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アートなくらし

熊本0円ハウス

今日は、12月13日(日)まで熊本市現代美術館ギャラリーⅢで

「熊本0円ハウス」という作品展を開催中の、

熊本出身の坂口恭平さんを紹介しました。

坂口さんは1978年生まれ、早稲田大学理工学部建築学科を卒業。

在学中から路上生活をしている人たちの家に興味を持ち、

「建築物」としての視点から調査・研究を始められました。

路上生活をする人たちを直接取材し、

撮影した家の写真を写真集として出版したり、

実際にご自分も路上生活を体験したりされていまして、

付けられた肩書きが「建築探検家」。

そんな坂口さんに電話でお話を伺いました。

「熊本0円ハウス」とはどんなものか教えて下さい。

今回は、これまでのような調査だけでなく、

実際に作るということにチャレンジしました。

今回は主に廃材の窓枠を再利用しています。

家は構造から作るじゃないですか?

そうじゃなくて、窓枠から家を作ってみようと思ったんです。

また、この展示には熊本のサンワ工務店の協力で

(10年ぐらいに前に働いていた事があったんで)

昔から溜め込んだ廃材が山のようにありまして、

そこからもらってきました。

そして出来上がったものはどのようなものになりましたか?

1畳もないぐらいの小屋(家)を作りまして、

さらに移動可能なように自転車をつけました。

実は月極駐車場にスッポリ入る大きさなんです。

こんな家があってもいいじゃないかと思いまして。

その自転車ごと展示しているんですが、

この自転車もとても古くて、

自転車屋さんに持っていったらビックリされました。

中には観葉植物も飾ってあるんですが、

というのも、路上生活をしている人たちの家が

ブルーシートで作られている事が多く、

それを変えたいと思って、窓枠も用意して陽もさんさんとあたるようにして、

そして植物を飾って。としてみたかったんです。

来年には東京で実際に駐車場に置いてみて、

住宅として提示してみたいと思っています!

Kumamoto1jpg

坂口さんがこの「0円ハウス」を通して発信したい想いとは?

僕の中では「家」というよりも「巣」というものに近いんですが、

動物の「巣」って0円じゃないですか?

それに何千万円もかける事に違和感を感じて。

もっとシンプルに、そしてユーモアに溢れた家というのを

社会的な意味も込めて作っています。

以前、路上生活をしている人たちと接した事で、

「人間はどんな状態でも生きていける」んだと強く思ったんです。

今の私達はどうしても”予期せぬ”ことに対して「不安」を持ってしまって

いると思いますが、本来人間は”予期せぬ”ことにたいして「希望」を

もって生きてきたんだと思います。

そんな事を考えています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

坂口恭平さんの「熊本0円ハウス」は、

12月13日(日)まで熊本市現代美術館ギャラリーⅢで開催中です。

坂口恭平さんHP http://www.0yenhouse.com/

演劇を鑑賞してみませんか?

今日は、12月5日(土)に山鹿市の八千代座でシェイクスピアの

「マクベス」を上演されます、

劇団「ゼーロンの会」の代表 上村清彦さんにお話を伺いました。

今回の作品「マクベス」はどんな物語ですか?

スコットランドの武将マクベスが荒野で3人の魔女に「あなたは王になる」という

予言をうけます。

その予言を受けマクベスは、現王を暗殺して王位に着きました。

王位に着いたあとはその王位を守るために次から次に殺戮を繰り返します。

そのうち氾濫がおこりマクベスは追い詰められていくという物語です。

シェイクスピア(今回のマクベス)の魅力はどんなところですか?

マクベスは性格を紛失していると言われています。

シェイクスピアは性格というものを一切信じていないと思うんです。

私も信じていません。

そんな中で性格を紛失している男がむしろ非常に現実的で、

生きている一瞬一瞬が輝いている。

そこに魅かれました。

善も悪も混在しているんですが、そう考えると、

善悪に分かれる前の世界なのかなと思いますね。

なぜ舞台を八千代座にされたんですか?

今回で3回目ですが、

八千代座というあの「空間」には時間の”堆積” を、

舞台で一声発すればそれを感じます。

客席との距離も感じないんです。

八千代座が時間を積み重ねてきたから出来た空間でしょうね。

八千代座自体が1つの人格をもち始めているような気がします。

馴染めたらこちらの力を引き出してくれる気がします。

今回の作品の見所は?

それぞれの登場人物の実在感、善でも悪でもない、

1人の人間としてそこに居て、

人間がこの世に存在するんだという実在感を感じてもらえれば1番です。

上村さんの演出は独特の演出、世界観があるように感じるのですが、

作品作りで心がけていることは何ですか?

舞台の上にあるものは虚構の世界ですが、

そこに1つのリアリティをもった世界を立ち上げたい。

並列に物事をならべないというのが僕のセオリーかな。

たての繋がりを大事にしたい。

時々見ている人の神経を逆なでする時間もありますが

「目を覚ませ」というメッセージであったりもします。

~~~~~~~劇団ゼーロンの会 マクベス~~~~~~~

山鹿市の八千代座 

12月5日(土)の18時開場 19時開演

チケットに関するお問合せ 090-9583-8061

ミニミニフォトブック♪

最近は手頃な価格の一眼レフのデジタルカメラも増え、

気軽に写真撮影を楽しんでいるという方も増えているようですね。

便利なデジタルフォトフレームも登場したりしていますが、

せっかくならプリントして作品にしてみませんか?ということで、

番組スタッフがチョイスしたおすすめのフォトグッズを紹介しました。

ご出演は、カメラのキタムラ 熊本・麻生田店の安藤宏樹店長です。

「ミニミニフォトブック」というのがあるそうですが、

どんなものなんですか?

「ミニミニフォトブック」は今年8月にデビューしたばかりの

ケータイストラップに使えるかわいいフォトブックで、発売以来、

若い方からご年配の方まで幅広く好評いただいている大ヒット商品です。

3cm四方と手のひらにスッポリ収まってしまうサイズなんですが、

本格的な印画紙仕上げなのが売りです。

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ストラップとビニールカバーが付いているんですが、

16Pでなんと500円、

気軽にワンコインで作れるのも人気の理由ではないでしょうか。

12月30日まではディズニーの人気キャラクター「スティッチ」の

着せ替え表紙も期間限定で選んでいただけますよ。

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次にフォトブック以外のグッズの中から、「マウスパッド」。

22cm×18cmのマウスパッドなんですが、デジカメで撮ったデータや写真、

イラストから注文することができます。マウスパッド全面に印刷するタイプや、

かわいいフレームが付いたタイプなどがあります。

1枚1,030円でデジカメのデータなら200万画素以上あれば

キレイに仕上がります。

案外誰にとっても一番身近で気軽に使えるかもしれないと思いました♪

「マグネットフォトフレーム」について教えて下さい。

商品自体の大きさは約10cm×15cmで、タイプはディズニー4種類と

ハローキティ2種類の計6種類後用意しております。

全面にデザインが施されているんですが、中央部分、

大きさで言うと約5cm×7cmの部分を外しオリジナルマグネットとして

ご使用いただけます。余った外枠部分もマグネット仕上げになっているので、

写真を挟み込んでフォトフレームとしても使うことができます。

価格は530円で、

こちらの商品もデジカメで撮ったデータや写真からご注文いただけます。

注文方法などについて教えて下さい。

本日ご紹介させていただいた商品はHPでも紹介しています。

カメラのキタムラHPを是非ご覧ください。

http://www.kitamura.co.jp/

「クローバーアート」

今日は

「NPO法人 クローバーアート」の甲斐浩二さんにお話を伺いました。

「NPO法人 クローバーアート」はどんな活動をしている団体ですか?

障害のある方々の作った作品を、障害という枠を外し、

作家の持つ独特の感性や個性を”純然たるアート”としてとらえ、

なかなか目にする機械のなかった障害者の作品を展覧会、

イベントなど開催し、より多くの人たちに見てもらう。

もう一つは作品のイラストを活用した活動です。

アートのストックフォトサービス、アートの販売・リース。

イベントの企画・実施・施工。

コンサルタント(販促・マーケティング・設計施工・ディスプレイ・建築など)

商品開発・各種デザイン(グッズ・印刷物・Webなど)

パンフレット、ポスター、石鹸ラベル、ハンドソープラベルなど。

クローバーアート発足のきっかけは何ですか?

「絵」としてもともと興味があったんですね。

そんな時に一枚のちょうちょの絵を見せてもらって、

その絵が「蝶々であって蝶々でない」と思って、

すごく興味をもって色んなものをみせてもらいました。

その時に、この絵をちゃんと絵の持つ力を引き出せているのかなと

思ったんですね。

後日、絵を使ったグッズを見せてもらうと、

もったいないなと感じる事が多々ありました。

私の職業がデザイナーですので「僕がやってみよう!」と

いうことで始まりました。

やるならちゃんとやりたい!という事でクリエイター集団を誘い込みました。

カメラマンや建築家、デザイナー、

広告代理店社員、ディスプレイ会社社長など様々な業種の人がいます。

創作活動のサポートはどんな風に?

施設に行くとせっかくの絵が押入れに入ってたりするんですね、

それを探してこれを飾らせてくださいとお願いしたり。

制作に関しては自由にしてもらっています。

一緒にやっていて楽しい事は?

本人の笑顔はもちろんですが、

お父さんやお母さんが喜んでくださる事もすごく嬉しいですね。

「やる気」につながったなどといわれるとやってよかったと思います。

今後の予定について教えて下さい。

・11月1日~30日までギャラリー&アトリエで「大城組 小さな巨匠たち展」

・11月17日~23日まで県立美術館分館で県内の障害者芸術店のなかで

「クローバーアート企画展」

・11月21日~12月27日まで、カリーノ下通でCREATORS EXPO 2009

「心の箱 カサネテ、カサナル。」

・11月21日22日ウェルパルくまもとで「わくわくアートフェスタ」に

エコバッグ作りで参加。

・12月5日るぴなすで「るぴなすフェスタ」プロデュース。

お問い合わせ先を教えて下さい。

アトリエ&ショップ 096-323-0133

クローバーアート http://www.cloverart.net/index.html

開デザイン http://www.kaidesign.jp/index.html

ESOPO「中川哲子さん」

今日は「イソップ物語」を「ESOPO」として出版された

「中川哲子」さんを迎えてお話を聞きました。

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「ESOPO」について教えて下さい。

天草に関連している本なんですが、

どうしてかと言いますと、実は400年以上前に印刷された

「天草本 伊曽保物語」という本がありまして、

大英図書館に今も1冊残っているんです。

今回自分が本を出版するにあたって

この本を多くの人に知って欲しいなと思って出版しました。

この本を出版する事になったきっかけは?

私が会社を辞めて独立しちょうど10年目の区切りだったので、

何か記念になる本を出したいと思った事と。

この物語には、イソップの生涯について書いてある部分があって、

その中には自分が思っていなかったような内容があったりして、

興味をひかれました。

そうすると、天草出身の造形作家 gajuさんのとのコラボレーションなど

すぐに想像できて、これは絶対成功する!と思いました。

この本は非常に読みやすいですね?

文字の量も減らしまして、文字だけでなくgajuさんの作品を取り入れている事で、

ビジュアルとしても楽しめる大人の絵本としても楽しんで頂けると思います。

実は紙質などにもすごくこだわっていますので、

手にとって見ていただきたいと思います。

ESOPOについてはこちらをご覧下さい http://esopo.asia/

桃太郎図「瀧下和之」さん

11月4日(水)から10日(火)まで、

熊本市の鶴屋百貨店東館地下1階 エンジェリア リラックスガーデン内で

以前、作品集「桃太郎図」をご紹介した熊本出身の画家 瀧下和之さんの

画集をはじめとしたグッズ販売を行なわれます。

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今回は絵画作品の展示はありませんが、

瀧下さんの作品集のために西原村在住の写真家「宮井正樹」さんが

撮影した写真が展示されます。

また7日(土)、8日(日)の午後2時から夕方4時まで、

会場で瀧下さんが写真に絵を描くところを見ることができます。

そこで、今日は瀧下和之さんにお話を伺います。

今回の販売会では、どんなグッズが登場するんですか?

いわゆる普通の美術関係のグッズというとポストカードなどが

多いと思いますが、私の場合は立体物のグッズを多く作っています。

例えば、フローターペン(ブラック柄、クリーム柄)や、

アロマキャンドル(オレンジ色/ピーチの香、ブラック色/バラの香)

鬼ピアス(先行予約。お届けは来年3月予定)、シャンパングラスなど、

普段行なう作品展の会場でもいくつかは販売していますが、

今回は作品展ではなくグッズがメインですので、

まとめて見ることができる機会になっています。

また販売ではないのですが、

参考展示で赤鬼フィギュアや文庫本カバーなどもあります。  

会場では写真に絵を描くところを拝見できるそうですね?

宮井さんの写真にペンで手描きの鬼を描いていきますので、

もちろん左手で描きます。(瀧下さんは右利きなんです!)

最初は何点か描いたものが展示してありますが、

写真だけのものが多いので、

会場にいる間に写真を外して描き加えていきますので、

会期中の最初と最後では違う印象で見ていただけると思います。                                                           

人前で作品を制作する機会は多いのでしょうか?

東京などでは人前で制作する機会も割とよくありますし、

しゃべりながら描いたりしていますので、声をかけてもらっても大丈夫です。

瀧下さんのHPはこちら → http://www.kazuyukitakishita.com/                                        

2人展「花・器・空」展開催

今日は、10月30日(金)から11月1日(日)までの3日間、

阿蘇市蔵原にある「隠れ茶房 茶蔵カフェ」で

「花・器・空 展 vol.1Birth・産」と題した作品展を紹介しました。

ご出演は、熊本市尾上にありますプリザーブドフラワー専門店

「メルシーローズ」のオーナー兼デザイナーの「小山賢作」さんと、

造形作家の「原健太郎」さんのお2人です。

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今回コラボレーションすることになったきっかけを教えて下さい。

小山さん「健太郎さんとの出会いは共通の友人を介して

2年ほどまえになるのですが、お互いの作品を見て惹かれあうものがあり、

是非コラボ展をいつかしたいね!と話しており、

それが今回実現する形となりました。

因みに今回が第一回目で、今後不定期ですが継続開催を

県外でも行っていきたいと思っています。」

コラボレーションということで、

これまでの作品制作との違いはありましたか?

小山さん「今回のコラボはとにかく楽しませていただいております。

健太郎さんの花器からイメージが広がる花が次から次へ沸き起こる感じで、

一つのデザインに決めて制作を行うのが難しかったと言えば、

難しい点だったかもしれません。

原さん「賢作さんが私の作品からのインスピレーションで

花を生けるとの事だったので、私としては比較的自由に

制作させてもらいました。プリザーブドフラワーでアレンジされるとの

事だったのでプリザ専用の花器を今回初めて制作しました。

器の形状や作り方に少し工夫が必要でした。

和の器にプリザーブドフラワーを施すのはどんな感じでしたか?

小山さん「今回は”色合い”についてよく考えました。

やはり健太郎さんの”和”の器にあわせて、渋い色合いを意識しました。

ベースに竹炭や石などを敷いたりして、その上に枝物や竹などを使ったんですが、

それが楽しかったですね。」

どんな作品を何点ほど展示される事になりますか?

作品としては15・6点、それから販売のものなどを含めて、

30点を展示します。そのうち約7割は生花を飾ります。

ですので、今は出来上がった器にどんな生花を仕上げていこうか、

健太郎さんの器はものすごくインスピレーションを膨らませられるので、

どうまとめていくか、ストーリーを作っていくのか、

すごく迷いながらも楽しんでいる所です。

また、この花・器・空 展は花と器の展示だけでなくそのまわり(壁)の

空間をも作品として作り上げたいと思ったので、

版画(健太郎さん作)なども数点展示し

立体と平面でいくつか構成しようと思っています。

会場の魅力、作品展以外のイベントなどを教えて下さい。

今回展示させていただく「茶蔵カフェ」さんは、

日本の古民家独特の味わいある空間と、阿蘇の自然が心地よい場所です。

展示の中心となるギャラリーは、牛のお産が行われていたところで、

何かを生み出す場所という意味合いも含めて

ギャラリーとして使用されているそうです。

作品展に関するお問い合わせ先

隠れ茶房 茶蔵カフェ 0967-34-0087

プリザーブドフラワー専門ショップMERCI ROSE 096--382-8741

どちらも水曜休です。

「花・器・空 展 vol.1Birth・産」10月30日(金)~11月1日(日)まで。

時間は11時から午後7時まで。

最終日は5時30分までとなっていますので、ご注意ください。

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今日はプレゼントを頂きました。

原さんの器に小山さんがアレンジしたプリザーブドフラワーです。

抽選でお1人にプレゼントします。

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ご希望の方は、

Mail:glory@fmkumamoto.jp

FAX:096-355-5200

ハガキ:〒860-0001 熊本市千葉城町5-50まで、

住所・氏名・電話番号・メッセージをお書きの上お送りください。

10月31日(土)必着です。

ただ、応募には条件があります。

壊れやすいものですので、千葉城町のFMKまで

平日の夕方までに直接取りに来て下さる方に限ります。

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原健太郎さんのホームページはこちら
http://www.kentarohara.com/

メルシーローズのホームページはこちら
http://merci-rose.com/index.php

ニッポン画「山本太郎」さん

今日は熊本市現代美術館で開催中の展覧会

「九州ゆかりの日本画家たち」を紹介しました。

この展覧会は、熊本出身の堅山南風をはじめとした九州出身、

あるいは九州で制作活動をし、20世紀中盤以降に活躍した画家から、

熊本県出身、あるいは在住の現代の若手まで14人の作家の作品を

一堂に見ることができます。

今日はその中でも特に異才を放つ山本太郎さんにお話を伺いました。

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(以前、熊日新聞で連載を担当されていたので、

文章と作品をご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれませんね)

山本さんは1974年熊本県生まれ。現在は京都在住です。

山本さんが絵を描き始めたきっかけを教えてください。

高校生の頃に熊本市内の画塾に通いはじめたのがきっかけです。

小さい頃からマンガが好きで漫画家になりたいと思っていました。

それには絵が上手い方が良いだろうという単純な動機で、

高校の頃に「画塾」に通い始め、

きちんと絵を習い始めるといつしかそちらにハマっていました。

山本さんはご自分の作品を日本画ではなく「ニッポン画」と

読んでいらっしゃいますよね?その意図は? 

一言で言うと、「ニッポン画」とは古典絵画を現代の視点で

再構成した絵画です。自分の中では、 一応三本柱があって

一、現在の日本の状況を端的に表現する絵画ナリ

一、ニッポン独自の笑いである「諧謔(ルビ:かいぎゃく)」を持った絵画ナリ

一、ニッポンに昔から伝わる絵画技法によって描く絵画ナリ

ということを柱にしています。

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山本さんの作品には和と洋、あらゆるモチーフが

1つの作品の中に混在しているものが多くあります。

例えば…。1枚の絵の中に日本の四季を描いているものがあります。

右の方から春夏秋冬となっていまして、

一番右には松の木や鶴などおめでたい図柄があり、夏は竹と朝顔。

ところがその朝顔がつたっているのは現代の電信柱。

一番左にはクリスマスツリーがありますが、

ツリーの飾りには魚の鯛や打ち出の小槌に小判などが飾られています。

こういった作品で描かれているテーマはどういったものなのでしょうか?

現在の日本の生活は新旧和洋の色んな文化が混ざりあっています。

現代的な家で生活していても必ず靴を脱いで上がります。

ダイニングテーブルで食事をしても結局白ご飯とみそ汁が欠かせません。

クリスマスを祝った一週間後にはお正月がきて、

お寺で除夜の鐘を突くのに初詣は神社に行きます。

色んなものが混ざりあっているのにそれが悪い生活ではなく、

むしろ快適に暮らせています。

そのことが私にはすごく面白く感じられるのです。

それが作品を作るテーマとなっています。

日本画に進んだきっかけ、ニッポン画を名乗るきっかけを教えてください。

実は当初大学受験は油絵科を受けていました。

本当は現代美術をやりたかったのです。

しかし私の受験当時は現代美術を専門に教える学科はほとんどなく、

油絵科の生徒がその後現代美術作家になるパターンが多かったのです。

今考えるとちょっとステレオタイプな考え方ですが、

自分もそうしたいと思っていました。

しかし、浪人を重ねるうちにだんだんと迷いが生じてきました。

油絵も現代美術も西洋由来の輸入されたものです。

自分が住んでいる国に「日本画」というものがあるのなら

それを大学では勉強してみようと考えるようになりました。

このころから美術だけではなく日本文化全般にも興味がでてきていたのです。

ところが大学に受かってみると「日本画」は自分が思っていたほど

古典的な絵画ではありませんでした。

材料が違うだけで油絵のような絵がまわりには多かったのです。

しばらく悩んだ時期もありましたが自分が好きな古典絵画と、

もともとやりたかった現代美術を一緒にしてしまうやり方を考えているときに

今の「ニッポン画」が生まれてきました。

また、「ニッポン画」誕生のエピソードの一つなんですが…。

学生時代にお寺を見てまわっていたときのこと。

お金がないのでお昼はファーストフードでハンバーガーを食べていました。

「ちょこっと前まではあんな古くからの荘厳な空間にいたのに、

今はハンバーガーかよ!」と自分にツッコミをいれたとき、

これは絵になるかもしれないと思いその場で簡単なスケッチをしました。

それが今の「ニッポン画」の元になっています。

10月25日(日)現代美術館でワークショップが予定されていますが、

イベントはどんな内容になりますか?

今回のワークショップは二部制です。

「日本画イロハ」ということで日本画の基本的なことを

お伝えしたいと思っています。 第一部はアーティストトークで

「そもそも日本画ってなに?」というタイトルで話します。

知っているようで知らない日本絵画の歴史を短時間で分かりやすく

自分なりに話してみようと思っています。それはもしかしたら、

「ニッポン画」の誕生にも関係している話になるかもしれません。

トークは事前申込なしで聴講無料ですのでお気軽にご参加ください。

第二部は実際に日本絵画の古典技法の一部を体験していただきます。

日本の絵画制作にはいくつかの基本的な行程があるのですが、

今回はその中でも本番に入る前の「下絵」に焦点をあてたワークショップです。

こちらは定員がありすでに申込は終了しているのですが、

見学は自由です。トークのあと興味がある方はぜひ見学してください。

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山本さんのアーティストトークは

10月25日(日)午後1時30分から2時までがホームギャラリーで、

その後4時までがワークショップとなっています。

山本太郎さんのHPはこちら→http://www.h7.dion.ne.jp/~nipponga/

八代全国はなび競技大会

今日は、八代の秋の夜空を彩る“全国花火競技大会”について

お話をうかがいました。

ご出演は、八代市役所商政観光課「高田剛志」さんです。

今年で22回目を迎えるこの花火大会、

毎年たくさんのファンが訪れていますね。

そもそもこの花火大会は「競技大会」という事なんですが、

どのような特徴があるんですか?

北は秋田県、南は鹿児島県まで全国各地から30の有名花火師が集り、

その技と華麗さを競う西日本唯一の全国花火競技大会です。

また、今年は「全国花火サミット」が初めて九州で開催されます。

その為、花火打ち上げ発数13000発。

競技花火大会の為、花火の開き方や大きさ、などが審査される大会です。                                                             

この大会が八代の土地、球磨川河川緑地で始まった理由などありますか?

直径600mの保安距離が必要で、季節風などの影響を受けづらい。

球磨川の上流側に山がある為、花火の音がダイレクトに響く。

JR八代駅から徒歩10分。

この競技大会に参加される全国の花火師にとって、

この花火競技大会はどのような意味合いがあるのでしょう?

毎年10月に開催していることから、

花火師がその年に打ち上げる集大成と位置づけ、

来年に向けた新作花火を披露する場となっています。                                                              

先程のお話しにも出てきましたが、今年行われる九州で初めてという

「全国花火サミット」とはどのようなものですか?

全国の有名花火大会の主催団体が一同に会し、

花火大会の発展や充実させる目的で開催します。

内容は、ハナビストの冴木一馬氏を迎え、

基調講演とパネルディスカッションを行います。

10月18日10:15~八代ロイヤルホテルで、

一般の方も入場無料で参加できます。

10月17日には「花火セミナー」というものも行われるそうですね?

これはどのような内容になっているんですか?

10月17日(土)に萩原会館で

14時からと15時からと16時からの3回、30分程、

講師に:大曲花火クラブの小西亨一郎(花火研究家)を迎え、

日本の「伝統花火」の魅力や八代の花火鑑賞のポイントなど

花火のあれこれをお話します。

当日会場では早くから場所をとって準備万端で鑑賞するという方も

例年多くいらっしゃいますが、

1番良く鑑賞できるポイントはどの辺なんですか?

鑑賞ポイントは、対岸側(球磨川右岸)がおすすめです。

理由は、保安距離ギリギリで鑑賞できることと、

観覧しやすいように樹木を伐採しているからです。(上流側)

花火の見所は、

競技花火のほか、ミュージック花火や15号玉、ナイアガラ花火などです。

その他詳しくはこちらをご覧下さい。

HP http://hanabi.gorotto.com/index.phtml

みずあかり

10月11日・12日の2日間、

熊本城界隈を中心に行われた「みずあかり」を見てきました。

このイベントがスタートしたのが2004年、

今年で6回目の開催となりました。

年々”竹あかり”の数も増え、

設置される場所も広がりを見せているそうです。

少し肌寒さを感じながら竹灯りを見ていると、

気候とあわせて、熊本の”秋のイベント”だなぁと感じました。

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