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会社のヒミツ

「激落ちくん」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

印象的な商品名とインパクトのある顔のイラストでおなじみ

レック株式会社「激落ちくん」のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、レック株式会社

新規開発部の松本道明さんです。

~~~~~レック株式会社 会社概要~~~~~

レック株式会社は、昭和54年創業。昭和58年設立。

家庭用品、ギフト用品、企業向け販促品の製造販売ならびに

輸出入を手掛けている会社です。

http://www.lecinc.co.jp/

Q① 「レック」という社名の由来を教えて下さい。

LECでレックと読みます。

レックのLECは「生活に楽しさと便利さを!」という英語の

Life ; Enjyoyment & Convenience の頭文字からLECとなりました。

Q② 「レック」の話題のヒット商品というと「激落ちくん」ですが、

    この商品はいつごろ、どんなきっかけで作られた製品ですか?

1999年11月の発売です。

営業部、製造部、開発部、総務部の4部門から1名づつ集まった

「新規プロジェクト」で初めて世に送り出した新製品が【激落ちくん】でした。

それまでのレックはプラスチックで作った家庭用品=雑貨が主力商品で

日々消耗してしまう日用品をレックも販売していきたいという考えから

作られた新規プロジェクトだからこそ発売できた新製品だったと言えます。

なぜなら本来の開発部で発売を検討していたにも関わらず

発売中止を決めた素材だったからです。

新規プロジェクトの開発担当として発売中止にした理由はわかっていましたが

それ以上の商品価値を感じていたためリスクを覚悟で商品化することを決めました。

【激落ちくん】の素材のメラミンフォームはドイツで断熱材や防音材として

開発されたプラスチックの発泡素材です。

ドイツ車のボンネットの裏側や建築物の屋根裏材などに

よく使われているようです。

世界的には建築素材ですが、今では日本生まれの環境に優しい

清掃用品と言うことでアメリカやヨーロッパ、アジアなど世界で

販売されるようになりました。

【激落ちくん】も一部海外の店頭であの顔で売られています。

Q③ 「激落ちくん」の開発のポイントは?

茶渋や水垢など洗剤でもなかなか落ちない汚れが水だけで

おもしろいようにピカピカになるという素材の力は感動的なものでした。

しかしながら、こすって使うと消しゴムのように無くなってしまい

スポンジとしてはもろく割れてしまうという事がマイナスポイントでした。

また他社が既に商品化しており、後発商品ということも営業面では

大きなマイナスポイントでした。

そこで、このリスクはあるが魅力的な素材をいかに売り場で目立たせて、

なおかつ今までのスポンジとは全く違う画期的な新商品として販売するため、

パッケージとネーミングを自社にも他社にも見たことがない、

マンガ的な目玉のぐりぐりした顔のイラストのパッケージと

【激落ちくん】というキャラクターのような商品名で市場に出すことにしました。 

先行する他社品は「研磨クリーナー○○」とか「メラミン○○スポンジ」とか

普通に考えられる名前でしたのでかなり斬新なアイデアでしたが、

開発担当の私に対して上司のプロジェクトリーダーが

半分ふざけたようなこの案にOKしてくれたことで

なんとか発売することが出来ました。

他に案が少なく新製品のアイデアストックのないプロジェクトだからこそ

発売にこぎ着けましたが、社内的にはかなり冷たい眼で見られた

パッケージや商品名でした。

社内的に認められない新製品案でしたが、

印象的なこの商品名とイラストは個人的にはかなり気に入っていて

店頭で【激落ちくん】の顔のインパクトは絶対に目立つし

手にとってもらえると確信していました。

Q④ 「激落ちくん」のシリーズは、現在、何種ありますか?

    また、特色ある製品などあればいくつかご紹介ください。

顔の付いた【激落ち】シリーズの商品は100アイテムを越えました。

当初はメラミンフォーム素材のクリーナーのバリエーション

【激落ちパパ】【激落ちママ】【激落ちキング】などお得なタイプや

カットの大きさが違う商品だけでしたが、

「水だけで汚れが落とせる環境に優しいシリーズ」という

【激落ちくん】のコンセプトに合う素材であれば

【激落ち】シリーズとしてラインナップすることにしました。

それが「マイクロファイバー」という新素材です。

マイクロファイバーは髪の毛の100分の一という超極細繊維の事で

繊維メーカーからの発売当初は高価格の高性能織物や

編み物として存在していました。

しかしながら高価格なため当初は眼鏡拭きとしか

普及はしていませんでしたが、圧倒的に汚れ落としの性能が良い

「ふきん」や「クロス」として【激落ちくん】のコンセプトを具現化した

無くならない新素材として今や【激落ち】シリーズの

中核商品として育ちました。

発売当初1枚1000円程度していた新素材ですが、

【激落ち】シリーズに加えたことで販売量が圧倒的に増えて

今では1枚100円を切って販売させて頂いています。

またガスコンロの焦げが簡単に落ちる【コゲ落ちくん】や

スプレーの住宅洗剤のような用途ですが実はアルカリ電解水という

水だけで汚れが落ちる「水の【激落ち】くん」など洗剤メーカーさんの

汚れ落としの考え方とは違った、環境に優しい界面活性剤を使わずに

汚れが落とせる新製品も【激落ちくん】シリーズとして次々に発売しています。

Q⑤ たくさんのシリーズがある「激落ちくん」ですが、

    発売当初から売り上げは順調だったのでしょうか?

今でこそ何のクレームもない【激落ちくん】ですが、

発売当初は毎日のようにクレームの電話が鳴りました。

それまでのスポンジは無くなってしまったり、

割れたりすることはありませんでしたが、

【激落ちくん】の素材「メラミンフォーム」は使えば

消しゴムのように無くなってしまいます。

お掃除用のスポンジに対するお客様の思いこみからの

「無くなる」「割れる」というクレームではあるのですが、

ご理解頂くのにかなり時間がかかりました。

しかしながら、クレームのお電話の応対の最中にも必ず

「汚れは本当に良く落ちるんだけど・・・」という一言が必ずありました。

【激落ちくん】の素材が今までのスポンジとは違うという特性を

ご理解頂ければ、汚れ落としにはご満足頂いているのは

間違いないのだからこの商品は必ずヒットするという手応えは

日々感じていました。

その証拠に発売1年間以上毎月販売量が倍々にアップするという

信じられないような勢いで営業が販売してくれました。

発売当初、社内的にも冷遇された【激落ちくん】ですが

今ではレック製品の顔となり、社名より商品名の方が浸透している

という結果にもなって、開発者としては大変光栄に感じております。

Q⑥ 「激落ちくん」以外にも優れた商品がたくさんありますが、

    特におすすめを教えて下さい。

水の研究から生まれた「世界で一番水に近いウェットティシュー」の

「水99.9%赤ちゃんのおしりふき」があります。

当社比ですが、ウェットシートには不可欠な防腐剤の使用量を

40分の1の0.1%以下にした世界で一番薬液量の少ない

肌に優しい赤ちゃんのおしりふきです。

使って頂いたお母様方から

「使ったら赤ちゃんのおしりが赤くなることがなくなった」という

大変ありがたい評価を頂いております。

まだ発売して3年目ですが、【激落ちくん】の売上を超す勢いで

お買いあげ頂いており、【激落ち】シリーズを上回るヒット商品に

なると予感しています。

是非一度お使い頂ければその使用感はご満足頂けると思います。

 

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「パイロットコーポレーション」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

総合筆記具メーカーとしておなじみ

「パイロットコーポレーション」のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、株式会社パイロットコーポレーション

営業企画部 田中万理さんです。

~~~~~株式会社パイロットコーポレーション 会社概要~~~~~

株式会社パイロットコーポレーションは、1918年創業。

万年筆、ボールペン、シャープペンシル、マーキングペンといった

筆記具の製造を手掛け、あらゆる筆記具の領域で

進化を続けている会社です。

http://www.pilot.co.jp/

Q① まずは「パイロットコーポレーション」という社名の由来を教えて下さい。

当社は大正時代に純国産初の万年筆メーカーとしてスタートしています。

「パイロット」というと、現在では飛行機を思い浮かべますが

当時は大正時代。大きな船の「水先案内人」のことです。

創業者2人は船乗りであったため、

「日本で荷をおろした船がカラで帰っていく。悔しい。

日本だって立派な物を作って輸出できるはずだ。」と、

製品を作り始め、ブランド名を「パイロット」としました。

Q② 「パイロットコーポレーション」の話題のヒット商品というと

   消せるボールペン「フリクション・ボール」ですが、

   この商品はいつごろ、どんなきっかけで作られた製品ですか?

1975年に「温度で色が変わるインキ」を開発し、

特許を取ったのが、始まりです。

はじめは、玩具(お風呂に入れると色が変わる等)や

産業用(温度で色が変わることを利用した印刷用のインキなど)に

利用していました。

一方で消せるペンの開発は長年の大きなテーマでした。

またユーザーからも消せるペンの要望は強く、

ぜひとも成し遂げたいテーマでした。

1975年の温度で色が変わるインキから研究を重ね、

筆記具のインキへ応用するまでには、30年の年月がかかっています。

「フリクションボール」は、2006年にまずヨーロッパ、翌2007年に

日本で発売して以来、6年間で累計4億本以上を販売しています。

Q③ 「フリクションボール」の開発のポイントは?

温度で色が変わる(=消える)インキの仕組みを簡単にご説明しますと…

例えば青インキだとします。

基本となる成分は3つ。

条件によって無色と有色が切り替わり、レシート紙などの感熱複写や

感圧複写にも使われるロイコ染料という発色剤(A)と、

そのロイコ染料を発色させる顕色剤(B)、

そして変色温度調整剤(C)です。

通常の温度ではA(発色剤)とB(顕色剤)がくっついているため

色が見えますが、あらかじめ設定されている温度に達すると、

B(顕色剤)は、発色剤(A)から離れ、

変色温度調整剤(C)と合体します。

そのため、インキは無色となります。

この3つの成分はマイクロカプセルに包まれて、

通常のインキでいう顔料の粒の役割をしています。

Q④ 「フリクションボール」のネーミングの由来は?

「フリクション(FRIXION)」は、

「摩擦」を意味する英語(friction)に由来し、

“X”で革新性や力強さを表現しました。

Q⑤ 「フリクションボール」のシリーズは、現在、何種ありますか?

10種類あります。

昨年12月に発売した3色タイプ(フリクションボール3)は、

フリクション発売当初から早く実現してほしいというご要望が

強かった商品です。 フリクションの便利な使い方に、

「色のインク」で書き込んだりするところ、があります。

Q⑥ 最後に一言お願いします。

手書きのよさや万年筆の魅力でしょうか。

書いた文字の味わいや雰囲気、書く時間やお手入れまでも楽しい。

万年筆で書いた文字には独特の魅力があります。

使い続けるほどに手になじみ、

長く愛着を持って使える「書くための道具」です。

 

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「アロンアルフア」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は東亞合成株式会社

瞬間接着剤「アロンアルフア」のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、

東亞合成株式会社 機能化学品事業部の加納 宗明さんです。

~~~~~東亞合成株式会社 会社概要~~~~~

東亞合成は、1942年の設立以来日本の化学産業と共に

成長し続けてきた化学メーカーで、苛性ソーダなどの基礎化学品、

アクリル酸化合物やアクリル樹脂などのアクリル製品、

接着剤や建材などの機能製品、塩化ビニル管や介護用品などの

樹脂加工製品の事業領域で特色ある高機能製品を創造しています。

http://www.aronalpha.com/

Q① 「東亞合成」の大ヒット製品というとアロンアルフアですが、

   いつごろ、どんなきっかけで作られた製品ですか?

瞬間接着剤ができたきっかけは、アメリカのある企業が

主成分のシアノアクリレートについて物性を調べていたところ、

測定機器の中で重合して固まってしまったのを見て、

接着剤として利用できるのではないかと思いつきました。

まさにセレンディピティ―ともいえる偶然の産物です。

当社は、アクリル酸エステルというシアノアクリレートの

類似化合物を製造していたことから、シアノアクリレートの

工業的生産技術の検討を開始し、

1963年に工業用アロンアルフアを上市しました。

また、家庭用商品開発へのきっかけは、とある釣同好会でした。

工業用アロンアルフアを釣の仕掛け、釣糸、エサの固定に使ったところ

非常に便利であったことから、釣具店で販売してほしいという要望が

寄せられるようになりました。

問題は液の保存安定性で、シアノアクリレートは水分により

反応して固まってしまうことから、当時は製造して数か月で

使えなくなってしましました。

そこで液や容器を改良することで

1966年に釣用アロンアルフアを発売、

さらに保存安定性の改良を加えて

1971年に家庭用のアロンアルフアが発売されました。

Q② アロンアルフアの開発のポイントは?

アメリカで発売された瞬間接着剤は金属にはよく付くのですが

汎用性があまりありませんでした。

そこで当社ではその化学構造を少し変えることによって

金属だけでなくゴムやプラスチックにも瞬間に接着できる

汎用性の高い瞬間接着剤を開発することに成功しました。

発売当時は経済成長のさなかで、ゴムやプラスチック産業が

まさに急速に立ち上がる中ニーズにマッチした当社の

アロンアルフアは広く受け入れられました。

Q③ アロンアルフアのネーミングの由来は?

「アロン」は東亞合成の統一商標で、創業当時の社名である

矢作工業の「矢=アロ―」、ナイロンやテフロンの「ロン」を

組み合わせた言葉です。

「アルフア」は、α‐シアノアクリレートという主成分名から

取っています。

またギリシャ語で「最初」「出発点」という意味があり、

パイオニア精神も表現されています。

ちなみに、アロンアルフアの最後のアは大文字で表記されています。

アメリカでは、アロンアルフアを「クレイジーグル―(Krazy Glue)」という

ブランド名で販売しています。

日本でのアロンアルフア同様、アメリカ人にとって

クレイジーグル―は瞬間接着剤の代名詞となっています。

Q④ アロンアルフアは、現在、何種ありますか?

家庭用・釣用と合わせると現在21種類あります。

昔からある黄色いロケット容器の一般用の他、木工用、

プラスチック用など用途別の製品、20gとお徳用の

プロ用シリーズなどがあります。

近年は、EXTRAシリーズとして接着スピードが進化した

「EXTRA速効多用途」、

接着耐久性が進化した「EXTRA耐衝撃」、

スティックを使って細かい塗布が可能な「EXTRAスティック」、

1回使い切りの小分け容器の「EXTRAミニ×4」を

次々と発売しています。

そして、今年の3月にEXTRAシリーズ最新商品として、

ゼリー状のタレない・染み込まないという特長を持ちながら

接着スピードが従来のゼリー状よりも格段に速く、

また容器も改良し使い勝手も向上した

「EXTRAゼリー状」を新発売しました。

http://www.aronalpha.com/consumer_products/product_search/category/ex_jelly.html

Q⑤ アロンアルフアと言えば、CMも印象的でしたね。

アロンアルフアと言えば、30・40代以上の方にとっては

数々の実証CMが印象に残っているかと思います。

これまで国際的なCM賞もいくつか受賞しているのですが、

中でも印象に強く残っているものに、

「トライアル編」というバイクのウイリーした前輪を、アロンアルフアを

塗りつけた木の柱にくっつけるものがありました。

このCMは1988年につくられたものですが、

この時のライダーが工藤靖幸さんという

ウイリー連続走行ギネス記録を持つ方で、現在でも熊本で

バイクショップを経営される傍ら現役でバイクショーをされております。

http://www.youtube.com/watch?v=470wZBnZ8iE&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=HwxGIFJAWvw

 

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「株式会社岡常歯車製作所」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日はガソリンスタンドやコイン洗車場などに設置されている掃除機、

株式会社岡常歯車製作所バキュームクリーナーのヒミツ迫りました。

株式会社岡常歯車製作所 完成品事業部 営業本部の

久谷 昭裕さんにお話を伺いました。

~~~~~岡常歯車製作所 会社概要~~~~~

昭和6年(1931年)創業。

昭和35年(1960年)に設立されました。

歯車事業部と完成品事業部の2事業部をとり、3工場(兵庫県下)と

開発拠点1と全国6営業所からなり、自社開発・自社製造・自社販売を

全国展開しています。

従業員数は約90人。

両事業部でバキュームクリーナー・洗車機・洗浄機器・オイルチェンジャー・

マットクリーナー・等の各種自動車整備機器の製造販売と

各種歯車一貫生産・ギヤレンチ、減速機等のセット品の

製造販売を行っている会社です。

http://www.o-haguruma.com/

Q① 「岡常歯車製作所」という社名の由来を教えて下さい。

創業者の名前から由来しています。

満100歳にて他界致しました創業者の岡本 常蔵の岡と常から「岡常」。

創業時は「岡常製作所」と言う社名でした。

その後、昭和25年に歯車加工に専業。

法人設立時に(株)岡常歯車製作所となりました。

Q② 「岡常歯車製作所」の大ヒット製品というと

    「バキュームクリーナー」ですが、正式名称は?

    これまで何台ぐらい売れた製品ですか?

    また、いつごろ、どんなきっかけで作られた製品ですか?

現在販売しております「7」型はサイクロンクリーナー「掃」(HAKU)です。

以前の「5」型「6」型は「NICE」(ナイス)でした。

バキュームクリーナーそのものは、昭和43年に自動車車内掃除用として「1」型を開発。

その後現在の「7」型に至っております。

平成16年~平成24年で3,894台の販売実績です。

それ以前のデータは残っておりません。

当時を知る者は「現在の倍は作っていた!と言うことです。

作ったきっかけは当社設立時からの発展の歴史そのものです。

歯車専業から自社でポンプを開発し、自社製ギヤポンプを搭載した

車のオイルを吸引して交換する機械を開発したのが、

完成品事業部の始まりですが(昭和35年)、

車のオイル交換からスタートしましてお客様のご要望から次は

車内を掃除する機械(バキュームクリーナー)(昭和43年)

そして車の外を洗う機械(洗車機)(昭和45年)

又車のマットを洗う機械(マットクリーナー)(昭和49年)へと

現場で困られているお客様のご要望を聞き

それを自社技術で解決していったという歴史そのものです。

現場で困られているお客様の問題を自社技術で解決する。

その為にもお客様の意見を現場で聞く。それが開発のきっかけです。

Q③ 開発のポイントは?

「進化」でしょうか。

昭和43年に自動車車内掃除用として開発・販売致しましたが、

当時は家庭用の掃除機を少し大きくしたような格好でした。

自動車車内用として「より使いやすく」と言う現場で

実際に機械を使用されているお客様のご意見ご要望を

取り入れ改造を行いモデルチェンジを重ねた事がポイントです。 

製造する側がいくら「良い」と考えても、実際に使用されるお客様が

「駄目」と言われれば「駄目」ですから。

Q④ お客様にあわせた製品開発を心がけていらっしゃるんですね。

自社技術での独自の新製品開発やお客様1人でも特注対応や

個別対応を行い1台でも手作りで装置に対応しておりますので、

顔が引きつるような笑うに笑えない秘話やエピソードには事欠きませんが、

笑えるエピソードとして私自身の経験を。

「開発中」のエピソードではありませんが、

開発する前に「何を開発するのか」そのネタは?

それは、お客様の問題を聞かせてもらう事。

その為に私の所属する営業部の営業員は物を売るだけではなく、

現場でお客様先の機械のメンテナンス等に対応する

セールスエンジニアでもあります。この現場でお客様と対応するなかで

改善案・新製品案が出てくるのですが、現場へ行くので

時々面白い?事があります。

私がお客様から「12時に来てもらいたい」とご連絡を受けました。

明日の昼の12時と思い準備をしていたのですが、

お客様が水産関係のお仕事で本日の夜中の12時だったのです。

お客様と電話で打合せしている時にどうも時間で話しがあわず。

最後に夜中の12時という事で。

現場は遠方でしたので、慌てて準備して車で移動し

ホテルにチェックインしたのが夜の11時頃。

作業服に着替えて外出しようとしたのですが、フロントが変な目で見ています。

そうですよね! 夜の11時にスーツ姿でチェックインした宿泊客が

夜中の12時前に作業服に着替えて(それも真っ黒な格好)

朝まで出かけるといって出て行こうとしているのですから。

思わず一言「泥棒じゃないよ!。仕事ですよ!。」

Q⑤ 最後にメッセージをお願いします。

暑いですね!猛暑・酷暑ですね。

みなさん車のエアコンは快適ですか?

よーく冷えてますか?

当社では車のエアコンを快適にする

エアコンガスクリーナー「循 風」(じゅんぷう)を販売しています。

車のエアコンには「ガス」が入っています。

そのガスをクリーニングしてガスの量も適正に保つ機械です。

冷えない! 効きが悪い!という時にガスが原因であることが多いので、

それに対処する機械です。

ガスをクリーングして再利用しますので経済的で環境にも優しく

エアコンの効きも良くなる一石三鳥の機械です。

最大の特徴は「操作簡単」ボタンを3回順番に押すだけです。

現在主流のオートエアコンは年中稼動しています。

暑い夏だけのものではありません。

一度お試し下さい。

福岡の当社営業所でデモ機もご用意しています。

 

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「株式会社ウォーターデザイン」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は暑い夏に冷却効果を発揮しています、

熊本市下通りアーケード内に設置されているミスト発生装置のヒミツに迫ります。

手掛けているのは「株式会社ウォーターデザイン」

~~~~~株式会社ウォーターデザイン 会社概要~~~~~

昭和39年設立以来、噴水専門メーカーとして今日に至っています。

本社は東京。

事業内容としては、噴水・滝・ミスト・噴水造型・モニュメント・

遊具(水鉄砲等)の企画・設計・工事及び保守を行っている会社です。

お話をうかがいましたのは、株式会社ウォーターデザイン

福岡営業所の 樋田 光男 さんです。

Q① 「ウォーターデザイン」という社名の由来を教えて下さい。

創業者が東映の宣伝部にいた頃、空港にある看板を水でできないかとの

問い合わせがあり検討したが、航空法上問題があるとのことで断念した。

「水で表現する方法」も面白いと思い、会社を設立。

水で表現するという意味から『ウォーターデザイン』という当時はまだ少なかった

カタカナを使った社名にしたと聞いています。

Q② 「ウォーターデザイン」の施工実績を教えてください。

東京ミッドタウン        (噴水・流れ)

愛・地球博『バイオラング』  (ミスト)

JR博多駅前         (噴水・クールミスト)

国営海の中道海浜公園   (噴水・滝<レリーフを含む>・門扉)

福岡市動物園        (ミスト)

スペースワールド        (滝・ミスト)

ハーモニーランド         (噴水・流れ)

その他

Q③ 熊本県内での施工実績があれば教えてください。

ザ・熊本タワー             (噴水・クールミスト)

熊本駅西口広場            (ミスト・噴水)

美里町“佐俣の湯”          (噴水・ミスト)

サントリー熊本工場          (泉)

熊野泉工業団地            (滝)

武蔵塚公園               (滝・流れ)

九州道(下り)山江サービスエリア  (流れ)

熊本動物園エントランス        (泉)

Q④ 「ウォーターデザイン」では、ミストを発生させるシステムを使った水景をプロデュースされていますが、このミスト発生装置の開発について教えてください。

   まず、いつごろ、どんなきっかけで開発されたものですか?(熊本市下通り商店街に同じようなシステムが設置されていますが御社のものでしょうか?)

微細な“霧”は「水」と「ポンプ」と「コンプレッサー」を使用していましたが

「水」と「高圧ポンプ」で微細な霧を発生させるシステムを日本に最初に持ち込んだのは

荒井由美さん(松任谷由美さん)のコンサートだと聞いています。

水と高圧ポンプを接続するだけで微細な霧が簡単に作れるので

次第に広まっていき夏場の冷却効果が期待されて急激に拡大しました。

一般的には2005年の愛知万博で使用され徐々に全国に普及していったようです。

弊社では北九州のスペースワールド開園時(平成元年)に納入したアトラクション

「ファンファンキッズ」の中で初めて使用しました。

弊社では2種類のミストを用意しています。

ひとつは、水の演出に使用する比較的粒子の粗い『ミスト』

もうひとつは、『クールミスト』といって冷却効果を発揮するものです。

熊本の下通りアーケード内はクールミストを設置しています。

Q⑤ この製品の開発のポイントは?

温度と湿度により制御を行い、温度は28℃以上でかつ湿度85%以下に

なるように設定しています。

ミスト装置(ポンプ)の騒音対策のため、特殊カバーを設置しています。

Q⑥ その他の製品でエピソードなどあれば教えて下さい。

福岡市内の某マンションのエントランスロビーに水盤を設置した際、

水面の『波紋』を見せたいとの要望がありました。

波紋については、あまり考えたことがなかったので 実物大の模型をつくり

実験を行い、最終的に“波紋作家”の方に見ていただいて心地よい波を

つくることができました。

このとき初めて“波紋作家”という方が存在していることを知りました!

Q⑦ その他、「ウィーターデザイン」が担当したプロジェクトで、印象的なエピソードなどありましたら教えてください。

福岡市近郊の商業施設で音楽に合わせて噴水を演出してほしいとの要望がありました。

通常は音楽に合わせて噴水のパターンを決めることが多いのですが、

この時は先に噴水のパターンが決まっていたため、

それに合う楽曲を作ったり、噴水を出すタイミングを調整するのに苦労しました。

苦労の甲斐があって、この噴水には子供たちが楽しく遊ぶ姿がみられ

一同うれしく思っております。

Q⑧  最後にひとことお願いします!

弊社は来年50周年を迎えます。

1964年(昭和39年)の東京オリンピックの年に産声をあげて

水景専門メーカーとしてここまでやってきました。

当初 噴水は“贅沢品”扱いでしたが、都市公園の整備が進むにつれ

公園には遊具と共に噴水が設置されるようになりました。

最近では商業施設や大型マンション、結婚式場で憩いの空間として

水を取り入れてもらっています。

また夏場の冷却効果をねらったクールミストの設置が全国的に広がっています。

企画から工事そしてメンテナンスまで一貫して行っていますので

ご要望があれば是非ご一報ください。

 

ウォーターデザイン HP http://www.waterdesign.co.jp/

 

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アイウエアブランド「JINS」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

日本人の顔と頭の形を分析・研究して作ったオリジナルメガネでおなじみ、

アイウエアブランド「JINS」(ジンズ)を展開する、

株式会社ジェイアイエヌのヒミツに迫ります。

~~~~~株式会社ジェイアイエヌ 会社概要~~~~~

株式会社ジェイアイエヌは、1988年

生活雑貨の企画・製造・卸として設立。

2001年4月に福岡県福岡市の天神ビブレ店内に、

「ジンズ天神店」を出店し、

アイウエア関連事業へ進出しました。

アイウエアショップ「JINS(ジンズ)」は

現在国内157店舗・海外7店舗(2012年6月末現在)に

展開しており、アイウエアブランドとしては国内No,1の

約330万本を年間で販売しています。

http://www.jins-jp.com/

お話をうかがいましたのは、

株式会社ジェイアイエヌ マーケティング室 広報担当 中島 英摩さんです。

Q① まずは「JINS」というブランド名の由来を教えて下さい。

社長の名前が田中 仁(たなか ひとし)であり、

ひとしを音読みして「ジン」。

昔、ジンと呼ばれていたことがあるようです。

Q② 社長のお名前から付けられたブランド名ということは、

    社長も当然「JINS」のメガネをかけていらっしゃるのでしょうか?

実は、社長は目が良いのです。

しかし、だからこそ古くから当たり前とされてきたレンズの追加料金を0円にしたり、

視力補正以外の付加価値を備えた「目を守るためのメガネ」として

機能性アイウエアシリーズを開発したりできたのだと思います。

常識を覆し、“あたらしい、あたりまえを”生み出していくことが

JINSのテーマです。

Q③ 現在「JINS」で扱っているメガネは現在何種ありますか?

メガネ・サングラスで、常時約1200~1500種類です。

メンズ・ウィメンズだけでなくキッズ、ジュニア、シニア向けの商品に加え、

普段メガネをしない方にもとても人気のパソコンなどのディスプレイから

目を守るパソコン用メガネ「JINS PCR」や

ドライアイの方向けの保湿メガネ「JINS MoistureR」をはじめとする

「機能性アイウエアシリーズ」などを展開しています。

Q④ 「JINS」の最近のヒット商品というと話題のパソコン用のメガネですが、

    この商品はいつごろ、どんなきっかけで開発されたものですか?

商品の正式名称は「JINS PC」(ジンズピーシー)です。

4~5年ほど前から、社長の田中が(もともと目が良いのですが)

パソコン作業を続けているうちに、目の奥が熱くてだるいような症状に

悩んでいました。

なかなか解決せずままその悩みを抱え続けて、2010年、

目に関する産学共同研究を行っている慶応大学眼科学教室にて

その悩みを打ち明けたところ「ブルーライト」の存在を知ります。

メガネでなんとかそのブルーライトから眼を守ることができないかと

開発を始めたのがきっかけでした。

Q⑤ この商品の開発のポイントはどこでしょうか?

パソコン・テレビ・携帯ゲーム機などデジタル機器のモニター78・ディスプレイが

発するブルーライトから眼を保護する、

機能性アイウエア「JINS PCR(ジンズ ピーシー)」は、

眼鏡業界の常識を覆し、“視力補正”以外のメガネとして、

2011 年9 月に発売いたしました。

以来、2012年6月末には累計販売本数約30万本を超え、

視力補正のメガネを上回るほど大きな反響を得ています。

消費者だけでなく、企業や学校法人等の福利厚生として

導入していただいているほか、全国の眼科クリニックでも販売されています。

JINS PCのレンズは、イタリアの大手メーカー、インターキャスト社と

共同開発した高性能レンズ「NXTR」を採用し、

ブルーライト領域(380~495nm)の光を約50%

(※BS2724基準による測定値)カットします。

単にブルーライトを抑えるだけでは視界が暗くなり、

色のバランスが崩れてしまうため、独自の光マネージメントシステムで

光をコントロールし視認性を向上。

色をゆがめることなく、自然な見え方を維持する性能を兼ね備えています。

また、医療機関の監修のもと、長時間のディスプレイ作業環境について

ブルーライトをカットするJINS PC(度なし)の装用・非装用時における

眼の疲労に関する調査や就寝前の1時間スマートフォンのモニターを

見た場合の睡眠の質を比較しました。

いずれの実証実験においてもJINS PC装用者に眼の疲れの

軽減傾向を確認しています。

そのほか、度なし・度付き、子供から大人まで、ビジネスからカジュアルまで、

あらゆる方の眼を守るべくラインアップの拡充を行っています。

また、メガネの購入経験がない方でも戸惑うことなく購入できるように、

フレームとレンズが一体となった商品をパッケージで販売するという

新しい販売方法を開発し、採用しています。

これにより、本来メガネ店で必ず行うフレームやレンズの選択、

申込書の記入などを一切不要にしました。

Q⑥ 「JINS PC」は眼鏡業界の常識を覆す

    ”視力補正”以外のメガネとして発売されたとのことですが・・・。

JINS PCは度付きもお作りできます。

度付きの場合には、店内の4990~9990までのラインナップの

メガネからお選びいただき、そのメガネの価格+3990円で

度付きのパソコン用にすることができます。

しかも、ソフトブラウンの色が付いているタイプと、

色が付いているタイプではちょっとオフィスで掛けにくい、

という方のためのクリアタイプもご用意しています。

約2週間ほどで出来上がりますので、ぜひお試しください。

 

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「尚山堂」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する会社のヒミツ。

ヨーグルトやプリンを食べる時に使う紙スプーン。

そのトップシェアを誇る、株式会社尚山堂のヒミツに迫りました。

お話をうかがいましたのは、

株式会社尚山堂 営業部 開発推進係の 星川 豊宏さんです。

~~~~~株式会社尚山堂 会社概要~~~~~

創業明治27年となり今年で118年目を迎える東京都町田市にある会社です。

日本の「紙と食」の歴史とともに歩んできた弊社は、

明治45年にラベル製造機を輸入し、製造販売開始。

大正3年に森永製菓様にキャラメル箱を考案、納入。

大正11年には牛乳の紙キャップを製造、販売と

日本初めて物語をたくさんもっている会社です。

現在では、紙スプーン、紙キャップ、紙マドラー、紙ナイフなどの

食品に直接触れる製品とヨーグルト、プリン等の

3個、4個、6個のカップの底に敷いてある紙トレー等の

紙器製品を製造、販売している会社です。

紙スプーン、紙キャップは業界ではトップシェアを維持し、

他に類のない消耗品つくりに日々励んでいます。

http://www.tokan.co.jp/shosando/

Q① 「尚山堂(しょうさんどう)」という社名の由来を教えて下さい。

社名の「山」とは富士山をさしており、

「富士山の如く威風堂々と気高く、尚、富士山も越えていきたい」という由来です。

Q② 尚山堂のヒット商品というと「紙スプーン」ですが、

   まず、いつごろ、どんなきっかけで開発されたものですか?

昭和45-46年頃(オイルショック後)、食品容器を含む樹脂製製品を対象に

公害等の環境問題を背景に、回収が義務付けられておりました。

当社、得意先であり、紙コップを納めていた東名高速道路海老名サービスエリア内の

コーヒーショップ等で樹脂スプーンの廃棄に困っており、

紙コップが出来るならば、『紙スプーン』も出来るのではないかとの

要望により開発に着手致しました。

当時は飲料の拡販用で現在で言うと撹拌の役割を果たす

マドラー用途でした。 (昭和49年:紙スプーン誕生)

昭和50年に、同じく当社得意先である乳業メーカー様向けに

ヨーグルトやプリン等のカップデザート用に一般規格化し、

全国に普及致しました。

Q③ 「紙スプーン」、開発のポイントはどこでしょうか?

1)平形状では強度が無いので、紙飛行機のように折って使う設計を致しました。

2)食品を掬い易くするために皿の角度を研究しYの字カット、

  更に掬った食品が落下しないよう皿部に突起(エンボス加工)を加えて引っ掛かりを良くした。

3)耐水性や素材強度、紙粉対策及び食品衛生法においても考慮し、

  オールバージンパルプを使用し、パルプの配合率(針葉樹を多く)、

  また原紙密度の研究に注力致しました。

  ※紙素材自体の開発と形状の工夫が大きなポイントです。

Q④ そのほか、御社の商品に関するなにか面白い

    開発秘話エピソードなどあればお願いします。

紙スプーン及び牛乳瓶紙栓等の厚紙加工技術を行使し、

日本で初めて食品用の『紙ナイフ』を開発し、

製菓製パン業界に向けて、昨年上市致しました。

熊本県銘菓:誉れの陣太鼓(㈱お菓子の香梅様)に採用していただいております。

『紙ナイフ』のコンセプトは、アルミ包装容器ごとカット出来る切れ味と、

楊枝代わりに刺して食す事が出来る機能、持ち易さと意匠性に拘った事です。

紙でナイフを作る事は不可能との会社の意見を押し切り、

足掛け5年かけて製品化に至りました。

今では社内全体で拡販活動を行い、お客様のご要望もあり、

本年度ラインナップ化をし、140㎜のロングタイプ紙ナイフを上市致しました。

 

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「フランソア」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は「株式会社フランソア」のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、

株式会社フランソア 営業部企画課 坂口純子さんです。

~~~~~株式会社フランソア 会社概要~~~~~

1951年に杵島製パンとして創業して以来、

パンを中心に和洋菓子、

さらにグループ会社も含めると弁当・惣菜、麺、観光土産など

幅広く展開しています。

http://www.francois.co.jp/

Q① 「フランソア」という社名の由来を教えて下さい。

61年前、「総合日配食品企業」としての会社名を日中問わず考えていた時、

弊社副会長杉原が夢の中で「フランソア」という言葉を聞きました。

御伽噺のようですが、夢に出てきたお告げを信じ、

「株式会社フランソア」が誕生しました。

このことは、弊社内でも知る人ぞ知るフランソア誕生物語です。

Q② 「フランソア」の一番のヒット商品はなんでしょうか?

一番のヒット商品は2010年11月に発売されたチルド洋菓子「贅沢ロール」です。

そのころ2009年からロールケーキ大ブームを興した“堂島ロール”はまだ九州にはなく、

絶対九州の人も食べたいはず!と開発に乗り出しました。

堂島ロールよりも先に、堂島ロールよりもおいしいロールケーキが

スーパーで売られてると面白いなあと思ったことがきっかけです。

Q③ その商品の開発のポイントはどこでしょうか?

商品はロールケーキで大ブームを興した”堂島ロール“の形。

「すーととけるくちどけ」のクリームが最大の特徴。

しかし、堂島ロールの形(真ん中にクリームがたっぷり入っているロールケーキ)で、

それだけの特徴をもつクリームは柔らかく、

ケーキがしぼんでしまうという難点もあります。

温度、輸送時の振動などにも弱いので、テストを何度もし、

ぎりぎりのラインを見つけ出しました。

味は、九州の方の嗜好に合わせて、

クリームを「すーととけるけど濃厚な後味」をめざしました。

濃厚な生クリームを配合しつつ、もったりとはしない食感や

ケーキ生地にも通常の3倍の卵を使用するなど素材にもこだわった商品です。

贅沢とつきますので、価格もスーパーでは高単価の480円。

しかし、ケーキ屋さんのケーキよりもおいしいと評判になり、空前のヒット商品。

しかし、品質を重視していますので、暖かい季節は避け、

11-4月までの期間限定商品となっています。

今年は11月から、さらにおいしくなって登場する予定です。

内容は現在開発中ですので秘密です。

Q④ その商品のネーミングの由来はなんでしょうか?

食感・素材・価格ともに「贅沢」だなぁと思い、

ストレートに「贅沢ロール」と命名。

これを期に「フランソア プレミアム」というブランドも誕生しました。

Q⑤ 「フランソア」というとアニメのCMが有名ですね。

    こちらについて詳しく教えて下さい!

アニメのタイトルは正式にはありません。

毎回「@@@篇」と続いているシリーズです。

主人公のカシスは弊社ブランド「スローブレッド」のイメージキャラクターです。

今年5月で5年間で21作。

ゆっくりですが、ストーリーも進展しています。

今後も続いていく予定です。(現在、作成中)

Q⑥ このアニメのシリーズには、隠されたストーリーなどもあると

   聞いていますが・・・・・・・。詳しく教えてください。

2007年4月弊社内ブランド「スローブレッド」シリーズの

誕生とともにアニメCMは始まりました。

スローブレッドは「天然酵母・天然素材・国内産小麦100%」で

“パンを愛する、人たちへ” をコンセプトにしたブランド。

CM作者の佐藤好春さんはスタジオジブリ出身の方で

アニメへのこだわり、細部までご自分で描かれる手作りへのこだわりが、

弊社のパンを作るこだわりやあたたかさと共通するところがあり、依頼をしました。

たった15秒のアニメですが、登場人物にはすべて背景があります。

基本的には南フランスの本当に存在する小さな村をベースに作られています。

実際に佐藤さんたちが取材に行って、このCMの内容は誕生したのです。

 たとえば、

カシス(スローブレッドイメージキャラクター)はパンの職人を目指し、

アルル(ナチュレルのイメージキャラクタ)はカシスがあこがれる先輩、など。

現在は、カシスはパンの本場パリで天然酵母の修業中です。

消費者の方からも、アニメCMに対するご意見をいただくほどの

定着となっています。

(映画は作らないのか?とか、カシス(女の子)と

アルル(男の子)の今後の行方についてのご意見とか)

今後もこのシリーズは、続いていく予定です。

Q⑦ 「フランソア」というと他にも商品に関する面白い

   開発秘話・エピソードがあるそうですね。

以前、白いメロンパンの開発のとき、どうしても生地に色が

ついてしまって悩んでいました。黄色くなる原因は卵。

しかし、卵はパンつくりには欠かせない素材です。

そこで、「そもそも論」から考えました。

卵が白かったら、生地も白くなるのでは????ということで、

鶏のえさで黄色になる一因である“草”を食べさせることをやめ、

卵を産ませると、「黄身が白い卵」ができました。

そこから白いメロンパンなど、『白』をキーワードにする商品が

多く生まれていきました。

Q⑧ 子どもたちとパンの開発も行っているそうですね。

弊社では、CSR活動の一環として、「Weフラキッズ」という半年間を

かけたパン開発プロジェクトを行っています。

地域の小学生20人と一緒に180日間、毎月2回のミーティングや

アイデア出し、工場見学、販売体験、義援金贈呈など

私たちが普段行っている開発と同じことを体験してもらい、

パンつくりを通して「食」ができるまでの人とのかかわりや、

作る大変さを体感してもらうプロジェクトです。

このプロジェクトも今年で4回目。(毎年子供は公募&抽選で決めています)

ようやく発売するパンもできあがり、8月1日からは

九州全県のスーパーで1ヶ月期間限定で発売されます。

 

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「大日本塗料」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は、今話題の東京スカイツリーをはじめ数多くのプロジェクトに携わっている、

「大日本塗料株式会社」のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、大日本塗料株式会社

管理本部総務部長 江藤 史雄さんです。

~~~~~大日本塗料株式会社 会社概要~~~~~

大日本塗料(だいにっぽんとりょう)株式会社は、

京都の株式会社島津製作所および鉛蓄電池トップメーカー

日本電池(現 ㈱ジーエス・ユアサコーポレーション)で開発された

鉛粉技術を塗料事業として発展させるために前身である

「鉛粉塗料株式会社」が設立されました。

創業以来、錆止塗料のトップメーカー「防食の大日本塗料」として

数々の輝かしい実績を誇り業界をリード。

現在は栃木県那須工場と愛知県小牧工場をメインに

高機能性の塗料を製造し、最近では粉体塗料、水系塗料を中心に

省資源無公害及び環境対応形塗料の開発に力を注ぎ、

市場で好評を得ています。

http://www.dnt.co.jp/

Q① 「大日本塗料」という社名の由来を教えて下さい。

島津製作所社長の島津源蔵氏が鉛を粉にする製造法を完成させ、

これを蓄電池に使用しその性能を向上させた。

また、この鉛粉を応用した錆止め塗料の開発を進め、

欧米製品を凌駕する「亜酸化鉛錆止め塗料」を発明

「ズボイド」と命名し日本電池㈱から発売したが、塗料事業として

本格的に取り組むために昭和4年7月に「鉛粉塗料株式会社」が設立された。

その後、旭硝子の旭ラッカー製造所を吸収合併し、

これを契機に昭和11年5月に現社名に改称した。

「大日本塗料」と言いますと、数々の施工実績があります。

 ・東京スカイツリー(東京都)

 ・東京ゲートブリッジ(東京都)  ・白鬚橋(東京都)

 ・明石海峡大橋(兵庫県)  ・瀬戸大橋(岡山県~香川県)

 ・鷹島肥前大橋(長崎県)  ・女神大橋(長崎県)

 ・兜野橋(北海道)  ・富山大橋(富山県)

 ・海の中道海浜公園大観覧車(福岡県)  ・九州電力松浦火力発電所(長崎県)

 ・丸の内パークビルディング(東京都)  ・品川グランドコモンズ(東京都)

 ・「グラントウキョウ」ノースタワー・サウスタワー(東京都)  ・横浜ランドマークタワー(神奈川県) 

 ・NEC玉川ルネッサンスシティ(神奈川県)  ・大阪ステーションシティ(大阪府)

 ・ハービスエント(大阪府)  ・大阪市中央公会堂(大阪府)

 ・ホームスタジアム神戸(兵庫県)  ・ナガシマスパーランド「ホワイトサイクロン」(三重県)

 ・名古屋瀬戸道路(愛知県)

Q② 「大日本塗料」が担当した「東京スカイツリー」の塗料の

    特色などあればご紹介ください。

特色につきましては、対外広報に制約がありますので、

当社が2009年5月15日にリリースした文章を高さ(約610m)を

高さ(約634m)に読み替えて参照願います。

リリース文章は当社ホームページ記載しております。

●『東京スカイツリー』に大日本塗料の厚膜形ふっ素樹脂塗料「VフロンHB」が採用

 http://www.dnt.co.jp/japanese/news20090515.htm

Q③ 「大日本塗料」では、さまざまな特色ある塗料を開発

   されているようですが、いくつか特色あるものをご紹介ください。

 ・上記ふっ素樹脂塗料「Vフロンシリーズ」は当社が業界に

  先駆けて長年にわたり開発、改良してきたもの。

 ・遮熱塗料「エコクール」:優れた遮熱、断熱性能で日差しから建物、

  屋根や道路、プールサイドなどの温度の上昇を防ぐ。

  室内温度の上昇を防ぐことで空調温度を抑え節電、

  省エネルギー対策に寄与している。

  優れた省エネルギー効果=ETV(環境技術実証事業)などでの

  検証において高い性能を示し、大手では初めて「カーボンオフセット」を付与。

 ・ゼロVOC塗料「ノボクリーン」:有機溶剤ゼロを実現した

  シックハウス症候群対応の室内塗料。

  学校、病院、事務所、住宅などに使用され好評を博している。

 ・落書き防止塗料「マジックアート」:落書きや貼紙が容易に

  除去できる機能がある透明塗布材。

  都市景観の美観保護に役立っている。

Q④ 「大日本塗料」は、こういった塗料技術以外の提案もされているそうですね。

当社は他の同業他社とは異なり、DNTグループとして

「色と光を演出する企業」として塗料技術から派生した照明事業や

蛍光色材事業を独立させ、社会に向けて色と光の提案をしている。

照明事業は、昭和21年9月に平塚に放電灯工場を建設し

(昭和52年6月、照明機器事業部門が分離独立して

 ニッポ電機株式会社(平成18年3月JASDAQに株式を上場)となる。)、

百貨店、高級ブランド店、ホテル等の施設に使用される商品陳列棚、

ショーケース向けの「棚下照明」及び室内照明に使用される

「間接照明」といった特殊照明分野で高い評価を博しております。

直近では、今年4月26日にオープンした「渋谷ヒカリエ」や、

5月22日開業の東京スカイツリーに併設された商業施設である

「東京ソラマチ」には多種・多様な照明器具が採用されました。

蛍光色材事業は、昭和33年8月に鎌倉に有機蛍光顔料および

蛍光塗料の工場を建設し(翌34年6月独立して、シンロイヒ株式会社となる。)

各種の蛍光製品や蓄光製品を開発し、繊維、印刷物、

道路・船舶・航空標識など幅広い分野で活躍している。

特殊な塗料としては、ブラックライトを照射することにより、

幻想的ともいえる鮮やかな色彩を生み出す「ルミライトカラー」をはじめ、

最近では鮮明な色彩で高視認性のシンロイヒ蛍光塗料が、

スカイツリーイーストタワー屋上のヘリポートマーキングや、

全国自治体のヘリサインランドマーク蛍光塗装などで、

災害時緊急避難誘導と災害安全防災に貢献しています。

Q⑤ 防災への貢献以外に環境への配慮もされているそうですね。

当社は業界ではいち早く環境対応に取組み、

昭和15年より「DNT環境塾」環境と塗料についてのセミナーを

毎年北は北海道から南は九州まで各主要都市で開催しております。

今年はこれらの当社の環境に対する取組みが評価され、

㈱日本政策投資銀行(DBJ)から平成24年2月9日付で

塗料業界では初めて「DBJ環境格付」に基づく融資を受けました。

「DBJ環境格付」は、

①環境配慮製品の売上高を拡大させている点。

②独自の「環境セミナー」を継続的に開催する等、

 幅広いステークホルダーに対して製品の環境情報を開示することにより、

 環境に配慮した塗料の普及に努めている点。

③国内外の生産子会社において環境マネジメントシステムの

 構築を推進し、グループ全体で環境配慮製品の開発・製造に

 取り組んでいる点。

以上の3点が高く評価され、

「環境への配慮に対する取り組みが先進的」という格付けに認定されました。

詳しくは下記ホームページをご参照下さい。

●「DBJ環境格付」に基づく融資を実施-塗料業界初の環境格付取得-

 http://www.dnt.co.jp/japanese/news20120215.htm

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「ニチバン」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日はセロテープをはじめ、文具、医療用テープ、産業用テープまで、

「テープのことならニチバン」

ニチバン株式会社のヒミツに迫ります。

 

お話をうかがいましたのは、ニチバン株式会社 テープ事業本部

小林 英治さんです。

 

~~~~~ニチバン株式会社 会社概要~~~~~

ニチバン株式会社は、大正7年1月に設立されました。

本社は、東京都にあります。                  

メディカル部門では、サージカルテープ、止血絆などの医療用テープ。

家庭用救急絆創膏、スポーツ用テーピングテープなど。

テープ部門では、セロテープR、粘着メモ、両面テープなどの文具製品。

包装用粘着テープ、各種産業用テープ・材料。

・・・などの製造・製作、販売を手掛けています。

http://www.nichiban.co.jp/

Q① 「ニチバン」という社名の由来を教えて下さい。

当社は大正7年に東京品川にて歌橋製薬所として創業し、

絆創膏類・軟膏類の製造を開始いたしました。

昭和期となり戦時下の企業整備により全国24社の絆創膏製造業者を

統合し、商号を「日絆工業株株式会社」と改称いたしました。

その後、「ニチバン薬品工業株式会社」という社名をへて、

昭和36年に社名を現在のニチバン株式会社となりました。

Q② 「ニチバン」のロングセラー商品「セロテープ」について教えてください。

    まず、いつごろ、どんなきっかけで開発されたものですか?

セロハンを原材料とした粘着テープは1930年代にアメリカで

開発、生産されておりました。

戦後日本に駐屯したGHQは、書簡の検閲後の封緘に

アメリカ本国から調達したテープを使用していましたが、

需要をまかなうことが出来ず、日本製のテープを使用することとなり、

粘着テープの生産実績があった当社へ発注が参りました。

昭和23年の1月に試作品がGHQに納入されました。

GHQはこれに対し、依頼より短時間での納品に当社の技術は

優秀であると称賛したと伝えられております。

この後同年6月市販を開始いたしました。

Q③ 「セロテープ」の開発のポイントはどこでしょうか?

主原料のセロハンが当時非常に高価なものだったこと。

また粘着剤の原料となるゴムが良質なものが入手困難だったことなど、

当初の品質は不満足なものでした。

その後の質的改良により、透明で強い粘着力をもつテープに改良されました。

Q④ 「セロテープ」のネーミングの由来はなんでしょうか?

昭和23年6月の市販開始時には商標を「セロテープR」とすることが

決定されております。

セロハン粘着テープ が一般名称ですが、語呂がよく縮めたものです。

現在でも使用されている刷毛文字風の書体はこの時より使用されております。

Q⑤ 「セロテープ」のシリーズには、ほかにもいろんな商品があるようですが、

    特色あるものなどあればいくつかご紹介ください。

セロテープRは透明なものが基本ですが、着色したもの。

また印刷を施したものなどがあります。

また当社ではテープアプリケーションの開発に力をいれており、特殊な刃で

テープの切り口がまっすぐに切れる「直線美シリーズ」が好評をいただいております。

Q⑥ ニチバンのテープは、セロテープ以外にも身近なところで

    使われているものがあるんですよね。

スーパーの店頭でほうれん草やレタスがテープで巻かれてあって、

そのテープに産地やANコードが印刷されているものを良く見かけますが、

あのテープは当社の『たばねら』という製品が主力です。

昔は産地での野菜の結束には、

わら/ポリひも/輪ゴム/針止めテープなどが使用されておりましたが、

手作業のため能率が悪く、野菜の傷み、針の残留などの問題がありました。

野菜にはくっつかないが、テープどうしは強く貼り付く『たばねら』の開発は

農家のこうした問題を解消し、大きなヒット商品となりました。

Q⑦ 最後に実施中のキャンペーンがあるそうですね。

新製品『直線美ミニ』の発売を記念して『セロテープ シリーズ充実!

直線美Rキャンペーン』を7月1日より8月31日まで実施いたします。

パソコンやケータイから応募いただきましたら素敵な景品が当たります。

パソコン/スマホで直線美と検索して下さい。

またラインナップが充実した直線美シリーズを

是非一度お試しいただきたく存じます。

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