⑤ 熊本で執筆された作品、あるいは熊本が舞台の作品はありますか?

●熊本で最初に書いた作品は「家庭の祭壇」です。

 続いて「知られぬ日本の面影」、ついで「東の 国から」が執筆されました。

●熊本が舞台の作品:夏の日の夢、橋の上で、停車場で、

 生と死の断片、柔術、願望成就、九州の学生とともに、石仏などがある。 

Q⑥ 「小泉八雲」、「夏」と言えば、「怪談」を思い出しますが、

    「怪談」以外にこの時期気軽に読めるおすすめの本を教えて下さい。

●「夏の日の夢」:夏休みの猛暑の時期に八雲は長崎旅行の帰りに

 三角の宿屋「浦島屋」に立ち寄ります。

 その屋号から浦島太郎物語を思い出します。宇土半島を舞台にした名作です。

●「草ヒバリ」:夏にちなんで、素晴らしい音色の鳴き声をかなでる

 コオロギの一種で普通の蚊と同じくらいの大きさで、

 「一寸の虫にも五分の魂」と言うことわざか引用されました。

 僅か数ページの作品ですが、八雲自らの生き方を作品になぞらえた見事な作品です。

Q⑦ 今後予定されている「小泉八雲」に関するイベントの情報を教えて下さい。

●8月19日(日)午後3時から三角町の西港にある浦島屋の2階

 三角西港の文化・文学を考える会による「中学生による英文朗読会」が行われます。

 八雲保存会による講演も予定されております。自由参加です。

●8月24日(金) 八雲ゆかりの地蔵祭り。坪井一丁目東岸寺  午後6時から

●8月25日(土) 市民講座   小泉八雲熊本旧居で14:00~15時30分 

 演題「異界的存在 妖精」高木朝子さん 熊本高専八代キャンパス講師

●8月26日(日)14:00~16:00

 59回「ハーン作品の読書会」があります。

 今回は熊本大学文学部教授 福澤 清さん

 「ハーンの創作法」です。 毎月第4日曜日の14時から開催予定です。

 

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シェアハウスコーディネーターHidamari 林田直大さん

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする「ヒューマン・ラボ」

今日は、シェアハウスを運営している

「Hidamari株式会社」

林田直大さんにお話をうかがいました。

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Q① お名前と職業・所属を教えて下さい。

名前:林田直大

所属:熊本大学院2年生、Hidamari株式会社

メールアドレス:lintaku@sharehouse-hidamari.com

Q② 「Hidamari」の基本情報を教えて下さい。

住所:〒860-0077

    熊本市中央区内坪井町10-10キャッスルマンション202号

メール:lintaku@sharehouse-hidamari.com

お問合せ先:080-1707-6747

HP: シェアハウスひだまり  http://sharehouse-hidamari.com 

    くまシェア         http://kumashare.com/

Q③ 「Hidamari」という会社は、いつごろ、どんな目的でスタートした組織ですか?

会社設立は、平成24年2月8日。

『陽のあたる場所をつくる』というコンセプトのもと、

熊本でコミュニティ重視型のシェアハウスを広めるためにスタートしました。

Q④ 学生が会社をつくるというと、いろいろ苦労があったと

    思うのですが・・・エピソードなどあれば聞かせてください。

やはり一番大変だったことは会社設立から、最初の1件目が決まるまでです。

ただの学生で、実績も営業経験も何も無い中、

ネクタイの締め方もいまいちで、1件1件不動産を周り、

そこでいろんな方に、叱られ笑われ教えられ50社ほどまわり、

不動産の許可は得られても、オーナーさんの許可がおりずに涙したり、

100軒くらいみてまわり、時には自分たちの足で

ひたすら空き家を探す日々でした(笑)

Q⑤ 「シェアハウス」とは、どんな形態のものですか?

    メリットやデメリットは?

    また、現在あつかっている物件は、どのようなものがありますか?

『シェアハウス』とは、ひとつの物件で何人もの入居者が

トイレやお風呂、リビングルームを共有して暮らす共同住宅。

実家のようなひとり暮らしのような住まい。

メリット:家賃が安い、安全、食費が安い、温かい。

デメリット:居住者間の人間関係、洗濯やお風呂などの順番。

Q⑥ これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。

まだまだ1店舗目のひだまり「内坪井」がOPENして2ヶ月が経ったところです。

みんなで悩みを本音で話したり、そこはこうだよって、

外ではいえないことを本気で言ったりしている時に、

ぼくたちがここにいることでただの住まいとは違う、

新しい空間ができていて、またその温かい中に自分が居れることに、

これを本当にやっていてよかったと思いました。

外に出れば喧騒の世の中で、自分がここに居てもいいんだと

おもえることは、本音で話す相手が居るということは

ほんとうにすばらしいことだと思います。

Q⑦ 活動を通じての苦労、やりがい、これからの夢などあれば教えてください。

熊本ではシェアハウス事業は初めての業界ですし、

やってもやっても毎回壁にあたります、

その度に、相方の中原と考え行動し乗り越えていっている毎日です。

ですが、とても刺激的で楽しい毎日を過ごしています。

ZeroからImagineしてCreateしていく毎日は最高です。

3年後にタイに進出したいと思っています。

Q⑧ 今後の活動予定やPRしたいことなどあれば教えてください。

8月1日から女性専用シェアハウスひだまり「田迎」が

熊本市南区出仲間1丁目11-37にオープンしました。

また、熊本から発信する九州のシェアハウス情報サイト

『くまシェア』も公開しました。

九州にはまだほとんどみられない「シェアハウス」という文化を

根づかせるため「シェアハウスってなに?」

「どんなシェアハウスがあるの?」「シェアハウスを運営してみたい」

というたくさんの要望に応えれるようなHPとなっています。

 

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長崎書店 長崎健一社長

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

今日は熊本市中央区上通りにある長崎書店長崎健一社長がゲストです。

店内のギャラリーで開催される催しについてお話しを伺います。

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長崎健一社長プロフィール

名前・長崎健一

肩書・株式会社長崎書店 代表取締役社長 兼 店長

http://nagasakishoten.otemo-yan.net/

Q① 「長崎書店」の基本情報を教えて下さい。

住所・熊本市中央区上通町6-23

TEL・353-0555

創業・明治22年(1889年)

特色・本と雑誌のセレクト、店の雰囲気、ギャラリーやホールでの催し

目指しているところ・「熊本でもっとも愛される本屋」


                  
Q② 二度目のご紹介になりますが、

    改めて「ギャラリー」の概要を教えてください。

長崎書店内にある約5坪ほどの小さいスペースです。

2006年のリニューアル時に、

「本を売るだけではなく、地域の文化の発信拠点を担おう」

という想いから、県内外の作家・クリエーターの表現の場とすべく、

このスぺースをつくりました。

これまでの主な企画は、オリジナル企画だと「La!Bunko」(2010年)、

「グリーンブックス」(2012年)、個展ですと「村井けんたろう作品展」

「いせひでこ原画展」「林明子エスキース展」「武田双龍書道展」

「葉祥明リトグラフ展」「no!美少女写真館」などがあります。

現在は絵本作家・長谷川義史氏の

人気絵本「ラーメンちゃん」原画展を8月5日まで開催中です。

Q③ ギャラリーで予定されている8月6日からの次の催しについて教えて下さい。

8月6日から19日までの14日間、ギャラリーにて

「小さいことばの原画展。」を開催します。

今年5月、糸井重里さんの言葉集が2冊、出版されました。

それぞれ、すてきな画家さんが装画を担当されたのですが、

その原画展を開催する運びになりました。

開催のきっかけは今年の春、店にかかってきた一本の電話でした。

本の発行元である「ほぼ日」の木下さんから、

「長崎書店さんのギャラリーで新刊原画の

巡回展をさせていただけませんか?」とのこと。

ほぼ日さんの本の面白さは分かっているうえに、

画家が何と酒井駒子さんと松本大洋さんだとおっしゃるではありませんか。

ぜひお願いします!即答し、スタッフと大喜びしたものです。

本屋をやっていて、良かった!と喜びをかみしめた瞬間でした。

作品数は酒井駒子さんが3点、松本大洋さんが10点の予定です。

Q④ 糸井重里さんの2冊の本の内容をご紹介下さい。

まず、酒井駒子さんが装画を担当された「夜は待っている。」。

この本は糸井重里さんが「ほぼ日刊イトイ新聞」の

トップページに書いた1年分の原稿と、

1年間の全ツイートから心に残る言葉だけを抜き出して、

並べ直して本にしたものです。

2007年から1年に1冊のペースで続いている

好評シリーズなのですが、その6冊目にあたります。

おさめられている225のことばは、

くすっと笑わせてくれるもの、

思わず考えさせられてしまうもの、

優しい気持ちにさせてくれるもの、さまざまです。

また、糸井さん目線の写真の数々も楽しいです。

 

 そして2冊目は松本大洋さんが装画を担当した「ボールのようなことば。」。

こちらは先ほど紹介した「夜は待っている。」を含む、

「小さいことばシリーズ」6冊の中から、

若い人に読んで欲しいことばをよりすぐって再編集した文庫サイズの本です。

 

どちらにも共通しているのは、糸井さんの言葉を読んだ後、

不思議に気持ちが前を向けていることでしょうか。

たった一行のことばもあれば、4ページにわたる文章もあります。

何故だか読んだ後に、「よし、やるか!」と気合が入ったり、

「もっと楽に考えていいや」と気持ちが軽くなったり、

「このつらい気持ちを大事にしよう」と思えたりします。

 自分流の解釈ですと、糸井さんの言葉は、

喉が乾いた時のドリンクであり、小腹が空いた時のおやつであり、

一人静かに酔いたい時のお酒のように思えます。

 

ことばってすごいな、大事だな…そう再確認させてくれる、

貴重な2冊です。

Q⑤ 松本大洋さんについてご紹介下さい。

1967年東京都生まれ。

1988年に月刊アフタヌーンの四季賞にて

『STRAIGHT』が入選。同作にてデビュー。

『花男』『鉄コン筋クリート』『ピンポン』

『ナンバーファイブ』などの人気作を連載。

『竹光侍』で原作者の永福一成さんとともに

手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。

現在、月刊 IKKI(小学館)にて

自身の少年期を題材にした『Sunny』を連載中。

Q⑥ 酒井駒子さんについてご紹介下さい。

1966年兵庫県生まれ。東京芸術大学美術学部油絵科卒。絵本作家。

作品に『よるくま』(偕成社)、『ゆきがやんだら』(学研)、

『ビロードのうさぎ』(ブロンズ新社)、

『こりゃまてまて』(福音館書店)、

『くまとやまねこ』(河出書房新社)など多数。

2004年『きつねのかみさま』(ポプラ社)で第9回日本絵本賞、

『金曜日の砂糖ちゃん』(偕成社)で

2005年ブラチスラバ世界絵本原画展(BIB)で金牌を受賞。

『ぼく おかあさんのこと・・・』(文溪堂)で

2006年フランスにてPITCHOU賞、

オランダでZilveren Griffel賞(銀の石筆賞)を受賞。

絵本のほか、書籍の挿画など幅広い分野で活躍。

Q⑦ 最後に作品展に対する長崎さん個人の思いや、

    リスナーさんへの呼びかけなどをどうぞ。

ぜひこの素敵な2冊にぴったりの原画をナマで見に来てください!

糸井事務所の方には、

「一人でも多くの熊本のみなさんに見て頂きたいんです!」と嘆願して、

1週間~10日間の開催が多い中、

特別に2週間の展示期間を許可いただきました。

 

スタートの8月6日からは、店内でも「ほぼ日&糸井さんフェア」を

開催しますので、ぜひこちらもお楽しみに。

また、今回紹介した2冊を会期中にお買い上げの方には、

ほぼ日特製のポストカード5枚組セット

(「夜は、待っている。」2枚、「ボールのようなことば。」2枚、

糸井重里撮影、愛犬ブイヨンのポストカード1枚)を

もれなくプレゼントいたしますので、

まとめ買いをどうぞ宜しくお願い致します!

【「夜は、待っている。」「ボールのようなことば。」原画展】

※入場無料

・日 時:2012年8月6日(月)~8月19日(日)

・時間:10時~21時

・ところ:「長崎書店」熊本県熊本市中央区上通町6-23

     電話:096-353-0555

 

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ミニチュア・アート作家 小森千枝子さん

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

今日は、ミニチュア・アート作家小森千枝子さん

お話をうかがいました。

教室も主宰しながら、生徒さんと一緒に古町や水道町界隈にある

実際のお店のミニチュアなど制作されています。

120723

 

小森さんプロフィール

名前:小森 千枝子

肩書:スモールフォレスト 主宰、ミニチュア・アート作家。

URL:http://kklabo.jp/smallforest/

TEL:096-370-7765

Q① 教室の概要を教えて下さい。

教室は、中央区平成です。JR平成駅のすぐそばです。

少人数の予約制で、火、木、金の午前または午後です。

ご自分にあったペースで学べます。現在、生徒数は18人で、

30~60代の主婦やOLです。

大きく分けて 粘土クラフト、ミニチュア制作、ドールハウスを

作ります。

普段は、小さな作品で3~4回で完成するものを用意してあります。

1日体験もできます。

 

Q② 「ミニチュア・アート」とは、どんな素材で

    どんな物を作るのでしょうか。

大きく分けて粘土クラフト、ミニチュア制作、ドールハウスを

作ります。

素材は、粘土、布、紙、そして、ハウスは4ミリの板をカットして

組み立てます。柱や家具類はバルサ材や檜棒などで作ります。

色づけはアクリル絵の具や色つきニスなどです。

Q③ ドールハウスやミニチュア・アートを手掛けるようになった

   きっかけを教えて下さい。

手づくりが好きで、東京の短大と専門学校でデザインの

勉強をしました。たまたま粘土で小物を作ってプレゼントし

喜ばれたのが嬉しかったです。

その頃、書店で「粘土で作るドールハウス」の本を見つけて

「これだ!」と思い、著者の草道先生に粘土の指導を受けました。

小さな花や、パン、ケーキなどを作るのが楽しくて。

その後、板を使った建物は独自に制作してきました。

制作には、あらゆる手作業が入っていて、飽きることがありません。

Q④ 大変細かい部分まで緻密に作られていますが、

   全て手づくりなんでしょうか?

   作品によってそれぞれだとは思いますが、

   完成までどれくらいかかりますか?

ほとんど作ります。アイディア勝負というところもあって、身近なモノ、

たとえばボタンをお皿にしたり、ビンのフタを植木鉢にしました。

ホームセンターでは、思わずいろんな部品を見てしまいます。

例えば、6角形のナットにシールをはってジャムびんにしました。

市販のミニチュアで(レジスター、自転車など)雰囲気にあう物が

あれば飾るときもあります。

制作にかかる時間はそれぞれですが、たとえば床がA4サイズの

2階建てとして、3ヶ月ほどでしょうか。素材選びや、表現方法に

悩んで時間を費やすことも結構あります。

Q⑤ 古町や水道町界隈の実際のお店をミニチュアサイズで

   作られていますが、きっかけは何だったのでしょうか?

   また、お店選びから完成までの流れやエピソードを教えてください。

作品展のテーマを考えていた時、ちょうど新幹線開通で沸いていたので

熊本に関係するものがいいな。とは思っていました。

そして、ひとりで古町、新町を歩いてみたらふるい家並み、懐かしさ、

店主のこだわりを肌で感じて、作品展のイメージが膨らんできました。

 まずはお店の方に許可を得て、制作の元になる写真を撮らせてもらい、

また、視察ランチとか言いながら何回か集まってウロウロしました。

でもその度に新しい発見があり、ちゃんと制作に生かせたと思います。

実際のお店作りは、プレッシャーありました。古い家を表現するのに

汚しすぎも失礼よね。気も使いながら喜んでいただける様、必死でした。

Q⑥ 先生が思われるミニチュア・アートの魅力はどんなところでしょうか?

小さくても一人前の形をしてるモノって、単純で可愛い。

それがミニチュアの魅力ですが、そのモノ達の組み合わせ方や

表現の工夫、さらにテーマを決めることによって大きな作品にもなる、

そこがアートとしての魅力です。これは、作る側の感覚ですが。

 見る側としては、自分が巨人ガリバーになった気分で小さな建物を

覗き込んで、楽しんでいただけたらと思います。

Q⑦ これから作ってみたい物、夢を教えて下さい。

今回、実際にあるお店や建物のミニチュアに、皆さんがとても興味を

持ってくださり、暖かい言葉をたくさんいただきました。

作品展で作りきれなかった建物を追加制作して、楽しいミニ城下町を

作っていきたい。自然に町おこしにつながれば、さらに嬉しいです。

Q⑧ 作品展など、今後の予定があれば教えて下さい。

11月に古町界隈のお祭りがあり、その時に展示して欲しいとの

声をいただいています。新たに制作した作品も含めて展示できたら

と思います。今、調整中ですので、HPでお知らせします。

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「肥後ちゃぼ保存会」

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

今日は「肥後ちゃぼ保存会」吉永 嘉会長と、

第45回肥後ちゃぼ展で優勝した 大津 健士郎さんがゲストです。

120716

肥後ちゃぼ保存会は、肥後ちゃぼが熊本県にとって、

貴重な文化財であることを再認識し、

衰退させることなく保存、改良して後世に伝えることを目的とし、

昭和43年から活動を続けています。

/

現在の会員数は男性95人、女性8人の合計103人。

その他、幼稚園・保育園などの施設 6施設、

小学校6校、高校3校が会員として飼育しているそうです。

/

Q① (会長)「肥後ちゃぼ」の歴史や特徴を教えて下さい。

文献によれば、ちゃぼは徳川初期、ベトナムやタイの地域から

渡来という説が有力とされている。

肥後ちゃぼは、約200年ほど前に、大冠チャボは関西、西日本で、

達磨チャボは九州の原産と言われていて、

戦中・戦後の困難な事情のもとで滅亡にひんして、

ようやく熊本に保存されていたことから、

大冠桂チャボと達磨チャボの2内種を肥後ちゃぼと称している。 

大冠桂チャボは、羽が鶴の羽衣に似て、鶴毛ともいう。

達磨チャボは、全身光沢のある緑紫黒色。または緑藍黒色で、尾はチヨキ尾。

大冠桂チャボ、達磨チャボ共に冠が大きく、肉ぜん(垂)が長大である。

/

Q② (会長)先ほど会員数を紹介しましたが、合計103人のうち、

    30歳台までの会員は10人程度だそうですね。

    そんな中、18歳の大津さんが「第45回肥後ちゃぼ展」で優勝されました。

    大津さんのちゃぼはどんな点が評価されたのでしょうか?

5人の選出された審査員が、鶏種別番号のみ表示の各鶏籠の鶏を

日本鶏審査標準の審査方法に従って厳正に審査した結果、

出品鶏中最優秀鶏と認められた鶏で、体形整い、体重も適当で、

冠は大きく直立し、肉ぜん(垂)も長大で、羽根の色・つや共に優れ、

健全であり、最優秀な肥後ちゃぼの作出という点が評価された。

Q③ (大津さん)「第45回肥後ちゃぼ展」での優勝、おめでとうございます。

   今回は何度目の出展でしたか?

   優勝が決まってどんなお気持ちでしたか?

ありがとうございます、今回で2回目の出展になります。

チャボの活力(生き生きさ) がよかったのだと思います。

自分が丹精込めて育てた力作のチャボでしたので

優勝が決まった時にはその労が報われました、

まさか優勝するとは思ってもいませんでしたし

こんな若輩者がいいのかという思いもありました。

でも会長や他の会員さんにいいチャボを育てたのだから

自信を持って喜びなさいと言っていただき嬉しかったです。

Q④ (大津さん)「肥後ちゃぼ」以外に飼育したことがある動物、

   現在飼育している動物はいますか?

   また「肥後ちゃぼ」を飼い始めたきっかけを教えて下さい。

   現在は何羽飼っていますか?

小さいころから生き物が好きで

「金魚、インコ、ウナギ、スッポン、コイ」などを飼っていました

現在はチワワ(犬) を飼っています。

肥後ちゃぼを飼いだしたきっかけは中学3年の頃、

インターネットでふと肥後ちゃぼの事を知り肥後まるコールで

関係者の方の電話番号を聞き電話をしました。

その時電話をしたのが肥後ちゃぼ保存会の今村副会長で、

とても良く対応してもらい展示会が阿蘇であることを教えてもらいました、

興味があった私は電車で南阿蘇まで出向き肥後ちゃぼというものを初めて見ました。

まず目を惹いたのが鶏冠の立派さ、体が小さくかわいい姿でした。

そこで長野さんと言う人が話かけてこられ、

飼ってみらんね、と言われました、えっと思ったのですが

「実際に飼ってみないとチャボの面白さはわからないよ!」と

笑顔で言われたのでなんか面白そうだなと思い

長野さんから肥後ちゃぼを1番(ペア) を譲っていただいたのがきっかけです。

でその1番から始め普通に飼っていたのですが

最初は死なせてしまう事もありまして、

なかなか殖やすことが出来ませんでした、

そこで譲ってもらった長野さんに色々と飼い方を相談して

自分なりに工夫しながら大事に育て現在では

親鳥10匹雛30匹くらいまで殖やすことが出来ました。

Q⑤ (大津さん)大津さんが思う「肥後ちゃぼ」の特徴を教えてください。

   また、飼育する難しさ、面白さはどんなところでしょうか?

肥後ちゃぼの“最大の特徴”と言ったら鶏冠(とさか)の大きさではないでしょうか、

ふつうのチャボに比べると倍近く大きく鶏冠の先から

下まで大きいチャボで24㎝くらいあり迫力があります。

それと体の弱さがあり、気温の変化や水に濡れると

病気にかかりやすく、酷い時には死亡します。

小屋の定期的な掃除、栄養剤を飲ませる、

病気を発見したらすぐに治療など体調の管理には

細心の注意を払い病気にかからない様に大切に育てています。

そうして育っていったチャボが無事に大人になっていく姿を

見るのが楽しみでもあります。

そうして育てたチャボから良い個体を選抜して交配し

優勝したチャボを超えるような鶏をつくっていきたいです。

Q⑥ (大津さん)どんな「肥後ちゃぼ」を育てたいと思って飼育していますか?

   また、そのためにどんな工夫をしていますか?

肥後ちゃぼの特徴である鶏冠の大きさが大きくなるよう、

体型、羽色が綺麗になるような個体を残していく

これを目標に飼育をしています。

とさかを大きくするためには野菜を細かく刻み餌と混ざるよう

よくかき混ぜて与えたり、時々外に出して遊ばせストレスを

無くすように心がけながら飼育をしています。

で、一番手をかけているのが鶏冠のマッサージをすることですね。

これをすることにより、

1、鶏冠が大きくなる。

2、鶏冠の曲がりがまっすぐになる。

3、よく人に慣れる。

これらがあります。特に3が私にとっては一番嬉しいことですね。

小屋に近づくとコッコッコと近寄って来るときには

自然と笑みがこぼれます(笑)

Q⑦ (会長)今後の活動について教えて下さい。

肥後熊本に、天然記念物大冠種の銘鶏、肥後ちゃぼあり、ということを

県民の皆様に知っていただくことが大切で、

幼い頃からチャボとの触れ合いを通じて生命の大切さ、

親鶏の抱卵時のしんぼう強さ、ひなに対する親鶏の

愛情のしぐさなど見る機会を多くしてやりたい。

そのために、小学校などで、チャボの世話を受け持つ生徒

および指導者のことばを受けとめる役割など工夫していきたい。

Q⑧ (大津さん)「肥後ちゃぼ」に関して、今後の夢はありますか?

肥後ちゃぼは今減少傾向にあります、同時に飼ってる人が

減っていて将来的にはいなくなってしまうのではと危惧しています。

そうならないよう積極的に会に参加し広報活動を実施し、

少しでも飼ってくれる人が増えるよう行動を起こしていきたいと思います。

同時に肥後ちゃぼを通じ生き物の大切さ、

ひいては命の大切さを子供さんの皆さんにも

分かっていただけるように働きかけていきたいと考えています。

 

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熊本陸上競技協会 福海正隆さん

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

今日は、熊本陸上競技協会の福海正隆さんがゲストです。

2回目の開催が決まった「熊本城マラソン」。実は審判員が不足しているそうです。

定期的に開かれている審判員講習会などの活動について詳しく伺いました。

120709

Q① お名前と職業・所属を教えて下さい。

名前 : 福海 正隆 (ふくかい・まさたか)

所属: 熊本陸上競技協会

プロフィール

 現在、熊本陸上競技協会 審判部長

 熊本陸上競技協会 理事

Q② 「熊本陸上競技協会」の基本情報を教えて下さい。

〒861-8046

  熊本市東区石原2-9-1

  熊本県民総合運動公園内

TEL/FAX 096-388-1688

MAIL    kumariku@maroon.plala.or.jp

URL    http://www.kumariku.org/

Q③ 「熊本陸上競技協会」とは、いつごろ、どんな目的でスタートした組織ですか?

昭和21年 2月15日

第二次世界大戦後、金栗四三氏を中心として

「新時代に即した明朗スポーツ再建」

「陸上競技の再興」をめざしてスタートしました。

Q④ 現在の協会に所属する会員は何人くらいですか?

昨年度登録者

 一般 1092 (審判員登録 674名)

 高校 1502

 中学 3033

 大学 328

合計 5955

Q⑤ 具体的にどのような活動をされているのでしょうか?

年間、58試合を主催・共催している。

全国大会規模には300名以上の審判員、

県内大会では平均して150名程度で運営している。

また、強化面では国体等に向けて、合宿等を行なっている。

普及面では、陸上教室を開き、特に小学生の育成に

力を入れている。

Q⑥ 「熊本陸上競技協会」では、日本陸連公認協議会のための

    「審判員講習会」を定期的に行っているそうですが、

    その目的、参加方法、受講料などを詳しく教えてください。

1.日本陸上競技連盟の講習内容を伝達する。

2.本県審判員のルール習熟、手法の確認。

3.前年度の反省点を確認し、新年度へ向かう。

4.新規登録者への講習。

5.その他

 県内4ヶ所(熊本市、天草市、球磨郡、菊池郡(県体開催地)で、

 希望者に呼びかけ参加してもらっている。

 受講料は無料、資料代500円。

Q⑦ 「審判講習会」では、どんな内容の講習が行われているのですか?

1.日本陸上競技連盟のルール改正点等を伝達する。

2.日本全国で行なわれた大会で起きた、トラブル等の解決法を知る。

3.本県競技会で起きた問題事象について。

4.質疑応答 ( 以上で約3時間 )

5.新規登録者講習 ( 1時間 )

Q⑧ これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。

昨年行なった、日本学生陸上 ( 日本インカレ )

熊本城マラソン大会前には、参加審判員の

会員研修会を開き、大会の成功につながった。

( 300名前後 )

Q⑨ 活動を通じての苦労、やりがい、これからの夢などあれば教えてください。

・日本陸連が2日間 約9時間かかって講習する内容を、3時間で教える難しさ。

・陸上競技は走跳投、道路競技と幅が広いのでルールも多岐にわたる。

 話していて、新しい発見があった、という顔を見る時にうれしく思う。

・熊本県でこれまで行なっていないなら、全国規模の大会は全国中学大会、

 それに国際大会、これを成功させたい。

Q⑨ 今後の活動予定やPRしたいことなどあれば教えてください。

ロンドンオリンピックに臨む、江里口選手に刺激を受けて、

陸上競技に取り組む子ども達の育成に力を入れたい。

審判員を増やしたい。

熊本城マラソン大会の審判員もまだ不足しています。

自分のためにも、ボランティアの立場でも

関わっていただく方が増えるとありがたいです。

 

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肥薩線世界遺産推進室・山本研央さん

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

人吉市 市長公室 企画課 肥薩線世界遺産推進室

山本研央さんに、肥薩線を世界遺産に登録しようという

運動についてお話をうかがいました。

120702

Q① 自己紹介をお願いします。

名前 :山本 研央(やまもと けんおう)

所属:人吉市 市長公室 企画課 肥薩線世界遺産推進室

プロフィール

 平成24年4月1日付けで人吉市役所市長公室企画課内に

肥薩線世界推進室(室長:嶋川智尉企画課審議員)を設置。

室長ほか2人の計3人体制。

Q② 「肥薩線世界遺産推進室」の基本情報を教えて下さい。

所在地 〒868-8601人吉市麓町16番地

連絡先 TEL 0966-22-2111(代) FAX 0966-24-7869

ホームページ http://www.city.hitoyoshi.lg.jp

主な業務は、肥薩線の世界文化遺産登録推進と沿線の

地域振興に関すること。

また、「肥薩線利用促進・存続期成会」

「肥薩線を未来へつなぐ協議会」の事務局を担当。

Q③ 「肥薩線」の歴史的価値を具体的に教えてください。

 肥薩線は、1909年(明治42年)、八代-隼人区間の

南九州3県(熊本・宮崎・鹿児島)にて全線開通し、

明治近代化から戦後復興に至るまで、多くの木炭や坑木を運び、

我が国の経済成長を力強く支えてきた。また、肥薩線の全線開通により、

青森~鹿児島の日本縦断鉄道が完成したという点で、

我が国の鉄道史においても特に記念すべき鉄道路線であるといえる。

肥薩線の魅力は大きく分けて3つ挙げられる。

①沿線の鉄道遺産。駅舎、線路、トンネル、橋梁など、

 そのほとんどの沿線施設が、明治の開業以来の姿をそのままに、

 1世紀の長きにわたって現役で活躍している。

②沿線の自然景観。八代-人吉の区間は「川線」と呼ばれ、

 日本三大急流である球磨川(一級河川)に寄り添う形で、

 深い渓谷の中を縫って走るため、

 まさに水源郷としての神秘的な景観を楽しむことができる。

 人吉-吉松区間は「山線」と呼ばれ、川線とは大きく異なり、

 高低差430mもの非常に急勾配な山岳地帯を登っていくため、

 その先からは霧島連山の雄大な景観を楽しむことができる。

 吉松-隼人の区間は、昔ながらの農村地帯が広がり、

 のどかな日本の原風景を楽しむことができる。

③肥薩線を愛する地域住民たち。

 100年を超える肥薩線には、かつて人生を捧げてきた鉄道マンと

 苦難と歓喜の物語が数多く存在し、

 それ故、「人生の恩返しがしたい」という思いで、

 沿線施設の清掃や周辺美化、案内ガイドなど、

 第一線を引退した今でもボランティア活動が行われている。

 こうしたボランティア活動は、元鉄道関係者に限らず、

 沿線の農村集落の住民など、地域の中で日常的に幅広く行われており、

 100歳を超えた今でも肥薩線が長生きすることができている最大の秘訣といえる。

Q④ 「肥薩線」を「世界遺産」に登録しようという今回の運動のきっかけは、どんなものですか?

 肥薩線は1世紀以上を経た現在においても、地域の足として、

地元に親しまれ、愛されており、

開業当初の遺産が連綿と残る「地域の宝」である。

それらはまた、西洋の技術を輸入した明治時代から、

今や世界に冠たる技術を擁するまでに成長した我が国の鉄道技術において、

それまで軌跡を物語る貴重な文化遺産であり、

当時の技術の粋を結集しているという点で、現代技術の礎ともなっており、

まさに「日本の宝」ともいえる。難工事に殉職した方々をはじめ、

多くの労苦を伴って築き上げてきた先人たちの努力を顕彰し、

肥薩線を生きたままの姿で未来へ継承していくことは、

現代の我々の努めである。

このため、日々の補修といった「介入による脅威」がありながらも

国内における万全な保護管理を図りつつ、「人類共通の宝」として

最高級の顕彰が与えられる「世界遺産」という高い目標を掲げ、

それに向かって徐々に顕彰のレベルアップを図っていくことにより、

地域活性化の起爆剤としていきたい。

また、蒸気機関車時代から経験談と共に語られる者たちの高齢化が進み、

長い歴史の中で紡ぎ出されてきた「男たちの技術と記憶」が風化しつつある今こそ、

未来の世代に継承していうことが重要である。

そして、最大の難所である山線を支えていたD51蒸気機関車を復活させ、

山線の景観とそれを力強く駆け上る勇ましい姿を見せることにより

多くの子供たちに夢と希望を与えられるような活動を展開していきたい。

Q⑤ 「世界遺産」への登録まで、今後具体的にどんなステップを

   踏んでいくのか、具体例に説明お願いします。

世界遺産に登録されるためには、まず日本国内の暫定リストに

記載される必要があり、現在12の文化遺産が記載されている。

その条件として、「顕著な普遍的価値の証明」と

「国内における万全な保護措置」が求められ、

特に後者は国内法による保存管理が必要不可欠であり、

これまで日本では文化財保護法による国宝、重文、史跡などの

文化財指定でこの条件をカバーしてきた。

しかし現在肥薩線のような稼働資産について文化財保護法によらない

「第三の道」が検討されている。

いずれにしても、暫定リストに追加記載できるような条件を整えるため、

学術調査を実施し、肥薩線を構成する資産、

施設も大小さまざまなものがあるため、

資産・施設の全容についての諸元等を網羅的に把握する必要がある。

その中で国の文化財制度などを活用しながら、

施設の所有者であるJR様と協議を進めながら、

一歩ずつ着実に夢に向かって進んでいきたい。

Q⑥ 国鉄OBの皆さんも「世界遺産」への登録にむけて

   協力体制を組んでいるそうですが、具体例に説明お願いします。

人吉鉄道観光案内会は、100年以上の歴史を誇る肥薩線の魅力について、

そこで働いてきた人々の数々の苦難と歓喜のエピソードを体験とともに語り伝えることにより、

100年前に先人たちから受け継いだこれらの現役資産を、

その息を途絶えさせることなく、このまま生きた状態で100年後の後世に

引き継いでいくことが必要である。

また、平成21年には肥薩線の全線開通100周年という節目を迎え、

同年4月には、かつて昼夜を共にした人生の相棒「SL人吉」の

復活運行が予定されていたことから、

肥薩線自体も大きな転換期を迎えようとしていた。

このため、歴史の語り部として、過去-現在-未来の橋渡し役を担うべく、

かつて肥薩線と人生を共にした熱意ある元鉄道マンたちが立ち上がり、

かくして、平成20年2月に「人吉鉄道観光案内人会」が結成された。

普段の活動内容は、

①鉄道観光案内人としての養成講座・研修会

②現地案内ガイド・語り部活動

③こども向け体験イベントの実施

④肥薩線沿線の美化・清掃活動、その他ボランティア・調査活動。

Q⑦ これまでの活動を通じて、最も印象深いエピソードをお願いします。

平成23年に人吉市で開催した肥薩線世界遺産シンポジウムにおいて、

前ユネスコ事務局長の松浦晃一郎氏から提言をいただいたことや

平成24年5月に近代化産業遺産の世界的権威である

スチュアート・スミス氏に肥薩線を実際に視察いただき貴重な意見を

伺ったことが印象に残っています。

それに、昨年末には、人吉鉄道観光案内人会が

日本ユネスコの「未来遺産」に選定されたことも印象に残っています。

Q⑧ 今後の活動予定やPRしたいことなどあれば教えてください。

 肥薩線の世界遺産に向けての取組みは、今スタートラインにたったばかり。

これから様々な調査研究や広報活動において積極的に取組み、

一歩ずつ前へ進んでいきますので、皆様のご協力をお願いいたします。

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「コーチングブリッヂ」原口理加さん

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

今日は、コーチングブリッヂの原口理加さんに、

コミュニケーション技術「コーチング」についてうかがいました。

120625

Q① お名前・プロフィールを教えて下さい。

名前: 原口 理加 (はらぐち・りか)

所属: コーチングブリッヂ

プロフィール

熊本で生まれ育って来年で半世紀!

コーチングブリッヂのセミナーではメインスピーカーとして

コーチングスキルをよりわかりやすく、カジュアルにお伝え

していきます。

海外ミステリとEXILEが好きな一児の母。

旅行会社バカンスプロジェクトも経営しています。

Q② 「コーチング・ブリッヂ」の基本情報を教えて下さい。

熊本市草葉町2-32 無印良品向かい

ホームページ(face bookでcoaching brigdeで検索してください。)

http://www.facebook.com/coaching.bridge

コーチングスキルを軸としたコミュニケーション研修(セミナー)を

2人の講師で、多角的に、実践型で行なっています。

現在、教育、医療、働く女性を中心に活動中です。

「コーチングの裾野を広げる」ため、各所へ出張しています。

人吉中学立志式・etc...

Q③ 「コーチング」とはどんなものですか?

会話の中で相手の可能性や素材、情熱をひきだし、

行動につなげていくコミュニケーションスキル。

部下を育成したり、自立できる子どもを育てたいと思う方々に

役立つスキルです。

頭でわかっていることと行動(実行)の溝を会話でうめていき、

より早く楽に目標を達成するサポートをします。

Q④ 「コーチング」を学ぶと、どんなメリットがありますか?

女子限定講座修了生のアンケートより。

 ・人を認めたり、許すことができるようになった。

 ・自分がどうなりたいのか目標を持つことができるようになった。

 ・リカバリーの速度が早くなった。

 ・多方面から物事を考えられるようになった。

 ・自分を客観的に見れるようになり、気持ちが楽になった。

会話の仕組みと、相手の話を聞く力を学ぶことで、

人間関係のストレスが減り、自分や相手の理解が

深まるのだと思います。

Q⑤ 「コーチング」をどのように学んでいくのですか?

    具体例を示して説明お願いします。

コーチングを学ぶと、将来に向かって考える習慣がつくので、

プラスの思考回路ができます。

また、目標が明確になるので、どうアクションをおこしたらいいのかわかり、

エネルギーのロスが減ります。

違う世代、年代の多種多様な個性をもった人とも

コミュニケーションをうまく交わせるようになります。

指示待ちでない自立した後輩、子どもを育てます。

講座では、

聞 く

会話をしてもらって普段の自分の聞き方の癖に気づいてもらいます。

例えば、相手の話を「そうそう、私もこの間ね、」という具合にとりあげたり、

結論に至っていないのに先走り、先読みして判断したり、

頼まれてもいないのに解決しようとしたり。

 相手の話をできるだけフラットに聞く練習をします。

話しやすい環境を整える、相手との距離感だとか、

話す間合い、あいづちなどを意識してみる。

 相手の話の、背景にあるものや感情、本当に伝えたいことは何か、

焦点はなにか、を感じながら聞いてみる、ということを繰り返します。

質 問

日常の会話では「自分が知りたいことを聞く」のが質問なのですが、

ここでは、相手のなかにある可能性や素材、行動力を引き出す

質問を「つくり」ます。

 コーチングは、目標ありき、なので、その目標をできるだけ明確に

クリアにしていくような質問や、その目標に対して行動を起こせるような質問、

相手のなかにある答えを引き出していく質問です。

 例えば、お客様から信頼される営業マンでありたい、とはよく聞く目標ですが、

「信頼されるって具体的になにが起こったらわかるの?」とか、

「信頼される営業マンになれたら、○○さんのなにが実現していくと思うの?」とか、

「どういう条件がそろえば信頼されるようになると思ってる?」

「信頼される為にこれから1ヶ月どんなことに取り組みたいの?」

「半年間では?」

「まず今日からできる簡単なことは?」

というように質問をつくりながら会話の流れをつくっていく練習を講座生どうしでします。

 自分の声を自分で聞いて納得して始めたアイデアは、実行されやすくモチベーションも

維持しやすいので、できるだけ相手がたくさん話せるような環境や流れをつくります。

Q⑥ これまでの活動の中で、印象深いエピソードをお願いします。

活動を始めた2008年はコーチングといってもなじみがなく、

受け入れてくださるまで時間がかかりましたが、

昨年の秋、熊本市依頼の「子どもがぐんぐん伸びるコーチング」は、

市政だよりのみの告知で、募集1日で2.5倍の申し込みがあり

親御さんに広がってきました。

 セミナー中も、目からウロコ!とか子どもの人格を認めたいとか

泣き笑い満載で、アンケートもびっしり書かれていました。

Q⑦ 今後の活動予定やPRしたいことなどあれば教えて下さい。

①6月28日(木)に発刊される、熊日すぱいすの巻頭3ページの

 コーチング特集に協力しています。(家族編)

 これをうけて紙面をワンコインセミナーを

 7月18日(水)パレアで14:00~、18:30~ 行います。

 申し込みはメール coaching.bridge@gmail.com まで。

②9月5日(水)スタートの

 大人女子力アップ女子限定講座(12回コース)の説明会を

 当ビルで 8月1日(水)19:30~ 8月3日(金)19:30~

 行います。

③コーチング出張講座もオリジナル企画で、

 どんどん出かけて参ります。

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。

詳しくはここ↓

ポッドキャストへはここをクリック

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