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会社のヒミツ

NPO法人フリースクール地球子屋

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」
1月31日までの10回にわたって、
スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」。

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?
子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、
市民、NPOや企業などの様々な団体が
地域の問題に取り組んだり
住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、
皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために
その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

今日はいよいよNPOスペシャルの最終回。

今日はNPO法人フリースクール地球子屋(てらこや)の理事
加藤千尋さんにお話を伺いました。

Q 組織の基本情報を教えて下さい

フリースクール地球子屋は、1996年に保護者が
中心になってつくられ、2度の移転の後、
この熊本市中央区国府で10年間活動しています。

ここに関わる子どもたちは、学校の体質に合わなかったり、
いじめや発達に偏りのあるいわゆる発達障害が
あったりすることで学校に馴染めない子どもが
心を休める居場所として、あるいは学校のかわりに
学ぶ場所として活用しています。                                                              

現在、保護者を中心にスタッフが6名、
通っている18歳以下の子ども4名、
18歳以上の青年が7名ほどいます。                                                           

問合せ先は、電話096-363-7633です。
ホームページ 「フリースクール地球子屋」
http://terakko.org/

Q 組織の活動目的を教えてください。

子どもたち1人1人が、自分の特性を活かして
社会にむけて自立していくことを支援します。

学校に行けない子どものことを知らない大人は、
今だに本人がさぼっているとか親の育て方が悪いなどと
平気でいいますが、とても本人やご家族を
傷つけていることに気が付いていませんし、全くの誤解です。

子どもは、学校に行けるものなら喜んでいきます。
しかし心ないクラスの子どもに執拗にいじめられていたり、
先生の態度に不安を覚えたりして平穏な生活が
送れない状況なのです。
みなさんも同じような状況になったら、と考えてほしいのです。

学校に行かない、行けないというのは
子どもに現れた1つのサインなのです。

いつまでも大人が学校に行くか行かないかの1点に
ばかりこだわっていると子どもの本当の姿を見失うことになります。
今、その子どもが必要としていることは「学校にいくこと」
ではないということに気づかないといけません。

このように誤解に満ちた周りの大人に囲まれていると
どんどん体調がおかしくなります。
ですからまずは子どもたちが安心して日常が過ごせる
場所が必要なのです。
その上で子どもの発達上の課題があるならば、
いいところを伸ばしていこうというスタンスで取り組んでいきます。
きちんとトレーニングすれば
どの子どもも成長することはできるのです。

無理やり「これをこの段階でできなきゃダメ」と
型にはめたような指導をするから型にはまらない
子どもは困ってしまって動けなくなります。
                                                            
人間は、生き物であって1人1人違うんだという前提で見れば、
どの子どもにもたくさんのよいところがありますし、
早い遅いはあっても発達はしていくものです。
最終的に社会で活躍できる大人になってくれれば
それでいいと考えています。
そういうことを目的にして17年間取り組んできました。

Q いつごろどんなきっかけで結成されたものですか?

当初は、保護者が学校に行けないわが子のことを
理解しようと学習会からはじめました。

保護者どうしの交流もできてきたところで、
我が家で「暇だ、退屈だ」と時間をもてあましている
子どもがいることがわかったのです。

けれど、学校に行くことは体調も悪くなるし、
緊張状態が続いてよくないのです。
そういう子どもたちのための居場所や学びの場所を
子どもたち自身ではつくることはできませんよね。
こればかりは大人がどうにかしてあげないといけない、
ということで設立当初は、学校に行けない不登校の
子どもたちの居場所、フリースペースとして立ち上げました。

ですがすぐにただ集まるだけでは面白くないということで、
子どもたち自身がいろいろな活動をするようになりまいた。
そこで居場所と学びの場所という意味から
フリースクール地球子屋となり、今に至ります。

Q 具体的にどんな活動をして、
  どんな実績をあげていますか?

フリースクール地球子屋で子どもたちは
大きく4つの活動に取り組んでいます。

1つは学習サポートです。学校の勉強もですが
大きな特徴は発達障害と言われている子どもたちに
様々なトレーニングを行い、その子どものいい面を
伸ばすようにしてあげています。
スポーツや料理、ゲームなどやり方は様々ですが
そういった活動を通して発達上の課題を伝え能力を磨いています。

子どもたちが主体的に計画する活動にプロジェクトと
ゼミナールがあります。プロジェクトは、
自分で目標を立てて実行するものです。
「3kg痩せる」でも「3日に1回散歩する」というのでもいいのです。
これまで「おいしいケーキをつくる」
「べニアからボートをつくって江津湖でこぐ」など
様々なものがありましたね。

ゼミナールはテーマを決めて講師の先生から習うというものです。
「虹の作り方」「旅した時の英会話の仕方」など
多くの先生に教えてもらいました。                                                           

最後にミーティングという活動があります。
このフリースクール地球子屋には子どもたちをはじめ、
保護者、スタッフ、ボランティアと様々な人がいます。

一緒に過ごすためにはルールが必要です。
みんなで話し合って問題を解決したり、
計画をつくったりと地球子屋ではミーティングは
とても大切な活動だと感じています。

そんな取組をしていますが、
成果は子ども1人1人いろいろあります。

例えばいじめなど人間関係による子どもについては、
人間不信になっていますからまずはスタッフと
コミュニケーションをしっかりとりその子どもの
味方になってあげることからはじめます。

少しずつ他の子どもたちと一緒になって
人との関わり合いに慣れていきます。
多くのお子さんは一定期間を過ごせばある節目で
学校に戻ることも多いです。
今の学校にはなじめないという発達障がいのあるような
子どもさんであっても、フリースクール地球子屋で過ごして
色々と学んで、高校、大学に進学した人、
就職した人、中にはすでに就職して結婚した人もいます。
海外に留学した人、さらに職業訓練を受けて
就職した人さまざまです。

子どもたちには本当に無限の可能性があるなと
いつも感じています。ですから一時期学校に行かないことで
心配や不安をもつ必要はないと
保護者のみなさんにはお伝えしたいですね。

そういった心配や不安をもてば、つい子どもを見て溜息をついたり、
批判的になったりしてしまうものです。
親からは信頼や愛情を受けて育つのが
本来の子どもの姿ではないでしょうか。
ぜひ子どもを信じてあげてほしいと思います。

Q  活動を通じて、どんな点が苦労していますか?
     具体的エピソードなどあればお願いします。

子どもたちの活動の他に、保護者向けに勉強会や
交流会を月1回、フリースクール地球子屋や
近くの公民館などで開催しています。                                                            

苦労というわけではありませんが、大人の方はどうしても
「学校に行く、戻る」ことにばかりこだわってしまいます。

ややもすると「学校に行かないことは悪いこと」と
決めつけてしまいます。
それは、「学校に行かない子どもは悪い子」と
伝わり子どもたちの多くが傷ついています。
ただでさえ学校での様々なストレスで悩んだり
苦しんだりしている上に最も身近で大切な人から
傷つけられたら子どもは立ち直れなくなります。

子どもの今を見てほしいとよくお伝えするのですが、
なかなか実感として伝えることが難しいなと
いつも感じているところです。

もちろん、保護者の方自身も悩んだり困って
いらっしゃることは十分承知しています。
ですからまずは保護者の方の今のお気持ちを
受け止めるようにしています。
保護者の方も子どもとともに成長していく視点にたって
いただけるとよいのではないかと思います。

Q これまでの活動の中で、
     最も印象深いエピソードをお願いします。 

ある子どもさんが脳の手術をすることになりました。
子どもたちは自ら手術が成功するように
応援しようというプロジェクトが計画されました。

千羽鶴を本当に千羽以上おりました。
励ましのメッセージをたくさん書きました。
手術前に面会して1人1人がその子どもに励まして
一緒に笑いあって、また一緒に活動しようよと声をかけました。                                                

その子どもは「うん、がんばる」といって手術を受け、
見事に手術は成功し元気に帰ってきてくれました。
みんな心優しい子どもたちです。
いろいろな悩みをそれぞれは抱えつつ、
前向きに未来に向かえている子どもたちです。

今、まだ自宅にいて1人で悩んでいる子どもや
青年の人も多いと思います。
ぜひ気軽にフリースクール地球子屋に来てほしいと思います。
きっと今とは違った変化を感じることができると思いますよ。

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。

発達障害のある子どもが増えてきていると聞きます。
しかしある意味、誰だって得意不得意はあるものです。

保護者のみなさんは他人の子どもと比べて不安になるのではなく、
この子どもなりの発達の仕方があるのだと理解してほしいですし、
その子どもにとって必要な支援を各ご家庭でできるような
トレーニングのメニューをつくっていきたいと考えています。

家庭の環境を少し工夫してあげるだけでも
過ごしやすくなることもありますからね。
そしてスタッフが出向いて一緒にトレーニングメニューを考えます。
もうご家庭だけで抱え込む必要はありません。
ぜひお気軽に相談をしていただければと思います。
子どもを育ているのはお父さん、お母さんだけではない、
地域で一緒に育てていくような社会をつくっていければと考えています。
そして子どもたちには多様な教育が受けられるような
環境にしていくことがこれからも変わらない目標です。

Q そのほか、PRしたい案件があればお願いします。

東日本で大きな災害がありました。
その時に子どもや女性、障がい者の視点が
なかなか活かされないことがわかりました。

フリースクール地球子屋では、実行委員会をつくり災害時においての
本当の対応の仕方について学ぶ学習会を予定しています。

2月23日(土)10:00~16:30
東日本大震災女性支援ネットワークの方を講師にむかえ
「3.11の教訓を学ぶ会」を開催します。
参加費は無料ですが資料代として1000円の
実費負担をお願いします。

また不登校やひきこもり、発達障がいなど子育てに不安や
お悩みのある保護者を対象に「ともに学ぶ親の会」という
学習会相談会を毎月第一金曜の夜に行っています。

今年は、ご家庭でできる発達障害支援の
トレーニングメニュー作りもはじまります。

詳しい情報は、随時ホームページに
掲載していきますので、ご覧ください。

フリースクール地球子屋ホームページ
http://terakko.org/

電話は 096-363-7633 です。
お気軽にお問合せください。

今日はNPO法人フリースクール地球子屋(てらこや)の理事
加藤千尋さんにお話を伺いました。

加藤さん、ありがとうございました。

 

                                        

 

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NPO法人天草あゆみ保育園

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」
1月31日までの10回にわたって、
スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」。

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?
子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、
市民、NPOや企業などの様々な団体が
地域の問題に取り組んだり
住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、
皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために
その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

9回目の今日は、NPO法人 「天草あゆみ保育園」
園長鮫島 里子さんにお話を伺いました。

Q 組織の基本情報を教えて下さい
 (所在地) 天草市本渡町広瀬457番地3
 (職員数) 7名
   (問い合わせ先・電話番号) 0969-22-3138
   (ホームページ)  http://www.amakusa-ayumi.org

Q 組織の活動目的を教えてください。

当園では、0歳から就学前までの乳幼児、及び、
学童保育を行っています。
また、地域へ向けた子育ちの講座の開催、
子育て講座への講師の派遣なども行っています。

私たちは、子どもの身体機能と精神の健やかな育ちを
目指す「全面発達の保育」を心がけ実践しています。

太陽・海・山、天草の豊かな自然環境の中で、
自然体験・身体作り・生活体験・仲間と交わる力
等、「生きる力」となる土台を
保護者と保育者が一緒に作り上げています。

子どもを中心に、大人が手を取り合って
一歩ずつ歩み続けること、そして何より、子どもが子どもらしく、
太陽と土と水にまみれながら伸び伸びと成長し
輝ける場所として在り続けることを大切にしています。

Q いつごろどんなきっかけで結成されたものですか?

1970年代に入り、勤めに出る母親が急増しましたが、
天草では、産休明けから預かる保育園や
親の勤務時間に合った長時間保育をする保育園が
不足していました。

親の要望に応え、
産休明けの0歳から3歳までの保育を自宅で始めました。 

1977年、障がいや弱さを持つ子ども達と出会い、
専門家のアドバイスを受けながら保護者と学び育て、
その後、全国保育団体発行の「ちいさいなかま」の読者会を
園で始め、講演会などに取り組み、
地域の保育者と一緒に学び合いました。

1989年、さくら・さくらんぼ保育実践集
「あすを拓く子ら」に出会い感動し、
斉藤公子先生の講座を学び始め、保育園の実践に
「さくら・さくらんぼ保育」を取り入れるようになりました。

「どの子も育つ保育とは」を意識し、保育講座に参加し、
九州や全国で学び合う保育者集団と交わり、
就学前までを見通した保育をすることになりました。

保護者・地域の方のご支援で開園から38年間、認可外の
保育園として現在まで個人経営で運営してきました。

子どもの「生きる力」を育み、未来を創る保育園を、
次世代へつなぐために、様々な方の力や知恵を
寄せ集め保育目標の実践と地域への信頼を広げるため、
今年度、NPO法人化への道を選択しました。

Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?

自宅を開放し保育を始めて38年。
「さくら・さくらんぼ保育」を始めて16回の卒園式。
36名が卒園しています。

身体作りとして、ピアノのリズム曲に合わせて
楽しく身体を動かす「リズムあそび」を毎日行い、
雑巾がけ・ロールマット・野山の散歩・斜面登りなどを行い、
しなやかな体と感性を育て、腕・足・腰の強い
元気な「あゆみっこ」が育っています。

野の花や野草など、
本物の自然に常に触れることで、感性が育っていきます。

食事は、園の畑で採れたとれたての無農薬野菜を使い、
和食を中心としています。
子ども達も畑によく行き世話をし、野菜の世話も行います。
その中で、野菜の旬を知り、名前を知り、おいしさを知ります。
仲間と食べる楽しさを感じ、大人達の声かけにより、
野菜嫌いを克服し、何でもぱくぱく食べます。                                                            
天気の良い日は裸足で土を踏み、手で土を触り、
泥んこ遊び・砂遊び・水遊びをしながら、心を解放していきます。
土踏まずの形成も早いです。

日々の「労働」を大切にし、雑巾がけや掃除、配膳、
後片付けなど、どんな年齢の子でも自分達でできることは
お友達と一緒に自分達でする姿勢が身につきます。

年長になってからは九州内の姉妹園との交流保育が
年に6回あり、様々な体験をし、見て憧れ、
自分を突き出し挑戦し、達成感を味わいます。

Q  活動を通じて、どんな点が苦労していますか?
     具体的エピソードなどあればお願いします。

これまで、公的補助のない認可外の保育園として
活動してきて、一番に苦労するのは、経営資金の確保でした。
志を持った保育士が安定して働ける環境を経営面で
整えていくことが一番の苦労です。38年間の中には、
一時、園児3名で、それを乗り切った時もありました。                                                             
また、今年度NPO法人化をするにあたり、法人としての
組織作り・協力体制作りが今後の課題になると思います。

Q これまでの活動の中で、
     最も印象深いエピソードをお願いします。                                           

ダウン症・脳性まひ・自閉症など障がいを持った子ども達と
ともに育ち合う保育も行ってきました。
お互いに支えあい・車椅子など押してあげるなど、
園児の助け合う姿に感動しました。

大手術をし、人間不信に落ち入って、入園してから
入り口のそばでじっと立って保育の様子やお友達を
見ていた園児がいました。
1ヶ月ばかりしてから、リズムあそびで1つ1つのポイントを
しっかり皆の前でやってみせてくれた時は、
「信頼し待つことの大切さ」を学びました。

四季折々の散歩の中で「つわ採り名人」「竹の子採り名人」が
生まれ、入学前にある園児が「僕、つわ採り名人だから、
学校に行かんちゃよか」と話したそうです。
その子は今、家業のみかん作りを継ぎ
安心・安全のおいしいみかん作りに励んでいます。

卒園式で重度の障害を持った子の親が
涙ながらに挨拶をされたことがあります。
感極まって胸がいっぱいになり、言葉が出なかった時、
その子が「お母さん、がんばって。」と言いました。
その一言が周囲の人の涙を誘いました。

昨年、園舎の改修工事があり、狭い部屋で保育を行い、
思うように動くことができず、元気な子ども達は不満げでした。
園舎が完成し、広くなった部屋で思いっきり走り、
リズムあそびする子ども達の笑顔が印象的でした。

卒園の時期を迎えた男の子が跳び箱をなかなか跳べずに
いました。何度も練習し、それを園児全員で見守り、
「がんばれ、がんばれ」の声援を送る中、年長のその子は
涙を流しながら、できない自分をさらけだして練習しました。
やっと跳べた時、全員が大きな拍手を送り、
小さい子から大人までみんなで喜び合いました。

入園して、和食・野菜中心の給食になじめず、
1ヶ月かかってやっと食べはじめる子がいました。
活動をするのを嫌がる子は以前もいましたが、
給食を全く食べない子は初めてでした。

0歳児がみんなのリズム遊びの姿を見て、
手をたたいたり、足をあげたり、歌おうと口を開けたりする姿は
とても可愛くて印象的です。
皆で育ちあう当園ならではの光景だと思います。

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。

あゆみ保育園という場所が天草にあることを
一人でも多くの方に知っていただき、これからもたくさんの
子ども達が「あゆみ」を巣立ち、そして「ふるさと」として
帰ってきてほしい。
そんな成長した子ども達の姿を
見ることができたらいいなあと思います。

「さくら・さくらんぼ保育」が地域の中で広がり、
学び合いながら交流ができたら良いなと思います。
また、高齢者との交流を深め、伝承遊びやわらべ歌など
教えていただくなど、高齢者の知恵を学び、
そして子ども達の元気がかみ合う地域作りも
担っていきたいと思っています。

Q そのほか、PRしたい案件があればお願いします。

当園は現在、園児数20名です。
0歳から年長まで、一人ひとりの育ちや子どもの要求に
細やかに応えることができ、温かな人間関係が生まれています。

また、ウチの子・ヨソの子関係なく、どの保護者も
良く声を掛け合い、結びつき・支えあいの関係があります。

高台にある園舎には一日中陽が差し込み、
桧の床で気持ちよさを感じます。

小高い丘の上からは、街並みや海が見下ろせ、
遠くは天草の山々が見えます。
自然豊かな園庭では、小鳥がさえずり、
四季折々の花や木に囲まれ、果物もみのります。

小さな時から五感を使い、感性が磨かれていきます。
なかなか自然に触れ合うことや人と人との結びつきが減った
現代社会だからこそ、当園のような場所でこどもの
「生きる力」を育むことが大切だと私達は考えています。

今日は、NPO法人 「天草あゆみ保育園」
園長鮫島 里子さんにお話を伺いました。

ありがとうございました!

 

                                                   

 

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NPO法人UDくまもと

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」

1月31日までの10回にわたって、

スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?

子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、

市民、NPOや企業などの様々な団体が

地域の問題に取り組んだり

住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、

皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために

その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

8回目の今日は「NPO法人UDくまもと」矢ヶ部 孝志さんにお話をうかがいました。

 

Q 組織の基本情報を教えて下さい
  事務所所在地:熊本市東区長嶺西1-6-88 ザ・クレイン102号                                                            
  所属人員:常勤2名 ボランティア特派員10名 会員72名                                                          
  問い合わせ先:096-202-1792                                                          
  ホームページ くまもとユニバーサルツアーセンター http://www.ud-kumamoto.jp                                                           
                                                             

Q 組織の活動目的を教えてください。
高齢者、障害者等の移動制約者の観光レジャーなどの外出の促進を目的にした活動をしています。また、それによって全ての人が楽しく過ごすことのできる熊本を構築していきます。法人の名前の由来にもなっているUD(ユニバーサルデザイン)な熊本を目指しているのです。                                                                       
観光外出の促進と並行して取り組んでいるのが、まちづくりにおけるUD化の提言です。現在施行されているバリアフリー新法にある5つのカテゴリー、建築、道路、公園、公共交通機関、路外駐車場について、さまざまな基準やガイドラインに基づいて障害当事者の立場から提言を行います。 公共民間を問わず、多くの建築施工関係者からの問い合わせを受けて活動をしており、地元の飲食店から大規模な公共工事にいたるまでさまざまな案件に対応しています。                                                          
総じて言えるのは、誰もが外出やレジャーを楽しめる熊本であるよう願って活動しているということです。                                                          
                                                            

Q このNPOは、いつごろどんなきっかけで結成されたものですが?
今から約20年ほど前に、一人の車いすユーザーが外出の為に、車いす対応トイレをマップにしようと活動を始めたのがきっかけです。その後、法の整備や社会の理解も深まり、トイレを探さなければ外出が出来なかった段階から、いかに安心して観光レジャー等外出を楽しめるか、というステップに進みました。                                                           
平成18年にNPO法人として認可を受け、今年で7年目を迎えます。                                                           
                                                             
                                                             

Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?
県内各地の観光地のUD状況を調査し、ガイドブック、ホームページ等で情報を発信する。また、観光地におけるサービス提供者に対する講演、講習等を行っています。ハード面の整備を指摘することを目的とせずに、それを補う人の手、ソフト面での対応の重要性に重点をおいた活動であることが特徴です。ホスピタリティーの向上が全ての基本であると考えています。                                                           
  このように、観光客にのみ情報を提供するのではなく、サービスを提供する側へも丁寧にアプローチしながら理解を進め、移動制約者がマーケットして成立する規模に成長していることを説明し、経営に寄与する事を理解して頂くことで、最終的には双方にとってよりよい環境へ導くよう活動しています。                                                           
まちづくりへのUD化提言においては、障害当事者団体として提言を行いますが、単に主観的意見を述べるのではなく、現在活発に活動している「日本福祉のまちづくり学会」の会員として、医学的あるいは、学術的根拠のある提言を行っています。バリアフリー新法は常に現在進行形で検証、研究が進んでおり、最新の情報を基に提言を行うことで、特定の分野の障害に偏ることのない、UDであることに重点を置いたコンサルティングを行います。現場に於いては対話を重視し、一方的な意見を述べることないよう、環境を整備します。これによって、誰もが気軽に建築や道路整備等について尋ねやすい、気軽な相談相手でありたいと心がけています。                                                           
以上の二つの活動実績が評価され、今年度平成24年内閣府バリアフリーユニバーサルデザイン推進功労者表彰 内閣府特命担当大臣表彰優良賞を受賞いたしました。昨年12月内閣府総理大臣官邸において授賞式及び祝賀会に出席させていただきました。本賞は自治体による推薦枠としては最高賞にあたり、身に余る大きな賞でありました。当法人の様な小規模NPOが受賞することは稀ですので、受賞についてもこれまでご支援いただいた多くの方々のおかげであることを肝に銘じて、活動内容の普及継続に謙虚に努力していきたいと思っています。                                                            
                                                             

Q 活動を通じて、どんな点が苦労していますか?具体的エピソードなどあればお願いします。
観光の促進についての活動では、県外から来る障害のある方の観光コーディネート等も行っているのですが、当然多様な障害に対応しなければなりません。ときには直接観光ガイドを行うこともあることから、幅広い知識が必要になります。特に、視覚障害者の観光ガイドの場合、生まれつきの障害で見えたことのない方の観光ガイドについては、「色」を言葉で表すことは意味がありません。風景の表現を言葉で表すときなど、その他の感覚、たとえば紅葉の赤を「触れると熱さを感じる様な」と表現したりして楽しんでもらいます。その方の障害に応じたガイドの方法で熊本を満喫してもらえるよう努力しています。                                                            

 

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NPO法人熊本にプロバスケットボールチームをみんなで創ろう会

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」

1月31日までの10回にわたって、

スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?

子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、

市民、NPOや企業などの様々な団体が

地域の問題に取り組んだり

住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、

皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために

その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

7回目の今日は「NPO法人熊本にプロバスケットボールチームをみんなで創ろう会」湯之上聡さん

お話をうかがいました。

 

Q 組織の基本情報を教えて下さい。

所在地:熊本市東区健軍本町8番19号                                           
メンバー:8名
電話番号:0962972461                                               
HP:「熊本プロバス会」で検索                                                    

Q 組織の活動目的を教えてください。
バスケットボールを一つのツールとして「熊本の子どもたちの夢」「熊本の元気」「人々のつながり」を創りたいと思い活動をしてきました。特に、地域のシンボルとなるプロバスケットボールチームをつくることが私たちの目的に近づくと考え活動してきました。                                                              

Q このNPOは、いつごろどんなきっかけで結成されたものですが?
私自身の経験が「バスケットボールに育てられた、熊本に育てられた」と想っていて、バスケットボールや熊本に対して恩返しをしたいという想いがありました。「バスケットボールを通じて次世代の子どもたちに自分が受けた恩恵を伝えたい」と想い、最初は身近な職業である「学校の先生」という職業を選びました。しかし教育の現場は、自分が想像していたよりも難しい現場でしたし、理想とのギャップを感じ、とても悩みました。まだ夢の持っていない子ども達にもたくさん出逢い、「どうしたら子ども達が夢を持てるだろうか」と思い悩むこともありました。                                                                           
そんな時期にバスケットボールを通じて、海外で研修する機会を頂き、バスケットボールの本場アメリカで勉強することに。そこで見た教育のあり方の違いに愕然としました。日本のバスケットボールの教育は、どちらかというと「スパルタ」・「根性論」・「罵声」・「できないところを指摘してやる気を喚起する」というものでしたが、子どもの自尊感情を傷つけ、自信の持てない子どもが育っているのでは無いかと思っていました。自分もそのような教育を受けてきたのでそれが良いのだろうと考えていました。一方、アメリカは「出来ないことはコーチの責任」、出来るようになるように一歩一歩、様々な道具を使ったり練習方法を工夫したりする。そして、今まで出来なかったことが出来るようになったときに思いっきり褒める。「あなたは必ず出来るよ」と伝え続ける。子どもの自信を育む。そういった教育の違いを実感しました。 
アメリカで感じ事はもう一つあり、トップのプロチームというものが地域にものすごく近い存在で、子ども達がそれに憧れ、日々を一生懸命努力していく姿を見ることができました。熊本でも、トップリーグで活躍するバスケットボールチームがあれば、子どもたちにとってものすごく良い教育ができるのでは無いか、子ども達の夢を育むことが出来るきっかけになるのはで無いかと考えました。
2008年、そんな想いを胸に、同じ志を持つ10数名の仲間と会を立ち上げました。                               

Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?
2008年の結成式後、自分たちの活動を広げるべく、数々のイベントを開催。
2009年には、アメリカのバンクーバーボルケーノーズと提携調印。「地域の人々がバスケットボールを通して楽しむ機会を」という趣旨ではじめ現在も続いている「オートメッセカップ3オン3大会」の第一回目を開催。
2010年にはバスケットボールサマーフェスティバルを開催。「熊本の人達に本物のバスケットボールを見てもらおう」と当時日本一になったリンク栃木ブレックスとバンクーバーボルケーノーズの試合を熊本行いました。その結果、多くのの方から「熊本にもプロチームを創ってほしい」という期待する声を聞くことができました。
2011年には「本物を体感する、実感する」というテーマでバンクーバーボルケーノーズと、熊本県内から選抜した選手で結成したチーム熊本と対戦したり、当時熊本で高校NO1になった九州学院とも対戦してもらい、本物を感じてもらう機会を作ることができました。
2011年12月に日本バスケットボール協会が「新しくリーグを立ち上げる」という動きになりました。4年間暖めてきた活動を大きく飛躍させたい、想いを形にするときだと感じ、2012年4月に新しいリーグの1部リーグに熊本のチームを参入させることを申請。「経営基盤は大丈夫か、企業のバックアップは、行政の応援は、など厳しいリーグの審査がありましたが、6月23日に参入することを認めていただきました。
4年間の想いが形になり、スタートラインにたった瞬間です。
現在、NPO法人の組織から株式会社へ形を替え、チームを結成するべく、活動を続けています。                                                                                                                       

Q 活動を通じて、どんな点が苦労していますか?
活動を始めた当初、「お金もない。前例もない。チームもない。人脈もない。あれもない。これもない。」という状態でした。私たちにあったのは「あきらめない心と次世代を想う情熱のみ」でした。
苦労話をあげればきりがありませんが、このままで大丈夫かと不安になることも正直ありました。組織が分裂しかかったときもあります。投げ出そうとしたときもあります。
その度に想うのは「このままの教育環境ではいけない。バスケットボールを通じて、夢を創ろう。バスケットボールを通じて熊本に元気を創ろう。」という想いだけでした。                                                              

Q これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。
2010年のバスケットボールサマーフェスティバルでバンクーバーボルケーノーズとリンク栃木ブレックスを熊本に呼んだことです。「とても無謀な事に挑戦した」という印象が強いです。資金もない。人脈もない。本当になにもありませんでした。。。しかし、たくさんの方々のご協力のおかげで実施することができました。来て頂いたチームをどうもてなせば良いのかも分からない、試合の運営もノウハウがない、試合直前の日は試合前のセレモニーのシナリオ書きで毎日徹夜でした。
もう一つ印象に残っているのは挨拶回り。当時の私たちは企業の方々とつながりがありませんでした。益城町にある中古車販売をしているオートメッセの社長様のご協力でたくさんの方々をご紹介いただきましたが、お会いしたのは熊本を代表する企業のトップの方々ばかり。普段なら逢うことすらできない方々を前に、緊張の二文字しかありませんでした。  いまでは、すべてがいい経験で、今に繋がっていると感じれますが、当時はとても大変でした。                                                                                                                           

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。
2013年9月新しいバスケットボールリーグが日本で開幕します。その新しいリーグの1部リーグに熊本から参戦することが決まりました。年間54試合。熊本で28試合ホームゲームが開催されます。日本のトップレベルのバスケットボールが熊本で定期的に見ることができます。
まずは、強いチーム創りです。アメリカからコーチを招聘し、アメリカンスタイルで日本一を目指します。
また私たちのチームは、熊本の地域に密着した活動を展開していきます。たとえば、バスケットボールスクールキャラバン。熊本県内の各小中学校を全部回る計画をたてています。選手にふれあうことで子どもたちの夢がひろがればと考え実施します。
会場の空間創りも考えています。試合会場に来ればお祭りのような「行って楽しい、見て楽しい、感じて楽しい」そんな空間を創っていきたいと想っています。                                                             
熊本を打って出る。チームを通して熊本にある沢山の素晴らしいものを、他県にアピールする試みもやっていきます。
チームを応援して頂ける人々や企業(パートナーと呼んでいます)同士のつながり、個人と企業のつながりを創っていきたいと考えます。
10年後には、熊本から世界へ出て行く選手の育成も考えています。素晴らしいバスケットボールの環境創りがその一歩になると信じています。
また選手のセカンドキャリアをサポートしたり、大学生のインターンシップによる現場体験することにより、社会経験実践の場を提供していきたいと考えます。                                                                                                                           

 

 

Q  そのほか、PRしたい案件があればお願いします。
熊本にプロバスケットボールチームが出来ます。名前は熊本VOLTERS(ヴォルターズ)。9月から始まるトップリーグに熊本から参戦します。初年度、全国でこのリーグに参加出来るのは12チーム、九州から唯一の参戦になります。2014年4月までの間に熊本で28試合、日本のトップのプレーが見れます。新しい空間創りにもチャレンジしていきます。お祭りのような音・映像・演出でお客様に楽しんでいただく空間創りをしてます。
バスケットボールを通して、熊本の元気創り。子どもたちの夢創り。をやっていきたいと想いますので多くの方に足を運んで頂きたいと思っています。     

 

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「NPO法人 リレーション」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」

1月31日までの10回にわたって、

スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?

子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、

市民、NPOや企業などの様々な団体が

地域の問題に取り組んだり

住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、

皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために

その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

6回目の今日は「NPO法人 リレーション」久保山 拡さん

お話をうかがいました。

Q ご出演頂く方のお名前、所属を教えて下さい。

氏  名:久保山 拡

組織名:NPO法人リレーション

Q 組織の基本情報を教えて下さい。

●事務所所在地:〒866-0834熊本県八代市錦町16-4

●設立:平成23年2月

●所属メンバー(会員):6人

●問い合わせ先:℡0965-32-9776(心理療法施設心クリニック内NPO法人リレーションまで)

●ホームページ:http://nporelation.client.jp/

●It'sup to you !! | NPO法人リレーションのブログ:http://nporelation.blogspot.jp/

●facebook:NPO法人リレーション

●Twitter:npo_relation

●全てWEBで【NPO リレーション】と検索すると出てきます。

Q 組織の活動目的を教えてください。

八代市の、軽度発達障害、精神障害、家庭内問題、非行、イジメ、

自分自身の問題をきっかけに不登校及び引きこもりになってしまった児童と青少年を対象に、

地域に根ざした、子育て・復学・就労支援サポート、相談事業などを行い、

悩める青少年とその家族が安心して健やかに暮らせる地域社会づくりに

貢献することを目的としています。

Q このNPOは、いつごろどんなきっかけで結成されたものですか?

私自身が、約4年前に当団体の母体組織である『心理療法施設 心クリニック』にて

不登校生徒のサポート・ケアを担当させて貰う事になりました。

その際に、学校に行けるのに軽度の発達障害と診断され不登校になっている生徒の存在や、

学校・家庭内の問題で不登校になっている生徒、

フリースクールやその他のサポート機関にも通えない子供達、

どう接していいのか分らない保護者や周りの大人達、やりたい事はあるのに

しがらみから抜け出せないでいる若者達が沢山いる事を知り、

この事実を地域に発信していきながら、まだ埋もれている不登校・非行生徒や

ひきこもり・ニート青少年のサポート・ケアを行う為に

約1年前NPO法人リレーションを結成しました。

★私が、育ってきた環境は特殊で母は自宅で学習塾を営んでおり、

小さい頃いつもあそんでくれていた塾生徒のお兄さん達、

父親のように面倒を見てくれていた近所の伯父さん、

みんなで、褒めて怒って沢山遊んでくれました。

自分自身でも、その環境がとてもよかったと感じる為、

不登校・非行・ひきこもり青少年には先生やカウンセラーといった

堅い感じではなく、親戚のお兄さんや先輩として接し、

自分と同じような経験を出来る限りさせてあげたいと

常に念頭に置いて活動しています。

Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?

【小中高校生の不登校・非行生徒対象】

●無料相談:本人・保護者・学校教諭を対象に随時募集し、

 早期解決のアドバイス、カウンセリング、希望する進路等の情報収集を行う。

●啓発活動:八代市民を対象とした不登校・ひきこもりに関する啓発セミナーを行う

●訪問サポート:学習指導、登校指導、生活指導を行う(有料)

●心のケア・サポート:母体機関である心理療法施設心クリニックが行う

 心理療法・心理カウンセリング・医療機関の紹介を紹介(有料)

●少人数制学習指導:小中学生対象の少人数制学習指導(1クラス3名)を紹介(有料)

●その他:相談者が望み、早期解決が見込め、学校・公的機関及び、

 他の事業所では行えないサポート行う(有料/無料)

【ひきこもり青少年対象】

●無料相談:本人・保護者を対象に随時募集し、早期解決のアドバイス、

カウンセリング、希望する進路等の情報収集を行う。

●啓発活動:八代市民を対象とした不登校・ひきこもりに関する啓発セミナーを行う

●訪問・同行サポート:様々な公共機関への送迎・同行、生活指導、環境調整を行う(有料)

●心のケア・サポートの紹介:母体機関である心理療法施設心クリニックが行う

心理療法・心理カウンセリング・医療機関の紹介の紹介を行う(有料)

●その他:相談者が望み、早期解決が見込め、公的機関及び、

他の事業所では行えない就労支援に関わるサポートを行う(有料/無料)

事例①:医療機関に、健常児と一緒に学校で勉強するのは困難と言われていた

軽度発達障害の不登校児童を、訪問サポートで生活面・学習面など改善した結果、

半年で学校に通えるようになり、受験勉強を乗り越えて高校に入学できました。

現在もサポートを続けています。

事例②:無職で無気力の青年が、無料相談に来てくれるうちに、やりたい事を見つけ、

現在は夢に向かって猛勉強中。生れて初めて毎日が楽しいと感じると言っています。

生活面でも当初は様々な場所に同行し、一緒に手続きをしていましたが、

現在は自立に向けての事柄は自分で出来る様になってきていますし、

精神的にも自立してきています。

Q 活動を通じて、どんな点が苦労していますか?

①学校(小・中学校)との連携が取りずらい。

②保護者や家族からの理解を得るのが難しい。

■保護者・家族と、児童・生徒・青少年の間に立って、

双方が感情的にならないように進めるのですが、

不登校・ひきこもり・非行、どの問題でも、子供の気持ちや考えを

保護者や家族に理解してもらうのに、とても時間がかかります。

保護者や家族は、子供を変えて欲しいと思っている場合が多く、

保護者や家族自身が変わる必要性を感じていないケースも多々あります。

また、子供との距離の取り方を理解してもらうのがとても難しいため、

結果、共依存になり、家庭内に親子でひきこもってしまったり、

逆に家庭が崩壊してしまう事もあります。

Q これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。

不登校生徒の高校入試合格発表で番号を見つけて思わず叫んでしまった事。

自分の事のように嬉しくて、帰って色んな事を思い返して涙が出てしまった。

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。

今、悩んでいる若者が私達のサポートと自らの力で人生を切り拓き、

次の時代の若者達の支えとなっている事、

そして地元八代の若者が元気になってくれる事です。

Q 最後に一言お願いします。

●2月から3月にかけて、沢山のセミナーを開催予定です。

 詳しくはホームページ又はブログをご覧ください!

●無料相談は随時受け付け中です。今の自分を変えたいけど勇気がない生徒や

 青少年は是非一度、NPO法人リレーションにご相談下さい!全力でサポートします!

 

 

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「NPO法人くまもと温暖化対策センター」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」

1月31日までの10回にわたって、

スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?

子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、

市民、NPOや企業などの様々な団体が

地域の問題に取り組んだり

住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、

皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

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5回目の今日は「NPO法人 くまもと温暖化対策センター」

理事長 田邉 裕正さんにお話をうかがいました。

Q ご出演頂く方のお名前、所属を教えて下さい。

氏名:田邉 裕正

組織名 : NPO法人 くまもと温暖化対策センター   所属 : 理事長

Q 組織の基本情報を教えて下さい。

熊本中央区桜町3-35 産交ビル1階 交通センター隣り

TEL:096-356-4840

URL:http://www.kuma-ontai.jp

所属会員:330名

地球温暖化対策の推進に関する法律に位置付けられている、

県及び政令市等が唯一指定できる地球温暖化防止活動推進センターとして、

熊本県と熊本市の両方から指定を受けているNPO法人。

Q 組織の活動目的を教えてください。

国、県、市とともに地球温暖化防止活動を普及啓発することで、

持続可能な社会を構築することを目的としている。(法律に定められている)

そのために、環境セミナーや環境教育、環境フェスティバル、

小水力発電事業の創業支援、炭素マイレージ等の活動を、

国、県、市の委託や補助事業を中心にして実施している。

Q このNPOは、いつごろどんなきっかけで結成されたものですか?

熊本県の地球温暖化防止活動を推進する為、

県内のいくつかのNPO関係者が集まり、新しい組織として

NPO法人くまもと温暖化対策センターを平成19年2月に設立した。

Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?

今年度の主な活動は、

①家庭のエネルギー消費状況を診断する「うちエコ診断事業」

②ゴーヤカーテンと節電活動を普及する菊陽町における「節電モデル地区事業」

③環境活動を経済化する炭素マイレージ「エコくまポイント事業」

④小学5年生を対象とする環境教育「エコノート事業」

⑤幼稚園保育園を対象とする環境しつけ「わくわく環境教育」事業

⑥小水力発電事業の創業を支援する「小水力利用推進協議会(熊本県小水力発電研究会)」事業

⑦熊本市ライフステージ別環境教育委託事業

⑧熊本県地球温暖化防止活動推進員及び地球温暖化対策地域協議会支援事業

⑨環境のイベントである「エコメッセ」事業

⑩高校生や大学生が中心となって行う手づくりの乗用電池自動車レース「EVフェスティバル」

Q 活動を通じて、苦労した点などはありますか?

普及啓発活動を主としているものの広報宣伝費が全く認められず、周知が困難な事。

一般の市民にとっては地球温暖化問題が遠く感じられ、

活動の必要性に対する意識に人により大きな開きがあること。

経済活動を優先する事業者やごみ問題・インフルエンザ対策など

現実的な課題に直面する地方自治体の担当課の理解や協力が得にくいこと。

Q これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。

菊陽町でゴーヤカーテンを普及させている「みなんがた(南方)グリーンクラブ」との

連携活動が、年々充実し、菊陽町全体の取組として普及してきている。

現在、町民と町が連携する仕組みを定める町民参画・

協働推進条例が提出されており、今後ますますの活動の広がりが期待できる。

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。

環境活動を経済化する炭素マイレージ「エコくまポイント事業」や

小水力発電事業の創業を支援する「小水力利用推進協議会(熊本県小水力発電研究会)」事業が

ソーシャルビジネスとして確立されることで、くまもと温暖化対策センターが、

社会システムの構築や運営にかかわるシンクタンクとして認知され機能すること。

Q 最後に一言お願いします!

NPOくまもと温暖化対策センターに入会いただき、一緒に活動していただきたい。

自らのエネルギー消費削減への取組は、自らの生活の無駄の削減と、

社会的には環境の改善につながることを理解いただきたい。

地球温暖化問題は、数十年、数百年に渡る経済活動や

家庭生活により生じたものであり、改善にも同様の時間がかかる。

自分のこととして、自分の子や孫の為と意識して取組いただきたい。

なせば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり。 上杉鷹山

 

 

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「NPO法人インドに幼稚園を作る会」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」

1月31日までの10回にわたって、

スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?

子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、

市民、NPOや企業などの様々な団体が

地域の問題に取り組んだり

住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、

皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために

その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

4回目の今日は「NPO法人インドに幼稚園を作る会」

理事長 大久保 美喜子さんにお話をうかがいました。

Q ご出演頂く方のプロフィールを教えて下さい。

氏名:大久保 美喜子

組織名:インドに幼稚園を作る会  所属:理事長

 

Q 組織の基本情報を教えて下さい。

インドに幼稚園を作る会 会員数 今年度 会員数 62名

今年度の総会案内を送らせていただいた方々

天草内    男性13名  女性26名   計39名

熊本県内  男性17名  女性28名   計46名

県外     男性12名  女性13名   計25名

合計110名の方へ お出ししました。

その他 賛助の方々を含めると シンガポールやアメリカにもいて下さいまして、

200名ほどいらっしゃいます。

連絡先 電話 0969-23-1459

ホームページ http://india-kindergarten.org/

       http://hp.amakusa-web.jp/a0853/MyHp/Pub/

インド・ムンバイ市 のカマティプラエリアに 売られてきた少女たちが産んだ

子供たちのための幼稚園を作り、運営しています。

インドの寒村、バングラディッシュ、ネパール、アフガニスタンなどから

貧しい家庭に生まれた少女たちが売春街に売られてきて

やがて子どもを産みます。

母子感染でのエイズなど深刻な病気にかかったり、

このエリアで産まれた子どもたちは不衛生で悲惨な境遇で

生きていかなければなりません。

子どもたちや、売られてきた少女たちにとってこのエリアでの生活がすべてです。

Q 組織の活動目的を教えてください。

インド・ムンバイに売られてくる少女達が産んだ

子ども達のために幼稚園を設立・運営することを考え創設しました。

少女たちの多くは貧困のために、アフガニスタン、ネパール、バングラディッシュ

また、インドの寒村から女衒などの甘言によって売られてきます。

雇い主の暴力やエイズの恐怖に怯えながら 彼女らが身を売ったわずかなお金は、

故郷に暮らす弟達の食費や学費になったりしています。

少女たちが働く売春宿で産まれた子どもたちは、売春街やスラム街で

暮らしています。

無知、無学のために起こる貧困の連鎖を断ち切るための一つの手段として

幼稚園を作っています。

(2001年8月)最初に作った幼稚園は 女衒などの妨害にあって

 5か月で止めざるを得ませんでした。

(2003年2月) ムンバイ市ウォークランド通りに 幼稚園を開園

カマティプラエリア(売春街)に現在 2つの幼稚園があります。

協力はNGO アップネ・アップ

また、ムンバイ市の全域のスラム街で活動するNGOスネハと協力し

2つの幼稚園を作る計画があります。

Q このNPOは、いつごろどんなきっかけで結成されたものですか?

2000年  新聞記事「21世紀 共に生きる」の特集に

インドに売られてくる少女たちが「奴隷化される少女」として載っていました。

私は郷土の女性史「からゆきさん」を研究していましたので、

「からゆきさん」と同じ 構図 (騙されて売られる・貧しさのために売られる・

親兄弟を助けるために自ら身を売る)と全く同じであることに気づき、

その記事をただ読み終えて通り過ぎる、ということができませんでした。

インドに行かねばならぬ!と思い込み 新聞記者の方の通しインドへ行きました。

少女と会いました。17歳ということでしたがもっと幼く感じられました。

売られてきた少女たちは 女衒の暴力やエイズ感染におびえながらも

子どもを産むのです。その子どもたちには

どんな未来があるのだろうと思った時に、子どもたちにも連鎖するであろう、

無知無学を止めなければと考えて、売春街に幼稚園を作ろうと思い立ちました。

Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?

約10年間の卒園児は200名です。ほとんどが小学校へ上がっています。

母親たちが 学校へ行かせようとする意識がないと学校へやれませんから

母親たちの説得もしなければなりません。

学校へ行って勉強して「母親を助ける」というのが子どもたちの夢ですから、

その夢に一歩ずつ 近づいていているのと思います。

幼稚園の卒園児童に 母親の職業を継いだ子どもはいませんし、

男の子でもスリやドラッグの売人など通りをたむろする子はいません。

毎年一度は、インドへ行って子どもたちと会い、

一緒に絵本を読んだり踊ったり、折り紙をして遊びます。

机も椅子も 教育的な設備は何もないですが、幼稚園で、

基本的な生活習慣を学べることも子どもたちにとっては 普通に生きていける基本です。

手の洗い方、石鹸の使い方。食事のときは、準備ができるまで黙って待っているのよ。とか、

お風呂の入り方など。通常であれば 母親が教えるべきものですが、

幼くして売られた彼女たちには 教えるスキルが身についていません。

母親が仕事をする間 息を殺してベットの下でことが済むのを待っています。

まず、学校へ行けるようになったこと。

そして、生きるための基本的な生活習慣を身に着けること。

それから、子どもらしく飛び跳ねてはしゃぐこと。

幼稚園に来れば、これらができます。

Q 活動を通じて、どんな点が苦労していますか?

カマティプラエリアは 売春街です。非常な危険なエリアで、

私は 髪が長くお尻に届いています。

丸顔で色が白いので、ネパール人に間違われます。

ネパールから売られてきた少女を連れ戻しに来た活動家と思われて

その場が張りつめたことがありました。

また、言葉がわからないので 私たちが通り過ぎた後、

私の後ろ姿に「あれは、いくらで売れる」と話していたと通訳の人が教えてくれました。

年に一度インドへ行って子どもたちに会い、家庭訪問をさせてもらいますが、

ネズミの死体や ごみの臭い。また、ダニに飛びつかれます。

19世紀イギリス統治時代からの建物の中、ここにくらす子どもたちです。

子どもたちと一緒にいて 私が感じる苦労はあまり感じませんが、

母親の一人に「日本へ連れて行って 教育を受けさせてください」と言われた時は、

彼らを救えない自分に歯がゆさを感じました。

Q これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。

ひどく痩せたお母さんが 幼稚園へ子どもを迎えに来ました。

(朝は11時にスタッフが子どもたちの家庭に迎えに行きます。

幼稚園が終わるころ、昼2時ごろ、母親たちが迎えに来ます)

ひどいやせ方だったので、スタッフにたずねましたら、「エイズにかかっている」と

答えてくれました。(園児にも陰性の母子感染罹患者が3名います。)

エイズに罹っているとわかってしまうと、仕事ができませんので。

そのお母さんは、幼稚園から表に出て、そのまま歩き続けることができず、

通りに横になりました。車の往来のほうに背を向けて

子どもを壁際に座らせていました。

それでも子どもを守ろうとする母親の気持ちに 涙が出ました。

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。

新たに、デカン高原で モリンガ栽培事業を起こしました。

子どもたち、少女たちが売られなくてもいいように、村で雇用の場を作り

地域の活性化、貧困の撲滅、栄養不足の解消、子どもたちの教育機会の拡大、

地域の環境へささやかな貢献ができればと願っています。

自立した社会で 子どもたちが、また、母親たち、地域の方々が生きていけるように。

子どもたちが明日に希望が持てる社会が実現できるようにしたい。

Q 最後に一言お願いします。

日本では 写真展を開いたり、学校などで講演をさせていただいたりしています。

より多くの方々に 私たちの活動を知っていただきたいです。

先日天草市の新和中で生徒のみなさんや保護者の方に話をさせていただきました。

NPOの活動がわかったなどと、感想をいただきました。ありがたいと思います。

多くの方々に ご理解いただける会に成長したいと思います。

 

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「NPO法人就労特化型支援団トリニティ」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」

1月31日までの10回にわたって、

スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?

子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、

市民、NPOや企業などの様々な団体が

地域の問題に取り組んだり

住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、

皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために

その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

3回目の今日は「NPO法人就労特化型支援団トリニティ」

蓑田 志津子さんにお話をうかがいました。

Q ご出演頂く方のお名前、所属を教えて下さい。

氏  名 : 蓑田 志津子

組織名 : NPO法人就労特化型支援団トリニティ     所属 : 理事長

Q 組織の基本情報を教えて下さい。

住所:熊本県上益城郡御船町辺田見361-4 
                               
スタッフ:6名

電話番号:096-282-6035 

URL:http://npo-trinity.jp

Q 組織の活動目的を教えてください。

私たちトリニティは、発達障害やアスペルガーと言われる

「自閉症スペクトラム障がい」を持つ方を支援する団体です。

NPO法人就労特化型支援団トリニティの『トリニティ』とは、『三位一体』の意味です。

この「三位」は、特別な支援の必要な方を中心に、

「保護者」・「支援者」と「専門機関」との協働、

そして、「就労」・「日常生活」と「余暇」のバランスを意味しています。

『特別な支援が必要な方が、社会の中でナチュラル・サポートを受けながら、

自分らしく、自立した暮らしを送れること』を私たちトリニティは目指していきます。

Q 「自閉症スペクトラム障がい」について、具体的に説明をお願いします。

「自閉症スペクトラム障害」とは、発達障害や自閉症、高機能自閉症、

アスペルガー症候群などをいいます。

中には知的を伴う方もいらっしゃいますが、そうでない方も多いです。

現在は、生まれつきの脳の機能障害と言われています。

以前は、「子供のしつけの問題」と言われて母親がとても苦しんでいました。

特性としては、人とコミュニケーションをするのが苦手だとか、

こだわりが強いだとか。

聞くよりも見た方が理解しやすいので、視覚支援が効果的です。

またとても記憶力が良い方が多いです。

彼らは環境が整えばたくさんのことを学ぶことができます。

Q このNPOは、いつごろどんなきっかけで結成されたものですか?

発達障害や自閉症は、見えない障害と言われ

「わがまま」「怠けている」と誤解されることが多いです。

子供のしつけが悪いと周囲から非難され辛い思いをしている保護者もいます。

発達に偏りがある彼らは環境を整えてあげれば学ぶことができるのです。

ですが、現状は教育機関や福祉の支援者の方々も、

発達障害や自閉症の支援の方法を知らない方が多く、

当事者の方や保護者は辛い思いをされている方もいます。

私たちは、彼らの特性に合わせた支援と自立、

そして発達障害・自閉症を十分に理解して支援できる『支援者』を

育成することを目的に、昨年2011年12月8日に事業を開始しました。

Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?

事業としては、「児童デイ」と「訪問支援」、「就労移行支援」の事業をしています。

児童デイは、 幼児さんから高校生までが対象となります。

主に身辺の自立や社会的なルールやマナー、コミュニケーションを

それぞれの特性に合わせた支援をしています。

就労移行支援は、就労を目指している方を対象としています。

生活リズム・身辺自立を整えながら、就労技術として、

デスクワークやパソコンの技術習得を目指しています。

対象ソフトは、Microsoft Word Excel Powerpoint Access と

Adobe社のPhotoshop Illustrator Dreamweaver など幅広く扱っています。

また、家庭での支援の方法として、保護者の勉強会も開いています。

なるべく、お父さんも参加していただけるようにお願いしています。

保護者の中には、自分の子供とどのように係わったらよいのか

解らない方が多いようです。

まずは、自分のお子さんの特性を知ること、そのための面談もご希望時に持っています。

私たちスタッフは、発達障害・自閉症スペクトラム障がいの支援を研修を受け、

常に新しい情報、支援方法を学んでおります。

また、トリニティの三位一体の一つの専門家として、

ピラミッド教育コンサルタントオブジャパン(株)ジェネラル・ディレクターの

今本繁先生をお迎えしています。

当事者の方をいろんな角度からとらえため、情報共有として、

学校や病院、他の支援施設などと連携しています。

Q 活動を通じて、どんな点が苦労していますか?

一人の当事者の方に対して、様々な機関と連携を取り、

特性を理解しながら支援をしていくには、とても人手が足りません。

となると、利用者の方の人数を制限することになるという、経営難でしょうか。

Q 人手が足りないということですが、一般の方が参加できるボランティア活動などはありますか?

自閉症スペクトラム障害のことを理解できている人でないと

支援が難しいと思いますので、基本的に、研修を受けたスタッフが

支援をしています。

なので、ボランティアの方の参加は難しいかもしれません。

ですが、自閉症スペクトラム障害の方を支援したい!というスタッフは随時募集しています。

Q これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。

私たちが療育している児童デイには上手く言葉を話せない子供たちもいます。

そんな子供たちのコミュニケーションツールとして

絵カードによるコミュニケーション・Pecs(ぺクス)があります。

話すことは苦手でも、彼らの内面にはたくさんの言葉があり、

それを伝えるために絵や写真のカードを見せて教えてくれます。

子供の特性に合わせてサイズや、絵にするのか写真にするのか決めていくので、

膨大な数のカードが必要になります。

就労移行支援の利用者の方に、指先の訓練として、

その絵カードを作ってもらっています。

就労移行支援の方も、自分の作った絵カードが子供たちの役に立っていると解ると、

自分のやっている事の意味が理解できるとモチベーションも上がり、

労働に対する考え方も少しずつ変わってきているような気がします。

熊本では、珍しい組み合わせの「多機能型」の施設ですが、

思わぬ相乗効果にスタッフも喜んでいます。

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。

発達障害や自閉症スペクトラム障がいの方々の障害特性を

広く理解して欲しいことと、障害を持った方とそうでない方が共に暮らしていける

「共生」できる社会ができたらと思います。

また、障害を持った親が安心して子供を任せられるような施設・支援を目指しています。

Q 最後に一言お願いします。

発達障害・自閉症スペクトラム障害というと、

有名な方で、ビル・ゲイツ、スティーブン・スピルバーグ、キム・ピーク、

学習障害では、トム・クルーズ、オーランド・ブルームなどがカミングアウトしています。

彼らは素晴らしい才能を持っていますが、生き辛さ(困難さ)も併せ持っています。

私たちが支援している利用者の方もそれぞれ、「生き辛さ」や特性による

「困難さ」があります。

彼らは独特の感性を持っていて、とてもユニークな存在です。

「個性の時代」とか「個性を大事に」と言われて久しいですが、

「人と違うこと」を私たちが受け入れるのを戸惑っているように感じます。

「私」と「あなた」は違うけれど、その違いを認め合って共生できる

社会を作れていけたらなぁと思います。

 

 

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「NPO法人 みさと」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」

1月31日までの10回にわたって、

スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?

子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、

市民、NPOや企業などの様々な団体が

地域の問題に取り組んだり

住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、

皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために

その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

2回目の今日は「NPO法人みさと」赤迫正和さんにお話をうかがいました。

Q ご出演頂く方のお名前、所属を教えて下さい。

氏 名 :赤迫正和

組織名 :NPO法人 みさと  所属 : 事務局

Q 「NPO法人 みさと」の基本情報を教えて下さい。

事務所所在地 : 熊本県葦北郡芦北町大字天月1337-1

所属メンバー数: 18名

問合せ先 : 0966-84-0916

Q 組織の活動目的を教えてください。

少子高齢化と過疎化が進み、芦北町の山間地である大野地域において、

地域の活性化と地域の福祉力の向上に貢献することを目的に活動しています。

Q このNPOは、いつごろどんなきっかけで結成されたものですか?

最初は、「住み慣れた地域で暮らし続けたい」という高齢者の方達への

支援を会社法人による介護事業という形で9年前に始めましたが、

活動していく中で「介護サービスは在宅で暮らす方の生活を支える

一部でしかない。」ということを実感しました。

さらに「このままでは大野地域が衰退してしまう。

どうにかして大野地域を盛り上げていきたい。」と感じ、

平成21年に地域活性化と地域の福祉力向上を目的に

「NPO法人みさと」を立ち上げました。

実は、NPOを立ち上げる前から、世代間交流や勉強会などを

実施してはいたんですが、より活動を充実し、

広く地域に活動していきたいということで、NPOの法人をつくりました。

そして、運営については、地域の方々が利用される介護事業所の

売上金を地域還元という形で、NPOの運営費として賄ってもらい、

また介護事業所の職員がNPOのスタッフとして活動に取り組んでいます。

NPOと介護事業所の両柱をもって地域福祉の向上と

地域活性化を目指して活動をしていきます。

Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?

●活動内容

①地域の保育所や小学校、中学校と共同して、

 地域の高齢者の方と様々な世代間交流活動を実施しています。

 (七夕飾り付け交流、交流レクリエーション、中学校交流運動会、

 文化祭合同作品づくり、餅つき交流、中学校卒業式お祝い)

②地域の区長さんや民生児童委員さん、郵便局や駐在所、

 地域の企業、介護保険のケアマネジャーさん達と連携し、

 高齢者の見守り活動や子どもの防犯活動を実施しています。

③世代を越えた地域住民間の繋がりや地域における福祉力向上のために、

 大野地域福祉勉強会や大野地域交流グラウンド・ゴルフ大会を開催しています。

④最近では11月11日に住民の方の防災意識の向上と

 自主防災組織の立ち上げ支援を目的に、地域自主防災訓練を開催しました。

その他にも、子ども達に地域の伝統文化や歴史を伝えるために、

炭焼き体験活動や地域の方々と

「大野地域の伝統行事、伝統文化を語ろう会」という会をつくり、

地域の歴史や文化の掘り起こし活動を行っています。

今月(12月)には、中学生の炭焼き体験活動と餅つき交流を計画しており、

炭焼き体験活動は地域の高齢者やPTAにも協力していただき、

炭は販売し、その売上の半分はPTAの活動費として使っていただいています。

●成果・実績

活動を通じて、地域との繋がりができました。

私達の活動は、地域の方々の理解や協力があってからこそできる活動ですので、

それが何よりもの成果だと思います。

今では、地域の住民の方々は勿論、地域の企業等にも協賛していただくなど、

協力していただいています。

Q 活動を通じて、どんな点が苦労していますか?

苦労したことについては、活動を始めた頃に、地域の方に理解をしてもらうよう

努力したことが苦労、大変だったとのことです。

実際に、地域の方に活動の案内に向かったスタッフが泣いて帰ってきたことが

あったと聞きました。

ただ、今では否定的であった地域の方も理解していただき、

よき支援者として協力していただいています。

あとは、NPOの運営費について、現在は会社法人による介護事業の売上金で

何とか賄っていますが、本来であれば売上をスタッフのボーナスとしてまわした方が

良いかもしれません。

しかし、まずは地域に貢献していきたいという想いがあり、

他のスタッフも理解してもらっています。

今後も活動を継続していくためにも運営費の確保が今後の課題です。

Q これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。

高齢者の見守り活動を実施している中で、今年の7月12日に熊本県内において

豪雨水害が発生しましたが、芦北町においても水害が発生し、

その日にヘルパーの訪問に向かっていたスタッフが高齢者夫婦宅の

すぐ横を流れる川が増水しているとの連絡が入り、すぐに見守り隊が向い、

緊急避難を行いました。そして避難した数分後に川が氾濫し、

その高齢者夫婦世帯の家が床上浸水になったとのことで、

見守り活動があったからこそ2人の命を救うことができたと思います。

実は、うちの事業所も床上60cm程、床上浸水の被害にあってしまったんですが・・・。

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。

夢の一つとして、世代間交流で関わった子どもが、いつか高校の卒業や

成人式の報告に来てくれればいいなと楽しみにしています。

それと、今後としては、地域全体を一つの福祉施設として捉え、

安心で安全に暮らし続けることができる地域づくりに貢献していきたいと考えています。

そのためにも、より地域のニーズに応えられるように地域密着型の介護事業の展開と、

地域住民の方が気軽に集い、地域活性化の拠点となるような交流・活動場所を

つくっていきたいと考えています。

Q 最後に一言お願いします。

私達NPO法人みさとは、若い力で少しでも地域に貢献できる喜びを

感じながら活動をしています。

私達の活動を一人でも多くの方々にご理解していただけるようこれからも

がんばっていきますので、どうか宜しくお願いします。

 

       

 

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「NPO法人 熊本自然災害研究会」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」

今日から、1月31日までの10回にわたって、

スペシャル・バージョンでお送りします。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?

子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、

市民、NPOや企業などの様々な団体が

地域の問題に取り組んだり

住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、

皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために

その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

今日はNPO法人 熊本自然災害研究会北園 芳人さんにお話をうかがいました。

Q ご出演頂く方のお名前、所属、連絡先を教えて下さい。

氏 名:北園 芳人

組織名:NPO法人 熊本自然災害研究会  所属 :熊本大学大学院自然科学研究科

Q 「NPO法人 熊本自然災害研究会」について詳しく教えて下さい。

事務所所在地:熊本市錦ヶ丘33-17

メンバー人数 : 正会員 83名、賛助会員 42社(平成24年4月現在)

問合せ先    : 熊本市黒髪2-39-1 熊本大学工学部社会環境工学科内 北園

電話番号   : 096-342-3540

ホームページ: http://www.ksndr.jp/

Q 活動目的を教えてください。

大学・官庁・民間企業の研究者・技術者及び一般市民が、

講演会・研究発表会・災害時の現地調査等を行って、

自然災害の予知や軽減技術の開発と実用化を促進し、

地域の防災・減災や自然環境の保全を目指しています。

Q このNPOは、いつごろどんなきっかけで結成されたものですか?

前身は平成4年に熊本自然災害研究会です。

平成2年の阿蘇一の宮の土石流災害や

平成3年の台風による風倒木災害等をきっかけに、

災害調査や防災対策についての調査・研究を行うために、

この研究会が結成されました。

そして、平成18年にNPO法人熊本自然災害研究会として再スタートしました。

Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?

熊本自然災害研究会が発足してから、

熊本県内や近隣で発生した大規模災害について、

研究会のメンバー(大学教員・学生・民間の技術者)で災害調査班を組織し、

調査して研究発表会で報告を行ってきた。

具体例としては

平成11年台風18号による高潮災害・土砂災害調査

平成15年水俣の土石流災害調査

平成17年台風14号による洪水・土砂災害調査

平成19年美里町の豪雨災害調査

平成24年九州北部豪雨災害調査

Q 活動を通じて、どんな点が苦労していますか?

 具体的なエピソードなどあればお願いします。

自然災害に関する調査・研究が主体であるため、

市民の防災意識が普段は低いため認識されず会員が増えない。

そのため、運営費を会費で賄っているので十分な活動ができない。

Q これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。

昨年発足20年目ということで、20周年記念シンポジウムを開催し、

そのなかで災害時の情報の発信・伝達・共有が減災につながるということを

一般市民にも伝えることができたこと。

しかし、今年の豪雨災害では情報の発信・伝達が遅れた。

やはり、情報の発信・伝達・共有の難しさを痛感した。

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。

自然災害に対して、一般市民の意識向上が図られるように、

防災教育に研究会としても力を入れていき、減災につなげて行きたい。

Q そのほか、なにかあればお願いします。

自主防災組織・小・中学校等に防災教育のための出前講義を

希望してほしいと考えておられたら、

気軽に研究会の方へ一声、声をかけてください。

 

 

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