「FMKMorningGlory」毎週火曜日にお送りしています、
「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
今日ご紹介するのは、現在公開中の「ダイアナ」です。
ここ数年、イギリスの実在の人物を主人公にした
映画が何作も作られています。
ヘレン・ミレンが、アカデミー賞主演女優賞も受賞した
エリザベス女王のお話、2006年の「クィーン」。
「鉄の女」と呼ばれたイギリス初の女性首相をメリル・ストリープが
演じた2011年の「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」。
これらの作品は、大物女優が著名人を演じて話題になり、
あまり劇場に行かない人たちにも支持され大ヒット、
お客さんが劇場に殺到しました。
そして今回、世界で最も注目を集めた女性を描く映画
「ダイアナ」が完成しました。
この「ダイアナ」とは、もちろん1997年8月、
36歳の若さで、交通事故で亡くなった、
ダイアナ元イギリス皇太子妃のこと。
1981年、20歳でチャールズ皇太子と結婚したダイアナは、
その可憐さからイギリス国民はもちろん、
世界中から大きな人気を誇り、
日本でも“ダイアナ・フィーバー”を巻き起こしました。
翌82年には長男ウィリアムを、続いて次男ヘンリーを出産。
ダイアナとチャールズ皇太子は「理想のカップル」と言われますが、
やがてチャールズの不倫やダイアナの秘密の恋など
数々のスキャンダルがマスコミを賑わせるようになり、
2人は離婚します。
この映画は、彼女の離婚から亡くなるまでのおよそ2年間に
焦点をあて、1人の女性として自立していく
ダイアナの姿を描いています。
その中心となるのは、彼女の恋。
チャールズとの別居中に出会った医師ハスナットに
影響を受けたダイアナは、地雷廃絶運動など
人道支援に力を入れるようになります。
その姿は、世界中から愛と尊敬を集めるようになるのですが、
2人の恋には様々な障害が立ちはだかります。
世界のプレッシャーと戦ったダイアナは、
「ある決断」をすることになるのですが・・・・・。
知られれざるダイアナの恋を綿密なリサーチと
重厚な脚本で描き出したこの作品。
脚本家のスティーヴン・ジェフリーズは、
生前のダイアナ妃に会ったことがあるそうで、
その時の彼女との会話が脚本執筆の指針になったそうです。
監督は、「ヒトラー~最期の12日間~」でアカデミー賞にも
ノミネートされたオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督。
イギリス王室に関わる物語を、あえて外国人である
ドイツの監督に任せたのには、プロデューサーの
「これまでのイメージにとらわれない
真実のダイアナ妃像を描きたい」という狙いがあったようです。
実際、自分で車を運転して出かけたり、
変装してお忍びでデートするダイアナの姿など、
驚くような場面がたくさん登場してきます。
ダイアナを演じるのは、「21グラム」や「インポッシブル」で
アカデミー賞にノミネートされたこともある演技派・ナオミ・ワッツ。
上目遣いの目線や手の差し伸べ方、柔らかな声と話し方など、
ビデオを参考にしてダイアナの立ち居振る舞いを
完璧に再現しています。
特に、チャールズ皇太子の不倫や自身の自傷行為など
公にした衝撃的なBBCの独占インタビューの再現は神がかっています。
話しながら反射的に顔が左の方に動くというダイアナの表情の
癖をコピーするために、顔に粘着テープを貼って訓練までしたそうです。
その甲斐あって、このシーンの完成度はものすごいレベルです。
本物の映像を使った?・・・・と思うほどの再現度です。
そうした「公」のダイアナとは、まったく違った表情を、
プライベートで見せてくれるのもこの映画の見所の一つです。
まるで二人の別の人物を演じているような
ナオミ・ワッツの演技の公私の演じ分けにも
注目してご覧ください。
僕たちが知っているダイアナは、ワイドショーなどで
取り上げられていたものだけですが、
彼女がどんな生活を送り、何を考えていたのか。
それが垣間見られる、興味深い1本です。
今日ご紹介した映画「ダイアナ」は、
■TOHOシネマズ光の森
■TOHOシネマズはません
■TOHOシネマズ宇城
■シネプレックス熊本
で、現在公開中です。
今日はこの映画「ダイアナ」のオリジナル・エアフレッシュナーを
抽選で5人の方にプレゼント致します。
(バラの香りの芳香剤です。)
プレゼントご希望の方はメッセージに「プレゼント希望」と
お書き添えの上、お名前・ご住所・お電話番号を忘れずに
お願いします。
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メール glory@fmkumamoto.jp
FAX 096-355-5200
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