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会社のヒミツ

「セイカ食品株式会社」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は「ボンタンアメ」でおなじみ「セイカ食品株式会社」のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、セイカ食品株式会社 製菓部

牧迫 昭郎さんです。

~~~~~セイカ食品株式会社 会社概要~~~~~

セイカ食品株式会社は、

明治36年に菓子問屋「松浦屋商店」として創業(今年で109年目)

大正15年 ボンタンアメの製造・販売開始(今年で86年)

昭和6年  兵六餅の製造・販売開始(今年で81年)

昭和34年 セイカ食品株式会社に社名変更

主に南九州エリアでの菓子・アイスクリーム・冷凍食品の卸・物流業務

菓子・アイスクリーム製造・関連会社セイカスポーツセンター・

セイカライフサポート(介護事業)等に携わっている会社です。

セイカ食品株式会社HP:http://www.seikafoods.jp/

Q① 「セイカ食品」という社名の由来を教えてください。

大正8年  松浦屋商店を発展的に改組。鹿児島菓子株式会社を創立。

昭和3年  鹿児島製菓株式会社に社名変更

昭和34年 セイカ食品株式会社に社名変更

会社概要の中でも記してありますが、昭和34年までは鹿児島製菓という

社名でしたが、取引先様から社名が長いので「せいかさん」と呼ばれることが多く、

これを社名にしました。

Q② 「セイカ食品」の大ヒット商品といえば、「ボンタンアメ」ですが、

 この商品はいつごろ、どんなきっかけで作られたものですか?

 また累計でどのくらい売れていますか?

鹿児島菓子(株)時代に水飴製造を営んでおりましたが、その水飴で作った

朝鮮飴(熊本ではおなじみ)を工場の社員がハサミで細かく切り遊んでいたのを

創業社長が見てヒントを得たのが発端で

それに着香、着色してキャラメルと同じ形態で発売いたしました。

昭和18年からは戦時中で原材料が入手困難となり休業状態となり、

20年には焼夷弾爆撃を受け 本社・工場設備全焼。22年頃より逐次再興しつつ

菓子製造販売を開始しております。営業資料なども全て焼失してしまいました。

そのため、累計は不明であります。

Q③ 「ボンタンアメ」の開発のポイントはどこでしょう?

・当時 森永ミルクキャラメルが売れていたこと。

・朝鮮飴製造が基礎になっていること。

・当時は鹿児島で身近な食材である

 文旦(ボンタン・ブンタン・九州北部ではザボン)を使用したこと。

・オブラートで包装した形態であったこと。

Q④ 同じく「セイカ食品」の人気商品「兵六餅」。

 この商品はいつごろ、どんなきっかけで作られたものですか?

「兵六餅」は昭和6年当時、鹿児島に見るべき土産品が少なく、

薩摩文学の中で最も秀逸にして愛読されている「大石兵六夢物語」の

ような良い土産品をと創製されたお菓子であります。

郷土文学普及の一助に、観光客の帰郷の土産話にという創業社長の願いがあります。

Q⑤ 「兵六餅」の開発のポイントはどこでしょうか。

・物語にちなんで創製された。(物語の世界観を味で表現した。)

・その風味は物語同様、かめばかむほど味わい深い。

 他に類似のないオリジナル風味「きなこ・のり・まっちゃ味」

 例えると「得もいわれぬ味」

Q⑥ そのほか「セイカ食品」の製品に関する

 なにか面白い開発秘話エピソードなどあればお願いします。

・発売当初は陣羽織に旗差物といういでたちでチンドン屋部隊を結成し、

 全国に繰り出した。(九州から本州へ1県ずつ地道に全国をまわった)

・昭和3年には1機5千円で軍用機を払い受け全国の空から

 ボンタンアメをまく計画を立て、事前に盛大に壮行会まで開いたが、

 資金繰りがつかず実現しなかった。

・戦後、兵六餅の製造再開を申請したところ、GHQより兵六が

 お尻を出した絵柄が下品と指摘され、「パンツをはかせろ」との問答もあったが、

 二代目社長が「これはジャパニーズパンツである!」と断固反対し、現在に至る。

Q⑦ そのほかにもいろいろな商品がありますよね。

・ボンタンアメ・兵六餅の姉妹品として「さつまいもキャラメル」「むらさきいもソフトキャラメル」

 「ブドウアメ」「パイナップルアメ」「リンゴアメ」「さくら餅アメ」「しょうがアメ」等があります。

 

 

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「HITOYOSHI株式会社」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は、オリジナルのドレスシャツが話題になっている

「HITOYOSHI株式会社」のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、HITOYOSHI株式会社 東京支店の

前田 寛明さんです。

~~~~~HITOYOSHI株式会社 会社概要~~~~~

HITOYOSHI株式会社は、2009年9月24日設立。

熊本県人吉市に本社工場(縫製)を置き、東京・南青山にて企画・営業業務を行う、

ドレスシャツ及びカジュアルシャツメーカーです。

Q① 「HITOYOSHI株式会社」の歴史を教えて下さい。

人吉市にあるシャツ専門工場の親会社の破綻を機に、

その親会社の取締役であった、現社長の吉國と工場長の竹長が

MBO(マネジメントバイアウト)を行い、

2009年9月にHITOYOSHI株式会社を設立しました。

工場自体は、平成元年に創業しており、約4半世紀にわたり、

メイドインジャパンのシャツ造りを行ってきております。

Q② 「HITOYOSHI株式会社」のヒット商品は、

 東京のデパートなどでも大ヒット中の「シャツ」ですが、正式名称は?

 この製品は、いつごろ、どんなきっかけで誕生した製品ですか?

正式名称は、『HITOYOSHI Made in Japan』です。

阪急百貨店、有楽町の“メンズトーキョー”の2011年10月のオープンに合わせて、

阪急百貨店のバイヤーさんから熱烈なオファーを頂き、デビューとなりました。

販売開始当初から話題を呼び、非常に好調な売れ行きで、

現在では、有楽町のみならず、梅田のメンズ館、博多阪急、

そして、阪急うめだ新本店においても、展開をしております。

Q③ 「HITOYOSHIシャツ」の開発のポイントなどをご紹介ください。

売場にてお客様と接していらっしゃる阪急さんと、企画・製造を担っている

弊社HITOYOSHI㈱のコラボレーションにより、

上質で着心地の良いシャツを適正なプライスでご提供する事にポイントを置きました。

また、阪急さんとの独自企画という事で、他の百貨店には無い品揃えを意識する事で、

お客様に目新しい売場を感じて頂きたい思いで、開発に従事しました。

Q④ そのほかにも、「くまモン」のワンポイントが入ったシャツや

 婦人用シャツもあるそうですね!

地元、熊本の百貨店である、県民百貨店さんとのコラボレーションにて、

『くまモン』のキャラクターが胸ポケットから覗いているデザインのシャツを

開発・販売し、大きな反響を頂きました。

婦人向けのシャツも、同じく県民百貨店さんにて、11月初旬から

販売を開始しており、非常に好調な売上で推移しております。

Q⑤ くまモンのシャツはどれくらいの人気なのでしょうか?

今年の夏に県民百貨店さんにて販売した『くまモン』シャツですが、

想像以上に売れ行きが良く、売り場から商品が無くなってしまい、

予約・受注販売をする事態となってしまいました。

メンズのシャツでは異例のことで、緊急で追加生産を行い、

何とか事なきを得ましたが、地元企業と、地元キャラクターに対する

地元の方々の愛着と人気に驚かされました。

現在も、県民百貨店さんにて、『くまモン』シャツ、

秋冬向けの長袖を販売しており、未だに他の店舗でも

『くまモン』シャツありますか?という問い合わせがあるそうです。

Q⑥ 「HITOYOSHI株式会社」シャツは、どこで手に入りますか?

先月(10月)より、インターネット限定の販売をスタートしております。

『Factelier(ファクトリエ)』というサイトになります。

こちらも良質なシャツを、より多くのお客様に来て頂きたく開発した商品になります。

http://factelier.com/

Q⑦ 東京にはお店をオープンされるそうですね。

今月(11月)末より、東京・表参道にて直営店をオープン致します。

こちらは、シャツのみならず、欧米から買付けてきた上質なメンズアイテムも取り揃えた、

”trstate(トルステイト)”という名前のセレクトショップになります。

全ての素材・造り・心地良さを吟味し、世界中から選りすぐった

スーツ・ジャケット・シャツ・ニット・パンツ・シューズ・アクセサリー等を扱っており、

ご来店頂ければ、きっとご満足頂けると思います。

 

 

 

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「井村屋株式会社」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は「肉まんあんまん」などでおなじみ、

「井村屋株式会社」のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、井村屋株式会社 開発部

菓子食品チーム長 横山秀樹さんです。

~~~~~井村屋株式会社 会社概要~~~~~

井村屋株式会社は、

1896年(明治29年)三重県松阪市に菓子舗「井村屋」として創業

1947年(昭和22年)株式会社井村屋として会社設立

2010年(平成22年)10月 持株会社制へ移行

ようかんの製造販売に始まり、「あずき」をコアとする食にまつわる事業展開をしてきました。

「水ようかん」「ゆであずき」「あずきバー」「肉まんあんまん」など多くのお客様に支持され、

現在は持株会社である井村屋グループを中心に、

井村屋㈱、井村屋シーズニング㈱など国内5社、海外3社の事業会社を持つ、

グループ事業経営を行っています。

井村屋株式会社 HP http://www.imuraya.co.jp/

Q① 「井村屋」という社名の由来を教えて下さい。

創業者井村和蔵が三重県松阪市に菓子舗「井村屋」として創業。

前述の通り、創業者の名前に由来しております。

現在はグループ経営に移行しておりますが、地元ではお客様から

「井村屋さん」と親しみを持って呼んでいただくことが多く、

社員も誇りを持っております。

Q② 「井村屋」のロングセラー大ヒット商品といえば、「肉まん」「あんまん」ですが、

 この商品はいつごろ、どんなきっかけで作られたものですか?

 また累計でどのくらい売れていますか?

1964年(昭和39年)肉まんあんまんを発売します。

冬になると、夏に比べて流通量の下がるアイスリームに代わる冷凍食品として発売しました。

当時はまだ家庭用の冷蔵庫も普及しておらず、

最初から急成長を遂げたわけではありませんが、調理して(蒸して)、

温かいまま提供できるスティーマーの開発、1970年代コンビニエンスストアが誕生し、

その急激な成長期とも相まって順調に売上を拡大することができました。

当時、スティーマーを設置して肉まんあんまんを販売するには飲食店許可証が必要でした。

加温食品協会という団体をつくり、そこが受け皿となることで個店での申請の必要がなくなり、

一挙にスティーマーの展開スピードが早まりました。

この協会の設立に中心的な役割を果たしたのが当社でもあります。

このように、マーケティング改革、機械の進化、法規制の見直しなど、

様々な条件が相まって、現在の肉まんあんまんの販売につながり、

今では年間約2億個を生産、販売しております。

Q③ 「肉まん」「あんまん」の開発のポイントはどこでしょうか?

まず、当社では「中華まん」という呼称は使用せず

「肉まんあんまん」という表記、呼称にこだわっております。

もともと中国から伝わったものですが、日本で独特の進化を遂げ、

日本風にアレンジされた商品なのです。

当社肉まんの具材には醤油ベースの味付けがされているのが特長です。

またあんまんは、つぶあんを使用した和風のあんまんであり、

これも大きな特長のひとつです。

もちろん、現在では嗜好性も多様化し、バラエティ豊かな商品展開を行っておりますが、

基本となる定番商品は「肉まん」「あんまん」「カレーまん」「ピザまん」の4アイテムです。

これらの定番商品も生地と具のバランス、生地のやわらかさ、

具材の濃さ(甘さ、辛さなど)を毎年の嗜好調査に基づき、

何らかの改良を加えております。

定番商品以外のバラェティまんじゅうでは、

話題の素材、料理を具材として使用したり、

キャラクターを使った商品などを開発、販売しております。

今年はご当地グルメ商品として、

「石巻焼そばまん」「十和田バラ焼きまん」を展開。

特に「石巻焼そばまん」は間接的な復興支援にもつながる商品となっております。

Q④ 現在「肉まん」「あんまん」のシリーズは現在何種ありますか?

 特色ある商品などあればいくつかご紹介ください。

今シーズンは11種類のNB商品を展開。

肉まん、あんまん、こしあんまん、ピザまん、欧風ビーフカレーまん、豚まん、

石巻焼そばまん、十和田バラ焼きまん、プルコギ春雨まん、ショコラまん、焼いもまん。

(実際にはCVS各チェーン様とのコラボレーション商品が多くあり、上記は井村屋ブランドの商品ラインナップです。)

Q⑤ 新製品「スポーツようかん」がヒット中とのこと。

 この商品はいつごろ、どんなきっかけで作られたものですか?

今年の3月に発売しました。

「ようかん」に新しい食シーンの提案ができないかという開発テーマがあり、

昨今のマラソン、登山ブームなどの市場背景とも相まって、

アウトドアでワンハンド、手軽にエネルギー補給ができる商品として開発をいたしました。

カロリーは1本で171kcal、お茶碗約1杯分。

運動時に汗で失われた塩分を補給するため、

当社通常品の約5倍にあたる200㎎相当の塩分も補給することが出来ます。

Q⑥ 「スポーツようかん」の開発のポイントはどこでしょうか?

スポーツ用ということで、開発段階ではもっとエネルギー効果、機能を

強化した方がいいのでは?という意見もありましたが、

昔から親しまれている“ようかん”本来の味にこだわりました。

「スポーツようかん」で初めて“ようかん”を食べたという方が増えてくれれば嬉しいことです。

Q⑦ 「スポーツようかん」以外にも、特別な用途のために開発した

 ようかんの商品があるそうですね。

「スポーツようかん」の前に、「えいようかん」という防災備蓄用商品を開発しております。

2008年発売当初は賞味期限3年でしたが、

お客様からの要望も多く、昨年4月に賞味期間5年半にリニューアルしました。

悲しい出来事でしたが、東日本大震災の時期とも重なり、

多くの方が備蓄商品を見直す中で、

「ようかん」に新たな用途を見出していただきました。

特殊な4層フィルムを使用して5年半の保存を可能にした点、

嵩張らないパッケージ、暗闇でも見つけやすい反射シール付、

点字表示で「ようかん」であることを表現、

災害伝言ダイヤル171の使用方法を記載

(たまたまこの商品のカロリーも1本171kcalという不思議な偶然も)など、

パッケージデザインのユニークさが評価され、「2012グッドデザイン賞」を受賞いたしました。

Q⑧ 「井村屋」さんと言えば、他にもたくさんのロングセラー商品がありますが・・・。

「ゆであずき」は昭和37年に発売以来、今年で50周年を迎えました。

「ゆであずき」は井村屋初の缶詰商品として誕生し、

昭和41年には当時6号缶が常識であった業界で初めて

大型サイズの特4号缶を採用しました。

このゆであずき缶は創業者井村二郎の開発商品でありますが、

発売当時の食品業界では「素人発想」との評価でありました。

しかし、丁度その頃が電気冷蔵庫の普及期にあたり、

その使いやすさと保存性も受け、また菓子づくりの良さを活かした

手間隙かけた独特の製造方法と、

添加物を一切使っていない特色が徐々に認められるようになってからは

急速に成長し、以後、改良を加えつつトップシェアをいただくまでにいたりました。

 

 

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「伯方の塩」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日はロングセラーの大ヒット商品「伯方の塩」でおなじみ、

伯方塩業株式会社のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、伯方塩業株式会社 広報課の

久保 千晶さんです。

~~~~~伯方塩業株式会社 会社概要~~~~~

伯方塩業株式会社は1973年(昭和48年)8月

現在の西瀬戸自動車道(通称:しまなみ海道)に位置する

愛媛県伯方島で創業しました。

来年で創立40周年を迎えます。

「伯方の塩」の製造及び販売をしている会社です。

http://www.hakatanoshio.co.jp/

 

Q① 「伯方塩業」のロングセラー大ヒット商品といえば、

 「伯方の塩」ですが、この商品の名前の由来を教えて下さい。

「伯方島の塩田でつくった塩を残したい」という願いから付けられた名前なのです。

その願いが象徴となってつけられたものであり、登録商標です。

創業当時は伯方島の場所も漢字の読み方も皆さんにほとんど知られていませんでした。

Q② 「伯方の塩」はいつごろ、どんなきっかけで作られたものですか?

当社は『伯方の塩』のみを製造・販売しています。

1971年に成立した「塩業近代化臨時措置法」をご存知でしょうか?

それまで、日本各地の塩田で塩がつくられていましたが、その塩田を廃止して、

塩化ナトリウム99%以上の必要以上に精製した塩・・・

イオン交換膜製塩法によってつくる塩・・・に転換する法律でした。

その法律が制定されることに反対し、「自然塩存続運動」・・・

つまり『塩田でつくった塩』を残すための運動・・・が始まったのです。

しかし、その翌年には日本各地の塩田が廃止され伯方島の塩田は

日本国内でも最後まで残った塩田の一つであり、

愛媛県内最後の塩田でした。

結局、1971年12月に廃止されてしまいましたが、

塩田復活を訴え続けました。

結果、塩田存続の願いはかないませんでしたが当時の専売公社より

「原塩、つまり輸入した天日塩田塩を再生して使用」することや、

「使用する釜も限定する」といった厳しい条件付きで

自主流通塩の製造を委託されました。

そして、『自然塩存続運動』の主体となったメンバーが

伯方塩業株式会社を設立して従来の流下式塩田製塩に

近い塩をつくろうと『伯方の塩』の製造・販売を始めたのです。

その後、塩専売法の廃止、及び塩の自由化により、

海水から直接塩をつくったり原料の選択も自由になりましたが、

『伯方の塩』は現在でも、メキシコまたはオーストラリアの輸入天日塩田塩を

日本の海水に溶かして原料としています。

その理由は、というと・・・塩をつくる最初の過程に

「かん水・・・濃い塩水」をつくる工程がありますが、

海水を直接煮つめる方法は、たくさんの燃料を必要とします。

それに対して、自然の風や太陽熱といった自然エネルギーによって

結晶した輸入天日塩田塩を使うと、燃料は少なくてすみます。

また、メキシコ塩の産地であるゲレロネグロでは世界遺産にも

登録されているほど清浄な湾の海水です。

オーストラリア塩の産地であるプライスでは南極海につながる海水を

使用しています。

こういった、きれいな海水からつくられた天日塩田塩でもあるからです。

そして、2カ国から天日塩田塩を輸入して使用するのは、

原料を安定して仕入れるためなんです。

Q③ 「伯方の塩」の開発のポイントはどこでしょうか?

日本の塩がイオン交換膜法製塩に変わる前の流下式塩田の

塩の味・品質に近づけて食用最適塩を目指しています。

流下式塩田については後ほど説明しますね。

伯方の塩をつくる方法として、水分を脱水する方法では

遠心分離機は使わず、自然乾燥させることで海水中のにがり―つまり、

海水中のミネラル成分をほどよく残して味も良く体にもやさしい塩に仕上げています。

見学コースのある大三島工場にいらっしゃると雪の山のように

積み上げられた乾燥中の塩の山は迫力がありますよ~。

Q④ 「伯方の塩」というと、あのCMソングがおなじみですが、

 いつごろからオンエアされているものですか?

 そのほかCMに関する面白い情報があればお願いします。

1982年からCMのオンエアを始めましたが、

ずっとあの「は・か・た・の・しお」のフレーズを使って皆様に覚えていただいています。

演歌歌手の髙城靖夫さんに『男龍』という曲でこのメロディーを

お使いいただいております。

最後に「お・と・こ・の・あせ」と歌われています。

また、CMにも登場していただいたことがあります。

Q⑤ 「伯方の塩」を使ったオススメのレシピなどありますか?

やはり、一押しは「手づくり梅干」です。

梅の重さに対して、伯方の塩を20%使って作ります。

昔ながらに塩をたっぷり使った梅干を食べ始めると、

市販の添加物や甘味料入りの梅干は食べられなくなってしまいました。

酸っぱくて、しょっぱいけどおいしい!しゃべっているだけで

口の中が唾液の洪水です。

梅干づくりの副産物に「梅酢」がありますが、これも便利!

桜の花や葉の塩漬け、紅しょうがをつくったりと重宝します。

当社ホームページをご覧になってみてください。レシピを紹介しております。

新年式では、桜の塩漬けを浮かべた桜湯をいただいています。

Q⑥  「伯方塩業」の工場見学はできますか?

現在、伯方工場以外に次の2工場が稼動しております。

1996年(平成8年)12月に明浜工場竣工。

そして、2000年(平成12年)5月に伯方島の隣の大三島に

見学コースのある大三島工場竣工してから

毎年、10万人近くの方が見学にいらっしゃいます。

瀬戸内にある「しまなみ海道」にお越しの際は、

是非大三島工場にお立ち寄りください。

『伯方の塩』の製造工程をじっくり見学できます。

通路はバリアフリーで車椅子の貸し出しもしています。

また、工場の外には、見学用施設として流下式塩田を再現しています。

これは、1972年まで主に瀬戸内の風物詩として親しまれていた

濃い塩水をつくる方法です。

自然エネルギーの太陽熱と風の力によって海水を濃縮していきます。

当時の技術と塩の味や品質を次世代に引き継ごうと、

流下式塩田があった頃に塩つくりに係わっていた方の協力のもとで再現しました。
                        
竹で編んだ高さ5.5m、長さ35mの枝条架を伝って濃い塩水に

なっていく様子をご覧ください。

見学の皆様には、伯方の塩お試しセットをプレゼントさせていただいています。

また、工場売店の人気はなんといっても大粒の塩「フルール・ド・セル」をトッピングした

「伯方の塩ソフトクリーム」です。

カリッと大粒の塩が甘いアイスの味を引き立てます。

ほかにお漬物・お菓子といった伯方の塩を使用したおみやげもそろっています。

CMでおなじみのメロディを鳴らすことの出来る伯方の塩チャイムも人気ですよ!

お友達・ご家族連れで是非お越しください。

Q⑦ 今日から11月ですが「伯方塩業」では、特別な行事があるそうですね。

11月といえば、23日は『勤労感謝の日』ですね。

当社では『食物感謝祭』として神社に社員一同お参りして、

感謝の心であらゆる食べ物に祈りを捧げます。

 

 

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「岩谷産業株式会社」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は「カセットこんろ」やLPガスの「マルヰプロパン」などでおなじみ、

「岩谷産業株式会社」のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、岩谷産業株式会社

カートリッジガス部・新商品開発担当部長の稲田健一郎さんです。

~~~~~岩谷産業株式会社 会社概要~~~~~

「岩谷産業株式会社」は、LPガスを中心とするエネルギー事業と

クリーンエネルギーである「水素ガス」など産業ガス事業を展開する企業です。

創業は昭和5年。工業用の溶断ガスや溶接材料を扱っていました。

昭和28年、日本で初めて家庭向けのLPガス販売を開始。

それまで薪や炭で煮炊きをしていた日本の台所に、ガスによる煮炊きをもたらしました。

LPガスの家庭への普及により業容は拡大。

ガスを中心としてその周辺分野に事業を多角化。

原料から生産機械、食品、生活機器など多分野の事業を行なっています。

近年は水素ガスの普及と応用に注力。国産ロケットの燃料である液体水素の供給、

水素エネルギー社会の普及に向けた水素ステーションの整備なども行なっています。

http://www.iwatani.co.jp/jpn/

Q① 「岩谷産業」という社名の由来を教えて下さい。

創業者が岩谷直治で、その苗字に由来するものです。

1930年(昭和5年) 岩谷直治商店として創業。

1945年(昭和20年)岩谷産業株式会社を設立し、現在に至ります。

Q② 「岩谷産業」のロングセラー大ヒット商品といえば、

 カセットこんろの「カセットフー」シリーズですが、この商品はいつごろ、

 どんなきっかけで作られたものですか?また累計でどのくらい売れていますか?

岩谷産業㈱がカセットこんろとカセットボンベを発売したのは昭和44年です。

昭和40年前後、ヨーロッパの登山用品で、携帯するガスボンベとそれで使う

ガスバーナーが輸入され普及し始めていました。

しかしそれらは取り扱いに専門性が要求され、

誰でもが手軽に使えるというものではありませんでした。

岩谷産業㈱では、こうしたホースを必要とせず、持ち運びが自在にできるガス容器と

携帯できるコンロが、手軽に安全に、一般家庭で使えるようにできないものかと発案。

協力メーカーさんとの様々な検討や試作の結果、

今日販売されているようなカセット式のボンベとこんろの開発に成功。

イワタニ・ホースノンこんろ「カセット・フー(炎の小箱)」という名前で発売開始しました。

Q③「カセットフー」の開発のポイントはどこでしょうか?

昭和44年のころ、カセットフーが開発され普及したポイントは2つあります。

一つは「カセットボンベ」の開発です。

開発が行われた当時、ガスボンベの常識は「ガスは充填して使う」というものでしたが、

「ガス容器を使い切りにする、なおかつ手軽な値段で買えて取り扱いもカンタン」という

今日売られているかたちのカセットボンベが開発できたことが、

商品の普及に大きな役割を果たしました。

もう一つは、こんろの安全装置です。

安全で取り扱いやすいこんろを作るには、

ガスの圧力を調整して安定した燃焼を作り出す必要がありました。

小型で、ガスの圧力を調整し、かつ温度(圧力)が一定以上になるとガスの流れを

遮断して炎を消し、安全を保つという、今日使われているものの原型を作り出した事で、

ガスの入った容器のすぐ側で炎を燃やすという“常識破りな器具”の

安全性が確保できました。

これも商品が普及していくうえで不可欠な点でした。

Q④今年、最新型の「カセットフー 風まる」 「達人スリム」が発売され、

 大ヒットしているそうですが、この商品の特徴をご説明ください。

最新のカセットフー機種は「達人スリム」です。

この商品の特徴は、テーブル面からごとくまでの高さが、わずか7.4㎝という、

超うす型になっている点です。

うす型にすると、テーブル上での調理や具材の取り出しがやり易いだけでなく、

テーブル上での空間占有量が少なくなって存在感が少なくなり、

こんろが食器の一部のようになります。

通常のカセットこんろは、ごとくまでの高さが10㎝前後あり、無機質な箱型です。

同じカセットこんろでも、「達人スリム」は高さが約1/4低くなることで、

お料理が主役になる、豊かでゆとりのある食空間を演出できるようになります。

「カセットこんろ」なんて、どれでも同じと思われている方がいるとすれば、

是非一度使ってみていただくとわかります。

カセットコンロ一つでこんなにも食卓の風景が変わるものかと

実感していただけると思います。

バーナーも炎を横に広がらせないで上方向に出すことで、

鍋底からこぼれる炎を少なくして、ムダになる火力を抑制する

省エネ構造となっています。

Q⑤現在、「カセットフー」のシリーズは、何種類ぐらいあるのでしょうか?

 また、特色あるものなどあれば、いくつかご紹介ください。

カセットボンベを使う商品は、現在販売中のもので20種類あります。

皆さんがおなじみのカセットこんろも、たくさんの機種があり、

オールステンレスの光沢と先進的な燃焼機構を搭載した

「アモルフォプレミアム」という機種は、知る人ぞ知る、家庭用品の名機です。

卓上こんろ以外にも、グリルパン、ホットプレート、たこ焼き器、などありますが、

たいへん人気が高いのが卓上のろばた焼き器「ろばた大将」です。

網焼き方式で、干物、魚介類、きのこなどのろばた焼きが卓上で楽しめ、

秋の夜長をしみじみ過ごすにもお薦めです。

それ以外にも、トーチバーナーという商品も作っています。

これはバーナーつまり、手に持って火炎を出すもので、

バーベキューの木炭着火などに便利です。

お料理用のバーナーも発売していて、冷や汁づくりには特に便利です。

Q⑥ 現在キャンペーンが行われているそうですね。

現在当社では「あなたにありがとうキャンペーン」を実施中です。

お買い上げ頂いたイワタニのカセットボンベのバーコード2枚を

はがきに貼って応募すると、

抽選で選べる産地直送グルメの美味しい食材が当たります。

 

 

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「マックス株式会社」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は「マックス株式会社」のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、

マックス株式会社 IR・広報室(課長) 勝本 隆夫さんです。

1212018

 

~~~~~マックス株式会社 会社概要~~~~~

マックス株式会社は、皆さんご存知の通り、紙を綴じるホッチキスの会社です。

創業は1942年。本社は東京都日本橋にあります。

ホッチキス以外では、大工さんが使う釘を打つ機械のトップメーカーでもあります。

また住宅設備や最近では高齢者向け自転車も取り扱うなど

色々な製品を生産・開発するメーカーです。

http://www.max-ltd.co.jp/

Q① 「マックス」という社名の由来を教えて下さい。

もともとは創業者の名前から山田興行という名前だったのですが、

1954年に今のマックスという名称になりました。

その由来ですが、マキシムの技術で最高の製品、

すなわちクライマックスの製品を作って、

世の中に貢献しようという思いから、「マックス」 と名づけられたそうです。

Q② 「マックス」のロングセラー大ヒット商品といえば、

 小型ホッチキス「HD-10」のシリーズですが、

 この商品は、いつごろから発売されているものですか?またどのくらい売れていますか?

現在のホッチキスのモデルとなった小型ホッチキスは1952年、

今からちょうど60年前に発売されました。

正確なデータは残っていませんが、当シリーズは月間の販売台数が

数十万台にのぼるほどのヒット商品だったと言われています。

Q③ 小型ホッチキス「HD-10」のシリーズがヒットした要因は何ですか?

発売当時はまだ携帯やパソコンはおろか、

電卓もまだ普及していない時代です。

多くのオフィスではタイプライタや手書きで書類を作り、

その書類をまとめるために、書類にキリで穴をあけ、

こよりや紐でとじるのが一般的でした。

既に卓上据え置きタイプのホッチキスは開発されていましたが、

価格が高く取りまわしに不便だったため、

一部のオフィスにしか普及がなされていませんでした。

そのような状況で手のひらサイズのホッチキスを発売した結果、

手軽に書類をとじることができることが受け、ヒット商品となりました。

Q④ 「マックス」の最近の大ヒット商品といえば、「バイモ」ですが、

 いつごろ、どんなきっかけで開発されたのでしょうか?

当時ホッチキスのマーケティングを担当していた社員が出張で

利用した新幹線がきっかけだったと聞いています。

たまたま乗った新幹線で、スーツを着た女性が分厚い書類を

ホッチキスどめをしていました。

分厚い書類ですから、綴じるのも大変そうでした。

弊社ホッチキスの会社ですから、「どうしたんですか?」とお聴きすると、

「急なプレゼンが入り、資料を印刷して慌てて新幹線に飛び乗った」と。

「中でホッチキスどめをしようとホッチキスの機械も持ってきたが、

綴じるのに力がいるし、持ってくるのも重くて大変だった」、と言われました。

後日その女性が勤める企業に訪問し、今の卓上ホッチキスで

多くの困りごとを抱えていることを知りました。

例えば、大型ホッチキスがある事務用具コーナーまで

いちいちホッチキスしに行かなくてはならない、とか、

ホッチキス止めに力が要るとかです。

そこで、小型で40枚まで綴じることができるホッチキス、

バイモ11を開発しようとした訳です。

Q⑤ 「バイモ」の開発のポイントはどこでしょうか?

40枚の書類を軽い力で、確実にとじられることです。

本体には、軽くとじられるよう、てこの原理が応用されています。

また多い枚数を綴じようとするとホッチキスの針が

折れ曲がることが良くありますが、針を曲げずに垂直に打ち込まれるよう、

これまでのホッチキスには搭載されていなかった、新たなパーツも開発しました。

その他、大型ホッチキスは逆に2~3枚などの少ない枚数が

綴じることができなかったのですが、「バイモ」では、

ホッチキスの針を曲げる金属部分に工夫し、

2枚からでも綴じることができるようになっています。

Q⑥ 「バイモ」のネーミングの由来はなんでしょうか?

通常のホッチキスの最大とじ枚数である20枚の「倍も」とじられることから

「バイモ」と命名したそうです。

冗談のような実話なのですが、販売したところ、

「分厚い書類を片手でラクにとじられる」と好評で、

その販売台数も当初の目標の「倍も(バイモ)」 の実績になりました。

(なぜ「B」ではなく「V」を用いたのか?とたまに聞かれますが、

針の鋭さをイメージさせるために、あえてVにしたのだとか。)

Q⑦ 「バイモ」は、いろいろなシリーズがあるようですが、

 特色あるものなどあれば、いくつかご紹介ください。

特長的なものは、女性向けのバイモイレブンスタイルです。

バイモはもともと事務作業をされる女性を意識して作っているのですが、

発売後、手の小さな女性からは「もう少し本体がスリムになれば・・・」

との声がありました。

「Vaimo11 STYLE」は、そんな女性のお客さまの声にお応えし、

バイモの高機能はそのままに、本体のスリム化を図りました。

やわらかく丸みのあるデザインにすることでフィット感を出し、

女性の手にもなじむように工夫された商品です。

また、2011年にはバイモの倍の「80枚」までとじられる

卓上ホッチキス「Vaimo80」を発売しました。

こちらもバイモの技術を応用したことで、従来の1/3以下の軽い力で

とじられるようになりました。

本体も約58%ダウンのコンパクト設計で、グッドデザイン賞も受賞した、

卓上ホッチキスには珍しいスタイリッシュなデザインです。

Q⑧ 他にも珍しい技術が搭載されているそうですね。

バイモにも搭載されている「フラットクリンチ」―これはホッチキスした裏面が

平らになるという機構なのですが、実はマックスが世界ではじめて開発した技術です。

普通のホッチキスはホッチキスした裏面が、

横から見るとアルファベットのMのように膨らむのですが、

ある現場では事務の方々がその膨らんだ部分をかなづちで潰していたそうです。

理由を尋ねると、「1部ならたいしたこと無いホッチキスのふくらみも、

何十部も重ねると書類が傾くので、ホッチキスの裏をかなづちで潰している」とのこと。

イメージとして左上にホッチキスした場合、

ホッチキスのある左上だけ書類の山が高くなって、

そのうち書類が雪崩を起こしてしまうという訳です。

この出来事をヒントに研究を重ね、とじ裏を平らにする

フラットクリンチが生まれました。

Q⑨ オススメのサービス、キャンペーンなどありますか?

ちょうどこの10月1日より、「心のホッチキス・ストーリー」と題しまして、

心温まるショートストーリーを募集しています。

今年で3回目になるのですが、あなたが今、ホッチキスしたいこと、

何気ない生活の中にある、「今の幸せ」「家族の結束」

「人との付き合い」「恋人との思い出」など、

いつまでも心にとどめておきたい思いや出来事などを

400字程度にまとめてご応募頂きます。

優秀作には弊社のオリジナル文具セットをご進呈させて頂くという企画です。

最近、暗いニュースが多いのですが、そんな中でもみんな

色々な結びつきを感じながら生きていらっしゃると思います。

ホッチキスのメーカーとして、そのような、人と人との結びつきの

大切さを感じられるような、そんな企画は出来ないものかと

思いたったのがきっかけです。

詳しくはマックスのホームページでご紹介させて頂いておりますので、

そちらでご確認頂ければと思います。

 

 

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「株式会社 日照」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は、ミラーボールのシェアー95%の日本一生産メーカー!

株式会社 日照のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、

株式会社 日照 代表取締役 安田 宣弘さんです。

~~~~~株式会社 日照 会社概要~~~~~

株式会社日照は1949年 昭和24年 大阪市で創業。

一貫して演出照明器具を製作してきました。

特にミラーボールはシェアー95%の日本一生産メーカーです。

http://www.nissho-osk.jp/


                   
Q① 「日照」の社名の由来を教えて下さい。

個人会社より(株)日本照明社と設立。

昭和33年3月、

民間放送局 TVスタジオ建設ラッシュで、電話対応の時社名が長く

お客様から名前を短く変更してほしいとの要望が多く、

(株)日照 に、短く響きも良い事で変更する。

Q② 「日照」の大ヒット商品といえば、「ミラーボール」ですが、まず、

 この商品はいつごろ、どんなきっかけで開発されたものですか?

専大社長の事態にはダンスホールにしか需要のなかったミラーボールが、

カラオケブームで一気に火がついた。

カラオケBOXにミラーボールと照射器のセットで販売するようになり

音響メーカーとのタイアップで発売し、音楽とミラーボールは一体となりました。

カラオケ ディスコ 市場および景気もよく、絶好調のときは1ヵ月4000台出荷する。

Q③ 「ミラーボール」の開発のポイントはどこですか?

設置場所により、

鏡の大きさを小さくして反射率を上げ、鏡の数を増やして欲しい、

回転数を早くして欲しい、光の乱舞、音楽同調で回転するようにしてほしい。

イベント・ライブハウスはDMX信号(音楽信号)による回転の変化や、

速度の可変、壁に取り付ける形のものを作って欲しいなど、

お客様からの様々な要望に応えていること。

1000φ以上は、メンテナンス用昇降装置も提案。

Q④ 「ミラーボール」のネーミングの由来はなんでしょうか?

 (海外では「ディスコボール」とも呼ばれているとか…)

日照はミラーボール名称以前は「ダイヤライト」

ダイヤの様に輝くので、ダイヤライトの名称で発売するが、

ダンスホールなど受注生産ですが

朝鮮戦争 沖縄基地 景気も上向き、受注も増える。

大きさ寸法重量など簡単なカタログを作り、東京にも進出するが、

東京はミラーボール(丸鏡)

大阪はダイヤライト(角鏡)

東京販売店より、丸鏡で製作してほしい、台数も15~10台単価で

店売中心で販売し業種も上がるようになり、

昭和35年~40年は丸鏡 角鏡 半々ずつの販売も

40年以降は丸鏡が中心となる。

Q⑤ 「日照」はいろいろな照明器具を手がけているそうですが、

 特色あるものなどあれば、いくつかが紹介ください。

最近では、学校・幼稚園の体育館などに、ピンスポット フットライト

ボーダーライト 調光機 などを販売しています。

幼稚園では、ミラーボールの輝く中で おゆうぎ会・お誕生日会をしたいと言われています。

また、結婚式場や宴会場に、演出効果器具、

葬儀場にも壁面用照明など。

Q⑥そのほか、「日照」の製品に関する なにか面白い開発秘話エピソードなどあればお願いします。

あるオーナーから依頼されて開発した「三方向ミラーボール」

ミラーボールを左右半分に割り、左右が上下に逆回転しながら

左右にも回転するというものです。

ピンスポットが放つ強い光で、小さな光の輪が

壁面 床面に乱舞します。

10φ丸鏡使用

ディスコホールに最高の効果演出ミラーボールです。

Q⑦ そのほか、オススメのサービス、キャンペーンなどあればご紹介ください。

ライティングレール式 ミラーボール φ152φ 丸鏡 角鏡

ライティングレール式 照射器 LED 防落ワイヤー付

据置式(施工式) ミラーボール ちび丸チャン φ135 丸鏡

◎ホームページもよろしくお願い致します。

 照明の設置 効果 要領などお手伝い致します。

 http://www.nissho-osk.jp/

 

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「山崎製パン ランチパック」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日はヤマザキパン「ランチパック」のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、山崎製パン株式会社

熊本工場 営業課 天野 陽子さんです。

121004

~~~~~山崎製パン株式会社 会社概要~~~~~

山崎製パン株式会社は、昭和23年に創業。

欧米の先進機械設備を導入するとともに世界各国の優れた製品を

日本の市場に導入し、日本の食生活、食文化の向上に寄与することを

願いとして事業を推進してきました。

現在ヤマザキパンは食パン、菓子パン、和菓子、洋菓子を中心に、

ジャム、デザートなどを製造しています。

またヤマザキグループでは、㈱サンデリカの調理パンや弁当、㈱不二家、

ヤマザキ・ナビスコ㈱、㈱東ハトのビスケット、クッキー、キャンディーなど、

バラエティー豊かな製品群を製造しています。

さらにコンビニエンスストアの「デイリーヤマザキ」や

ベーカリーカフェの「ヴィ・ド・フランス」等の自社業態店を展開しています。

ヤマザキパンの工場は全国に25箇所あり、九州には福岡県古賀市と

熊本県宇城市にあります。熊本工場は、昭和59年に稼働しました。

http://www.yamazakipan.co.jp/

Q① 「山崎製パン」という社名の由来を教えて下さい。

昭和23年、当社の創業者・飯島藤十郎は千葉県市川市で

「山崎製パン所」を開業しました。「山崎」というのは、一緒にパンの

仕事を始めた、創業者の妹の嫁ぎ先の姓です。

当時、創業者は、別の団体でパンの仕事にも携わっていたため、

飯島名義では開業許可がもらえませんでした。

その後、お客様から親しまれた山崎の社名を大切にし、

今日まで残しています。

Q② 「山崎製パン」の最近の大ヒット商品といえば、「ランチパック」ですが、

  まず、この商品はいつごろ、どんなきっかけで開発されたものですか?

ランチパックは、1984年に誕生しました。食パンのおいしさをより多くの

お客様に味わっていただきたいとの思いから、いつでもどこでも、手軽に

召し上がっていただける形状の商品をご提供したいとの思いから開発されました。

Q③ 「ランチパック」の開発のポイントはどこでしょうか?

「ランチパック」の一番のポイントは、パンがソフトでしっとりとしている点です。

(「ランチパック」に使用する食パンは弊社が開発した独自の製法で製造しています)

また、パンのスライス面のキメが細かいので、よりジューシーな具材を

サンドすることができます。

Q④ 「ランチパック」のパンはサンドイッチ用のパンのように耳がありませんが、

  もともとそういうパンなのでしょうか?

サンドイッチと同じように耳の部分はカットしています。

カットした耳の一部は、チョコレートを染込ませた「チョコの山」や、

食べやすい一口サイズのラスクに加工した「ちょいパクラスク」などの

お菓子の原料として使用しています。

その他にも、飼料として有効利用するなど全てリサイクルしています。

Q⑤ 「ランチパック」はどれくらいの期間で新商品が発売されているのでしょうか?

  また現在何種類の商品がありますか?特色あるものなどを教えて下さい。

「ランチパック」の新商品は、全国発売の商品だけでも、

スイーツ系と惣菜系を合わせて、毎月4~5品を発売しています。

また、発売中の商品は、全国で発売している商品の他、地域を限って

発売中のものを合わせると、全部で45種類になります。

熊本県では、そのうち26種類を発売中です。

全国的な売れ筋上位は、「ピーナッツ」、「たまご」、「ツナマヨネーズ」です。

この3品は、何年もの間、不動の人気を誇っています。

また、10月の新製品では、鹿児島県産さつまいもを使用した

「スイートポテト&マーガリン」が人気です。

九州エリアでしか販売していない「あまおう苺ジャム&ホイップ」は、

常にトップ10に入る程の人気商品となっています。

Q⑥ 東京にはランチパックSHOPというお店があるそうですね。

今年4月、全国で初めてのランチパック専門店が、東京の秋葉原に

オープンしました。常時30~35アイテムを取り揃えており、

なかには、関東地方では当店でしか取り扱っていない地方の

ご当地もの商品も販売しています。

つくばエクスプレス秋葉原駅の改札口の横にあるので、

通常は朝と夕方に立ち寄る会社員や学生が多いのですが、

夏休み期間中は家族連れや地方からの旅行者の方も

多数ご来店をいただきました。

このお店では、200円毎に1ポイントがたまるポイントカードを

発行しています。例えば、30ポイントためると、

ランチパックがデザインされたクリアファイルをプレゼントするなど、

ポイントに応じてオリジナルグッズと交換しています。

Q⑦ 山崎製パンの熊本工場ではどんな製品が作られていますか?

熊本工場では熊本県や宮崎県、鹿児島県の豊かな地産素材を

活用した製品開発を積極的に行っています。

一番難しい点は素材の活かし方です。

素材本来の味をいかに引き出せるか、またパン生地との組み合わせも

重要なポイントです。

例えば、宮崎県の食材を使用した製品として「日向夏」のゼリーを

使用したランチパックやデニッシュを開発しました。

何度も試作を重ねながら、「日向夏」の爽やかでスッキリした味わいを

ご堪能いただける製品に仕上げることができました。

発売すると、宮崎県を中心にご好評をいただき、

新聞で取り上げられるなど、話題となりました。

以前、地元企業の『らくのうマザーズ』さんとコラボレーションした製品を

開発しました。牛乳の味わいをより引き出すため、何回も試作を繰り返し、

『牛乳クリームパン』『ミルクツイストパン』など7品を発売しました。

これらの製品には、今はすっかり有名になったキャラクターの

「くまモン」をパッケージにプリントしました。

地域密着の製品として、地元のお客様に大変喜ばれました。

また、今春に発売したテレビ番組とのコラボ製品にも「くまモン」をプリントしています。

Q⑧  そのほか、オススメのサービス、キャンペーンなどはありますか?

11月15日まで、東京ディズニーリゾートパスポートやポップアップトースターや

お菓子セットが合計3万5千名様に当る

「ヤマザキ 秋のわくわくプレゼントキャンペーン」を実施中です。

今日ご紹介した「ランチパック」シリーズは全品が対象商品となっています。

たくさんのご応募をお待ちしております。

 

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「ティファール」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

世界で初めて「こびりつかない」フライパンを発明、

調理器具の新分野を開拓した「ティファール」のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、株式会社グループセブ ジャパン

マーケティング本部の金丸玲子さんです。

~~~~~株式会社グループセブ ジャパン 会社概要~~~~~

「ティファール」を取り扱っているのは、株式会社グループセブ ジャパンです。

株式会社グループセブ ジャパンは、1975年の設立以来、

フランス生まれのティファールなど、付加価値の高い製品を日本に届けている会社です。

現在では、調理器具に加え、小型家電のラインナップも幅広くそろえています。

http://www.t-fal.co.jp/

Q① 「グループ・セブ・ジャパン」という社名の由来を教えて下さい。

グループセブ ジャパンは、フランスの「グループセブ社」の100子会社です。

SEBの由来は、最初のSEは、ソシエテ・アンブティサージというフランス語で

鋳物会社の意味で、最後のBは、会社発祥の地である、

バーガンディー地方の頭文字をとっています。

Q② 有名なヒット商品である「取っ手の取れるティファール」シリーズは、

    いつごろ、どんなきっかけで開発されたものですか?

「取っ手のとれるティファール」は、限られたキッチンスペースの中で、

調理器具の収納スペースに対する悩みを解消する画期的な製品として、

1996年にフランスで発売し、日本では1998年に発売いたしました。

発売以来、収納スペースの悩みを解消しただけでなく、洗いやすい、

食洗器が使える、オーブンが使える、冷蔵庫にもそのまま入れられる、

テーブルにもそのまま出せる、など、ご愛用者の皆様に大変ご好評を頂いています。

Q③ 開発のポイントは?

取っ手が使いやすいことです。

いくら収納に便利といっても、着脱の仕様がスムーズにできなければ、

逆に使いにくいものになってしまいます。

取っ手のとれるティファールの専用取っ手は、ワンプッシュで簡単に着脱できること、

そして安全にご使用いただけることが、皆さまに受け入れられている

一番の理由だと思います。

Q④ 「ティファール」と言えば、「電気ケトル」もヒット商品だと思いますが、

   この製品はいつごろ開発されたものですか?またその開発のポイントは?

ヨーロッパでは、20年以上前より愛用されているものです。

日本では、2001年より発売を開始しました。

お湯を、「必要な時に必要な分だけ、すぐに沸かせる」画期的な

アイテムとしてご紹介しました。

以前は、ジャーポットでお湯を沸かす、もしくは、保温しておくことが主流でしたが、

近年、世帯数の減少により、たくさんのお湯を常に保温しておく

必要性がなくなり、必要な時に必要な水を沸かすことができる電気ケトルは、

便利でエコ要素(時間もかからず、水も電気代も最低限ですむ)の

高い製品として、たくさんの方にご愛用を頂いています。

Q⑤ 「ティファール」ブランドの商品は、現在何種ありますか?

現在、10種類以上の製品群があります。

調理家電のフードプロセッサーやスティックミキサーは、

家事の時間がない主婦の方にお勧めです。

ティファールの製品は、インテリア性の高いデザインに加え、

コンパクトで軽く、扱いやすい設計にしていますので、

キッチンで場所をとらず、また、使い終わった後に洗うのも簡単です。

Q⑥ 他におすすめの商品を教えて下さい。

●今秋発売するフードプロセッサー

「ミニプロ ルビーレッド プラス」には、ティファール独自の「おろしディスク」が付き、

1台7役と更に便利になりました。

日本人は、大根おろしをよく食べますが、開発をしているフランスには、

日本で売っているような白い大根がないため、

「大根」を理解するところからはじめ、開発するのに大変時間がかかりました。

ただ、フランスは、美食の国とも言われ、開発者の食に対する意識が高く、

手でおろした大根おろしの仕上がりにこだわって開発をいたしました。

その結果、最適なスピードと最適な刃の角度と配置により、

均一で水っぽくない、本格的な大根おろしを実現することができました。

●ダイレクトサーブという一杯抽出タイプのレギュラーコーヒーメーカーがオススメです。

飲みたくなったら、すぐ飲める驚きの早さとボタン一つの簡単操作で

毎回挽きたての美味しいコーヒーが味わえます。

コーヒーがお好きな方は、是非、ティファールのウェブサイトで

「ダイレクトサーブ」をご覧になってみてください。

●ティファールの掃除機、サイクロン式スティッククリーナー

「エアフォースコンパクト」も6月に発売以来、大変好評を頂いています。

ゴミを吸いこむ部分が、三角形になっており、

お部屋の角のゴミを一気にお掃除できます。

また、本体が自立しますので、お部屋の隅に置いていただき、

気が付いた時にサッとお掃除できるのが魅力です。

3色ご用意していますので、こちらもティファールのウェブサイトより

是非、ご覧ください。

 

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「AGC旭硝子」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

ガラス事業、ディスプレイ事業の分野で世界トップクラスのシェアを誇る

AGC旭硝子のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、

AGCグラスプロダクツ㈱ 西日本第2営業部 増田 健史さんです。

~~~~~旭硝子株式会社 会社概要~~~~~

AGC旭硝子は1907年(明治40年)兵庫県尼崎市で創立。

創業者は三菱財閥の創始者岩崎弥太郎の甥にあたる、岩崎俊彌です。

2012年で創立105年を迎えます。

社名に「硝子」とついていますが、事業分野は建築材料、自動車向けなどの

ガラスを始めとして、電子部材やその他の化学関連素材を製造・販売しています。

世界トップクラスのシェアを誇るガラス事業とディスプレイ事業、

化学事業を中心にエレクトロニクスやエネルギーなど高度な技術力で

先端分野・成長分野へと、その活動領域を広げています。

たずさわる分野も、建築、交通、情報通信、医療、健康、教育、

生活文化、環境と社会のあらゆる場に広がっています。

グループ従業員数は日本・アジア、アメリカ、ヨーロッパで51,000人。

グローバルに展開している企業です。

Q① 「旭硝子」という社名の由来を教えて下さい。

名前の由来については諸説ありまして、

「昇る太陽、旭になぞらえた説もあります。

 実は「あさひ」という字は、朝ごはんの朝に日曜日の日ではないんです。

漢数字の九に、日曜日の日と書くんです。

予定していた会社の設立日が9月9日だったので

「九」、「日」を一つの文字に組み合わせた説。」など

社名をめぐる説については様々ありますが、

おそらくそれらがまとまって成立したものと思われます。

創業当時、国内では多くの企業が、莫大な投資を必要とする

板ガラスの製造に挑んでは失敗するという状況が繰り返されていました。

それだけに、当時齢26歳であった創業者の岩崎俊彌は

「万一失敗して、三菱の名を汚すことがあってはならない」と

社名制定にも心を砕いたようです。

Q② 「旭硝子」の業界におけるシェアは何パーセントですか?

    年間どれくらいの製品を作っているのでしょうか?

事業分野や商品が多岐に渡るため、

一概にシェアの割り出しは難しいところがありますが、

建築用板ガラス、自動車用ガラス、ディスプレイ用ガラスでは、

世界でNo.1もしくはトップクラスのシェアを維持しております。

皆様の生活に近いところでは、国内の建築用の板ガラスについて、

弊社の茨城県鹿島工場において、日々850トンのガラスを

生産する能力を有しております。

Q③ 「旭硝子」は、さまざまな特殊なガラスも製造されているんですね、

    代表的なものをご紹介ください。

エコガラスである『サンバランス』があげられます。

こちらは住宅やビルなどの建築物に使われるガラスです。

サンバランスはLOW-Eガラス

(Low-EはLow Emissivity直訳すると低放射です)と呼ばれる

特殊金属被膜を施したガラスを使用したペアガラスです。

2枚のガラスで空気層を挟み込むことによって、

魔法瓶のような効果を生み出します。

ペアガラスは魔法瓶のように、熱の出入りを少なく抑えることによって、

断熱効果を生み出します。

このペアガラスに、さらにLOW-Eと呼ばれる非常に薄い特殊金属被膜を

施したガラスがサンバランスです。

金属被膜があることによって、太陽の日射によるジリジリ感をカットし、

快適な室内空間を作ることができます。

Q④ 開発のポイントは?

サンバランスの最大の特徴は、暑い夏も寒い冬も一年に渡って、

バランス良く室内の温熱環境を快適に保つという点にあります。

住宅における熱の出入りは開口部、いわゆる窓からの出入りが

大半をしめます。

冬場の暖房時に開口部から失われる熱の割合は58%、

夏場の冷房時には開口部から73%の割合で熱が入ってくると

言われています。

つまり、住宅において、開口部は最も熱の出入りが

大きい部位であり、この開口部からの熱の出入りを

いかに抑えるかということで、開発されたのが『サンバランス』です。

『サンバランス』は2枚のガラスで挟み込んだ空気層が

魔法瓶のような働きをすることで、室内の温熱環境を保ちます。

また、ガラスにコーティングされたLow-E金属膜による、

熱線カット効果で夏場の日射熱の流入を防ぎます。

これによって、夏・冬ともにバランス良く、室内環境の

快適性の向上につながります。

またについても紫外線についても、Low-E金属膜の働きにより

80%程度のカット効果があります。

また、快適性の向上のみならず、冷暖房負荷を下げることにつながりますので、

節電・省エネにも貢献することとなります。

弊社のシミュレーションでは、1枚ガラスと比較して、

『サンバランス』を使用した場合、年間の冷暖房負荷が

24,000円ダウンするという試算も出ております。

Q⑤ 節電・省エネにも貢献するということは、

    サンバランスは現代にマッチした商品ですね。

実はサンバランス自体は決して最近の目新しい商品というわけではありません。

最初は1987年に北海道地区で『サンレーヌ』という名称で販売され、

好評を博しました。

さらに1993年に『サンバランス』の名称で発売が開始されました。

そもそもペアガラス自体がまだまだ認知度の低かった時代、

エコガラスという言葉も存在していなかった時代から

Low-E金属膜を施したエコガラスの販売を当社では行ってまいりました。

現在では、板硝子協会の発表によると、

国内では新築戸建て住宅の90%以上でペアガラスが採用されており、

45%程度が当社のサンバランスを含むLow-Eガラスであるとされています。

今年2012年には新しいLOWEコーティング設備を

茨城県の鹿島工場で稼働し始めました。

Q⑥ 発売から現在に至るまで性能の変化はあるのでしょうか?

今年2012年には新しいLow-E金属膜のコーティング設備を立ち上げ、

より高性能な製品を皆様にお届けできるようになりました。

サンバランスについては、「アクアグリーン」と「ピュアクリア」という

2色の色味を新たに発売し、従来よりもすっきりした色味で

様々な住宅デザインと調和しながら、さらに高性能な製品となっております。 

実は海外と比べると、日本の窓の断熱性能は非常に遅れていると

言われています。

特に既存のストック住宅についてはまだまだ、

ペアガラスやLow-Eガラスでのリフォームが普及途上です。

弊社ではリフォーム用のペアガラスとして、『ペヤプラス』という製品があります。

今お使いのサッシを交換することなく、本日ご紹介させていただいた

『サンバランス』などのペアガラスにガラスだけで交換できる商品と

なっておりますので、リフォームをお考えの方がいらっしゃいましたら、

是非『ペヤプラス』もご検討いただければと思います。

また、 オフィスビルや店舗向けには「アトッチ」という名前で

簡単にエコガラスを施工できるという商品も10月から発売します。

こちらもよろしくお願いいたします。

最後になりますが、熊本県においては1913年に特約店契約を結んだ

㈱清永宇蔵商店様とともに100年来お世話になってまいりました。

今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。

 

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