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アートなくらし

「陽窯」高島李恵さん

今日は陶芸家 高島李恵さんにお話をうかがいました。

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高島さんは南阿蘇で太陽の「陽」に「窯」と書いて、

「陽窯(ようよう)」という名前の窯を開いていらっしゃいます。

現在28歳とまだお若いのですが、陶芸家を志した時期が早く、

21歳の時に登り窯を築き、そこで作品を作っていらっしゃいます。

使っている釉薬も独特なんです。

陶芸をしたいと思ったきっかけを教えてください。

小学生の時、福岡から南阿蘇に移住し、大自然に圧倒されていました。

火や水や土を意識したのは阿蘇に来てからのように思います。

そんな中、図工の授業でお面や土器を作り、運動場で野焼きした経験から

火と火によって変化する粘土という素材に興味を持ちました。

何よりも、火を焚くことがただ楽しかったんです。

それがそのまま、今の登り窯で作品を焼くことにつながっていると思います。

釉薬や、作品の素材、手法などを教えてください。

釉薬とは、形を作った後に、表面に施す加飾といいますか。

私は特に天然の灰が持つ釉薬の色を生かせるようにと形を考えています。

自家製の無農薬・無肥料栽培作物の収穫後の藁や茎などを

灰にして釉薬にしています。

母の田畑から穫れるもので、黒もち米・ソバ・ごま・大豆の

藁や茎の部分を使用しています。

工程としては、

主に石膏型で内側の形を造り、型押しでお皿などを制作しています。

幾何学模様や図形や文字の作品が多いです。

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高島さんが思われる陶芸の面白いところ、魅力はどんなところですか?

地球が創った身近な素材である粘土や植物が、

高温の炎で焼かれると、色を持ち・半永久的なものに変わること。

今後試してみたいのは、

今土台に使っている”土”は、「白」くてそれに釉薬をのせてるんですが、

地元の土は「黒」に近いんですよね、

それを釉薬として使ってみたいなと思っています。                                                  

作品展など今後の予定を教えてください。

3/2?7 くまもと阪神 で15窯元が集まって行なうイベントがあります。

3/6 アートスイッチバスツアー (窯焚きしている様子をご覧頂けます)

4/1 一の宮の「エツ」で、モヒカンポシェット+陽窯二人展

高島李恵さんのブログはこちらです↓

http://youyou-since2003.cocolog-nifty.com/blog/

アトリエハナノキ「本田剛騎」さん

今日は着物のリメイクなどを手掛ける

「アトリエハナノキ」の本田剛騎さんを紹介しました。

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プロフィールを教えてください。

九州ビジュアルアーツ 写真家科卒業後、焼酎バーを3年経営して、

今に至るわけですが、実家が呉服屋でしたので、

最初は趣味で着物を使った洋服作りをしていましたが、

お客様から”その着ている服”が欲しいといわれたことがきっかけで、

リメイクがメインになって10数年たちました。

今日着ていらっしゃるジャケットもリメイクされたものですか?

帯地でつくったジャケットです。ライダージャケットを作りたいと思った時に、

着物だとどうしても生地的に難しかったんですが、

何かないかと考えていたら、帯地がピッタリなんじゃないかと思い、

このような形になりました。

色合い・柄というのも昔の人が考えぬいたものですから、

やはり素敵ですよね。

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本田さんご自身がリメイクを始められたきっかけは?

自分は正直、全然するつもりが無かったのですが、

5年前に母が舌癌という病気になり、

摘出手術は成功したものの、体力が目に見えて落ちていき、

何か手伝えることはないかとおもっていました。

そんな中ある飲み会でまだ19ぐらいの若い女の子が

着物を実際に見たことも、触れたことも着たこともないと聞いて、

普段から着物に囲まれて生活していたのでショックをうけ、

やりたい気持ちになりました。

最近はどうしても着物から離れていく時代になっていますよね。

タンスのこやしになっていますというお客様が多いのですが、

それをどうにかしていきたいなと思っています。

最終的には自分達の仕事(リメイク)ができなくなるのが、夢です。

というのは、皆さんが着物として着てくださったり、

リメイクしてきてくださったりして、

それが当たり前になればいいなと思います。

昨日は成人の日でしたが、振袖をお持ちの方へのご提案はありますか?

振袖はどうしても1回着るとタンスのこやしになりやすいと思うんです。

そこで、今振袖でウェディングドレスを作っているんです。

「1度で終わらせず、3回は着ましょう」ということをテーマに作っています。

振袖からウェディングドレス、そしてウェディングドレスから

カクテルドレスへ変化させ着る楽しみを

味わってもらえればいいなと思っています。

今後の作品展などの予定を教えてください。

1番早い作品展は、1月15日~30日まで。

花岡山にある「ロミロミ」というレストランで行ないます。

15・16・24・25・30日は自分たちも会場にいますので、

お気軽にお声かけていただければと思います。

着物をご持参いただいてもかまいません。

アトリエ・ハナノキ http://atelierhananoki.blog99.fc2.com/
                                                             
                                                             

「Meg cafe」 さん

今日は先月行った「アーティストオリジナルカレンダープレゼント」で

ご紹介した「Meg cafe」さんがゲスト。

(後ろ姿いただきました♪)

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絵を描くようになったきっかけは?

幼少の頃から絵を描くことに興味を持っていました。

アマチュアとして作品を描いていますが、

現在は、数年後にアトリエを備えたカフェを開くことを目標に、

Meg cafeとして活動しています。

この名前は、将来カフェをオープンした時のことを想定してのものです。

どんな作品を作っていらっしゃいますか?

ケーキ、マカロンなどスイーツ関連をモチーフにした甘くて美味しそうな

イラストを描いています。

画材は、その時の出したい雰囲気によって使い分けているため、

鉛筆のみで描くときもあれば、色鉛筆だったり、

アクリル絵の具を使うときもあります。

最近は、アンティークにも興味があります。

番組プレゼントに提供していただいたカレンダーに書かれていた

文章に込められていた意味を教えてください。

スイーツ関連の言葉をカレンダーに入れたいと思い、

英語のイディオムの”Take the bitter with the sweet.” を入れています。

「甘いモノ(幸せなこと)と一緒に苦いモノ(辛いこと)も

取り入れて(受け入れて)」と私なりに訳しました。

辛いことがあると、

どうしてもそれだけで頭がいっぱいになってしまいますが、

それでも自分の周りにある幸せにも

日々気付けることができたら素敵ですね。

作品の制作依頼は可能でしょうか?

基本的に、制作依頼は承っています。

ただ依頼者のイメージするものを作品化できるか、

できないかは依頼内容によって変わってきますので、

事前にお問い合わせください。

これまでには雑誌の挿絵や、お店のロゴなどのオーダーがありました。

小学生向けのお絵描き教室があるそうですが、

日時、場所、お問い合わせ先を教えて下さい。

日時:1月23日(日) 場所:Haco.photoshop (ハコ フォトショップ)

お問い合わせ先: TEL/FAX 096-360-6606 haco@eco.ocn.ne.jp 

http://www.haco-photo.com/index.html

小学生向けのお絵かき教室ですが、

レースペーパーにケーキを描いて、

出来上がった作品は壁に貼って飾れるようにしたいと思っています。 

今後の目標、やってみたいことなどを教えてください。

今年は、初めての個展ができたらいいですね。

最終目標としては、自分でしかできないオリジナルのカフェを

作りあげることです。カフェの空間から、メニューやお皿、DMなど

小さなモノまで、私のこだわった想いが表れるお店を開く予定です。

いつかお店が実現したら、是非みなさん遊びに来てください。

http://meg-cafe.com/                       

「悠久の大地・インド」緒方信行さん

今日は、写真集「悠久の大地・インド」を出版された写真家の

「緒方信行」さんにご出演いただきました。

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緒方さんは、1972年からこれまでに様々な写真展や

写真集を出版されています。

緒方さんが写真をはじめたきっかけは?

終戦後、父親がカメラ雑誌を定期購読していて、

それを見ていて興味を持ちました。

その頃は小学生でしたが、「スタート」や「ヒット」などの

オモチャのカメラがあって、現像までできるキットがあったので、

それをよく使っていました。

そして、中学になった頃に、父親がカメラを買ってくれて

水前寺公園に行って写真を撮ってみたり、

家族を撮ってみたりしているうちにどんどんハマりこんでいきまして。

20才ぐらいから撮影会や阿蘇などを撮り始めました。

今回出版された写真集「悠久の大地・インド」について教えて下さい。

1983年から27年間25回にわたり撮影した、

インドの田舎や漁村の人々や少数民族の生活などです。

これまでに撮った3万枚~4万枚の写真の中から選んだ写真集です。

インドは、我々の小さい頃の生活の風景が残っていて、

そういうところに惹かれたんだと思います。

また山奥に行くと少数民族がのこっているんです、

そういうところで撮影するのも興味深かったです。

確かに、都会は高速道路もビルも建設されていますが、

一方田舎に行きますと全然違う生活がそこにあるわけですよ。

タイムスリップしたような気がしますね。

インドでの1番印象的なエピソードは?

自分がお腹をこわした時が大変でしたね。

むこうで行なわれていた結婚式に写真を撮りながら同行していたんです。

そこですすめられた祝いのお酒を飲んだ後で、

具合悪くなってしまいました。2日間高熱が出て、大変でした。

写真を撮る時はどんな事に気をつけていますか?

できるだけ自然な光景を撮ることができるように心がけ、

通訳をつけて現地の人と会話するようにしています。

種族の首長とも挨拶をし、

緊張がほぐれたところで撮影を行なうようにしています。

何度か足を運んだ方がやはり撮りやすいですね。

これからの活動予定は?

インドも撮りたいし、ベトナムも撮りたいと思っています。

ベトナムの写真集・写真展もできるように願っているところです。

「竹あかり」三城賢士さん

今日は、現在東京で「竹あかり」のイベントを展開している、

「ちかけん」の「三城賢士」さんにお話を伺いました。

(三城賢士さんはアートな暮らしに以前もご出演されています)

まずは「ちかけん」について教えて下さい。

1番大きなイベントとしては、毎年熊本城周辺で行なっている

「水あかり」の竹を使ったアートのコーディネートです。

HPを見ると「環境循環型」とあるんですが、これはどういうことですか?

自分達が使っている「竹」ですが、

「竹」というのはすごく繁殖力が強いんです、

そこで生じる「竹害」をなんとかしたいなと思いまして、

竹を間伐て灯りにして、そして灯りで終わることなく、

竹をチップにして農業にも活用しています。

今年は”お米”と”かぼちゃ”を作りました。

というような形で、

環境問題にも一緒に取り組んでいければいいなと思っています。

今はどこにいらっしゃるんですか?

ちなみに今は広島にいます。

大阪からの戻りなんですが、

大阪のSAと滋賀のSAに竹灯りを設置してきました。

年末年始、旅行や帰省で利用される際にはぜひご覧下さい。

竹は熊本から運んでいます。いつも竹と一緒なんです(笑)

渋谷でも竹の装飾が飾られていますね。

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東京表参道&裏原宿付近で「竹あかり」を展開しています。

きっかけは、東京で様々な活動をしている中で、

表参道の商店街の人と知り合うことがありまして、

表参道イルミネーションと裏原宿イルミネーションの一環として

熊本のたけあかりを一緒にやろうという事になったからです。

設置期間は、来年の1月3日まで。

そして、23日から26日までは、規模を拡大して、

さらにキャンドルによるスペシャルな装飾を施しますので、

機会があればぜひご覧頂きたいですし、

東京の人にも楽しんでもらいたいと思っています!

実際にご覧になった方の反応はいかがですか?

熊本だとだいぶ目にした事がある人も増えたと思うんですが、

東京だと、「竹」自体を見たことがない人も多いみたいで、

「こんな太い竹もあるんですね!?」と驚かれたりします。

そんな竹を使った灯りなので、珍しがられているみたいです。

また、今年は竹を「白」に塗ったものを設置しました。

あの街にあわせて初めて挑戦しました。

今後は熊本の水灯りにも取り入れたいなと思いましたね。

新しい事にはこれからもどんどん挑戦していきたいです。

春先にも東京でイベントを行なうそうですね?

表参道と裏原宿がメインだったんですが、

春先は表参道側の往復2キロ分を並べる予定にしています。

かなりの規模になる予定です。

熊本の灯りが、日本の灯りとして世界にいけたらいいなとも思っています。

詳しくはHPをご覧下さい。

http://chikaken.com/junkan.html

レザークラフトショップ「ANGEL」

今日は、レザークラフトショップ「ANGEL」を紹介しました。

ご出演は、森川嘉昭さんです。

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まずは、レザークラフトについて簡単に教えて下さい。

なめされた動物革やは虫類などの革を使用して、財布、バック、

インテリア雑貨などを製作することです。

作る方によって、何でも出来ますよ!

森川さんがレザークラフトに携わるようになったきっかけは?

レザークラフトとの出会いは、父が30年ほど前から

レザークラフト材料販売と教室の仕事をしていたので、

店の中でハンドメイドの革製品を見ていました。

でも、子供の頃はレザーのものが大嫌いだったんです。

皆がキャラクターもののバッグなどを持ってる中、

自分だけレザーのものを持たされているのが嫌だったんですよね。

今思うと、いい物をもたせてもらってたんだなと思います。

レザークラフトの楽しさを経験したのは20才頃で、

納得いくアイテムが完成した時の満足感が最高なので今もやり続けています。

そんな森川さんが製作された作品はこちら。

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教室は、初心者の方にも安心してご利用いただけるように、

道具類は全てご用意致しております。

お好きな日にお越しいただけますように、

教室代は日額1500円と材料代で時間内は何時間でもご利用いただけます。

誕生日プレゼントなどを製作する体験教室も随時開催しています。

キーケースやお財布、バッグ、アクセサリーなど

お好きなものをお選びください。                                                              

ハードなものだけでなく、ソフトなものまで、幅広く製作できます。

年齢層も20代から80代まで様々ですし、

女性も男性も同じぐらいいらっしゃいます。

作るもの次第ですが、力が要るものばかりでもないですし、

自分がどのような物を作りたいのか、を伝えてもらえれば、

型紙を作って、布を選んで、というところから始まります。

ちなみに…番組スタッフが作製した作品がこちら↓

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この編みこみのブレスレットは20分ぐらい。

このコインケースは3時間ぐらいで出来ます♪

レザークラフトショップANGELへのアクセス方法、連絡先を教えて下さい。

熊本市帯山7丁目3-7 西原中学校前の通りになります。

電話096-288-9993

レザークラフトショップ ANGEL → http://ameblo.jp/jyuridommallet/

そして今日はプレゼントを頂きました♪

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ブレスレット、キーホルダー、カードケース、ライターケース

この中から2つをセットにして5人の方にプレゼント。

ご希望の方は、

郵便番号、住所、氏名、電話番号をお書きの上、

glory@fmkumamoto.jp までお送りください。12月18日締め切りです。

「まつぼっつりー」作り なみの高原やすらぎ交流館

今日は、「まつぼっつりー」作りを紹介しました。

ご出演は、なみの高原やすらぎ交流館の田上一幸さんです。

なみの高原やすらぎ交流館について教えて下さい。

平成11年に閉校になった旧波野村立小池野小学校があったんですが、

地域の人達の中から小学校がなくなって寂しいとの声を受けて、

旧波野村がやすらぎの交流空間整備事業などを使い、

都市と農村の交流拠点として宿泊研修施設「なみの高原やすらぎ交流館」を

オープンしました。

小学校の雰囲気を残し、木のぬくもりを活かした施設になっています。

1番多いのがスポーツ合宿ですが、

文化系サークルの合宿やゼミ合宿などの利用もあります。

なみの高原やすらぎ交流館で行われている

「まつぼっつりー作り」について教えて下さい。

まつぼっくりに色を塗って、飾りをつけて、土台に接着したら出来上がりという

簡単な内容ですが、飾りつけなどにコリ始めたら、

時間が経つのを忘れてしまうくらい熱中してしまいます。

子供達よりも大人の方が熱中してしまうような人もたくさんいます。

この体験を12月中の平日(月~金)に限り体験の希望を受け付けます。

12月30日まで。そして2011年は1月4日から。

申し込みを2日前迄に行なって下さい。

料金は1人1500円です。

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その他にも「飾り炭作り」というのがあるそうですね。

木の実や野菜などを炭にします。もしくは折り紙で鶴などを折って

炭にする事もできます。

多くの人は、松ぼっくりや木の葉を炭にされます。

おすすめの時季はやっぱり収穫の「秋」ですが、

今の季節でも椿の実など炭に出来るものはありますし、

事前にやすらぎ交流館で集めたものも利用できます。

できた炭は、小皿などに入れてお部屋のインテリアとしても使えます。

また、炭ですので、消臭剤としても期待できます。

時間はおよそ3時間、これまでに体験された方は親子が多いです。

参加者の多くは、形の変わらず炭になった物に驚きます。

参加した子供の中には、せっかく出来た炭をポロポロと壊すことに

興味を持つ子もいます。

その他、相談に応じてプランの提案なども行なってくださるそうですね?

夏休みなど長期休暇などにキャンプを計画しているが

「同時に何かアウトドアクッキングがやりたい」との相談があれば

ピザづくりを提案したり、

「クリスマスパーティーのついでに体験をしたい」との相談があれば、

ホットケーキを使って簡単なクリスマスケーキづくりを提案したりします。

その他食育に限らず相談いただければアウトドアも提案することができます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

なみの高原やすらぎ交流館 電話 0967-23-0555

 HP http://www.aso-yasuragi.com/index.html

FMK Morning Glory オリジナル待ち受け画像♪

以前”アートなくらし”のコーナーで紹介した「フジモトアズサ」さんが、

番組の為に作って下さった待ち受け画像、

もうダウンロードして下さいましたか?

皆さんの携帯の待ち受け画面にいかがでしょう♪

320

240×260

640

240×320

854

240×400

864

480×854

染色家「杉枝里奈」さん

今日は染色家の杉枝里奈さんをスタジオに迎えました。

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プロフィールを教えて下さい。

熊本市立高校被服科を卒業後、

沖縄県立美術大学で4年間染色を学ぶ。

卒業後帰郷し、現在に至るまで鹿本高校で美術の

非常勤講師の傍ら自宅で制作を続けています。

作品を見ていると、淡い色がステキですね。

大学の4年間では科学染料にしか触れる機会がなかったんですが、

その中で淡い色や渋い色を選んでいましたね。

そしてこちらに帰ってからは自宅(南阿蘇村)の近くにある

草木を使って染めています。

自然の力に驚かされてばかりです。

興味を持ったのはいつ頃からなんですか?

作る事がとにかく好きで、そしてファッションにも興味がありましたので、

高校で被服科に行くことにしました。

それから染物にたずさわる事になったきっかけは?

洋服を作る時に布屋さんに行くんですが、

たくさん布がある中で「コレだ!」というものに

中々出会えなかったんですね。

それで布を作るところから始めたいなと思い、

そのような勉強ができる大学はないかと探し、沖縄に行きました。

沖縄の染物は原色が強い気がするんですが?

そうですね、沖縄の紅型染めは中国からの流れを汲んでいるので、

色も柄も本土とは違った印象がありますね。

また、沖縄の同級生と私達の間には色彩感覚の違いがあったんです。

それは「光」の違いだと思うんです。

光が強いから植物も色鮮やかでキレイに見えるんですね。

阿蘇で私が見ていた景色とはまた違うんです。

私達からはそんな沖縄の子たちの色彩感覚を尊敬していましたし、

沖縄の子たちは私達の感覚を尊敬してくれていました。

型染めにはたくさんの行程が必要みたいですね。

そうですね、素材をスケッチしたら、

スケッチしたものを型紙に落とし彫り貫き、

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その型を織物生地にあてて空いた部分に糊を置いていきます。

そして型を外した糊の無い部分に、染料を差し、糊をふやかして落とします。

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ちなみにこちらは↓途中に使う「豆腐」これを下に敷いて彫るんだそうです。

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どんな瞬間が楽しいですか?

全部が楽しいですね。1つ1つの工程が全部楽しいです。

今年初めて作品展を開催されたそうですね?

はい、大学4年間、そして熊本に帰ってからの3年間、

あわせて7年分の作品を展示させてもらいました。

会場は olmo coppia さんという場所だったんですが、

そこもまたすごくいい場所なんですよね。

学校でも教えていらっしゃるそうですが、どんな授業ですか?

美術分野を幅広く教えていますが、

今、1年生が制作しているのは捺染(ステンシル)によるエコバッグ作りです。

今後の目標などありますか?

熊本に帰ってからは植物染料を主にやっているんですが、

スケッチにしても植物染料にしても、

植物ともっと仲良くなって作品展が出来たらいいなと思っています。

きじ馬をモチーフにした「フジモトアズサ」さん

今日紹介したのは、先月行なわれた「河原町アワード 2010」の

「FMK Morning Glory 賞」を受賞したフジモトアズサさんがゲストです。

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受賞した時の感想を教えて下さい。

FMKを普段から聞いていたので、ビックリしました。

ただ、自分が受賞するだなんて考えてもいなかったので、

当日は表彰式が始まっていることも知らず自分の展示スペースにいました。

それで、一緒に参加していた友人が走って呼びに来て

「ええええーー」という感じです。 

表彰式で「何か一言」とマイクを向けられた時は、

「これできじ馬が広まればいいなと思います」しか出てきませんでした(笑)。

河原町アワードでは、たくさんの方に作品を見ていただいて、

少しはきじ馬の認知度も上がったと思いますし、

いままでほぼ一人でちまちまとやってきたものがこうして賞として

評価をいただけたので、すごく嬉しいです。

フジモトさんがきじ馬をモチーフにするようになったきっかけは?

高校2年生の時、授業の課題のモチーフとして不意に家から

きじ馬を持ち込んだことがきっかけです。

「キジ馬」の魅力って何でしょうか?

魅力は、単純に「顔」ですかね(笑)。かわいいじゃないですか。

あと、彩(いろどり)ですね。赤と緑と黄色という、

下手したらひどい色合わせになるものが、きじ馬では美しく成立している、

というところも魅力の一つです。

右向きに置いた時の顔と、左向きに置いた時の顔も全然違うんです。

私はきじ馬が左を向いている角度が1番好きです。

「キジ馬」をモチーフにした作品にはどのようなものがありますか?

主に絵画を制作していますが、デザインチックで平面構成的なものが多く

画材もアクリル絵の具なので、絵画と断定するには際どいラインだと思います。

『絵』として見ていただければと思います。

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今後決まっている活動予定(個展の予定など)などを教えてください。

年末年始(12/30~1/6)に、雑誌モコスさんとくまもと阪神さんのコラボで行う

『KuMA COLLECTION』に「パンゲア。」展メンバーとして

作品を展示・販売します。

また、インターネットでのワタシのブログで、

きじ馬を中心キャラクターとした漫画『きじうまんが』の連載も

定期的に行っています。かなりゆるい漫画です(笑)。

一度ご覧下さい♪

blog はこちらです → http://ameblo.jp/as-az-as/                                     

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