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キネマのススメ

「アフター・アース」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。

今日ご紹介するのは、
現在公開中の「アフター・アース」です。

ハリウッドを代表する売れっ子俳優、ウィル・スミス。
彼の息子ジェイデンも、天才子役として大人気ですね。
今日ご紹介する映画「アフター・アース」は、
ウィル・スミス主演のSF映画。
しかもなんと、息子のジェイデンと共演するために、
ウィル自身が原案と製作を務めたという作品なんです!
親子初共演となった2006年の「幸せのかたち」のときは、
ジェイデンくんは、7才。まだまだ子供でした。
その後、2010年の「ベスト・キッド」のリメイクで
ジャッキー・チェンとの共演を果たし話題になりました。
このコーナ―でも紹介しましたよね。
今回14歳に成長したたくましい少年として
登場するジェイデンくん。
かなり派手なアクションも見せてくれる
堂々たる成長ぶりにも注目です。

「アフター・アース、」今回の舞台は、
人類が地球を離れ、別の惑星に移住した
1000年後の遠い未来。

伝説の兵士として尊敬を集めるサイファと、
その息子キタイは、宇宙遠征の途中でトラブルに
見舞われ、ある惑星に不時着してしまいます。
生き残ったのはサイファとキタイの2人だけ。
しかもサイファは大けがを負っていました。
帰るためにキタイは1人で宇宙船から落ちてしまった
緊急シグナルを探すことになりますが、
実は不時着した星は、
人類が見捨てた地球であることが発覚!
様々な危険が2人を襲います!

不時着した惑星でのサバイバル、といえば、
他にもいろんな映画で描かれていましたが、
この映画がユニークなのは、
それが人類が離れた後の地球ということ。
人類のいない地球がどう描かれているのか、
これが注目ポイントの1つです。
またSFといえば、ユニークなクリーチャーですよね。
今回も、獰猛な野生動物や巨大なサルの群れなどが
登場し、スリリングな物語を盛り上げてくれます。
特に、人間の「恐怖」を感知して襲ってくるモンスター
「アーサ」が怖い存在です。
どんなに息を潜めていても、人間が恐怖のために発する
フェロモンを感知して、襲ってくるという設定なので、
この怪物をどう倒すのかというポイントが、
映画のクライマックスになっています。
肉体の強さだけでは、倒せず、精神的にタフに
ならないと倒せないというところが、キタイ少年が、
子供から大人へ成長する試練になっているという
仕掛けになっています。

そしてもう1つの見どころが、親子のきずな。
映画を企画した理由が、ウィル・スミスが
息子のジェイデンを共演するため
というだけあって、ストーリーにも2人の親子関係が
そのまま反映されています。
また「ベスト・キッド」でも見せてくれた
ジェイデンの素晴らしい運動神経、
そして演技力にも磨きがかかっています。
彼の成長ぶりにもぜひ注目してくださいね!

監督をつとめたのは、「シックス・センス」の大ヒットで
世界を驚かせたM・ナイト・シャマラン監督です。
「シックス・センス」でも少年の微妙な心の動きを
ホラー映画とリンクさせるという離れ業を見せた
鬼才です。インド系アメリカ人の監督さんなので、
生命観や死生観に独特の東洋的な思想が感じられます。
今回は、恐怖をどう克服するのかという少年の
精神的な成長という点に、監督らしい演出がみられます。
まるで、魔法のことばのような名言が登場してきます。

「危険は目の前に実在するが、
恐怖は想像の産物。恐怖は、お前自身の中にある。」

父親から子供への励ましの言葉として、
こんな言葉がかけれれたら素晴らしいですね。
親子映画としてもおすすめの作品です。


今日ご紹介した映画「アフター・アース」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本
で、現在公開中です。

「アフター・アース」オフィシャルサイト
http://www.afterearth.jp/

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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

「華麗なるギャツビー」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日は、現在公開中の「華麗なるギャツビー」をご紹介しました。
 
この映画「華麗なるギャツビー」は、アメリカを代表する作家、
F・スコット・フィッツジェラルドの小説
「グレート・ギャツビー」を映画化したものです。
何度か映画化されていて、今回でなんと5度目になります。
これまでで最も有名なのは、1974年にロバート・レッドフォード主演、
フランシス・フォード・コッポラ脚本で製作されたもの。
ご覧になった方も多いでしょう。
村上春樹による翻訳版がベストセラーになって、
リバイバル・ブームもしたことも記憶に新しいところです。
 
今回、その名作に挑んだのは、バズ・ラーマン監督、
レオナルド・ディカプリオのコンビ!
1996年の「ロミオ+(アンド)ジュリエット」以来、
実に17年ぶりにタッグを組んでいます!
 
そのストーリーですが・・・、舞台は、1920年代のニューヨーク。
宮殿のような豪邸に暮らし、毎晩大勢の客を招いて
豪華絢爛なパーティーを開くものの、
その素性を誰も知らない、謎の大富豪ギャツビー。
彼の隣に引っ越してきた作家志望の青年ニックは、
やがてギャツビーの生い立ちを聞くようになりますが、
そのできすぎた話に不信感を抱きはじめます。
やがてギャツビーは上流階級の女性デイジーと
恋に落ちるのですが・・・。
 
このところ、様々な役を演じ、演技の幅を広げてきた
ディカプリオですが、今回はタイトル通り、
華麗な姿をたっぷり見せてくれるので、ファンは必見!
その真の姿があらわになる後半は、演技でも魅せてくれますよ。
なにしろ、謎の人物ギャツビーを演じるのに、
ディカプリオほどぴったりの俳優はいないでしょう。
謎めいた存在感と華やかなスター性を兼ね備えた俳優は
そんなにはいませんよね。
映画の冒頭から約30分、多くの人がギャツビーの噂をするんですが、
なかなか姿をあらわしません。そして派手なパーティのシーンで
満を持してのギャツビー登場。バックに花火の派手な演出をしたがえて、
まさに「主役、登場!」という感じです。
 
何度も劇中で開かれるギャツビー主催
パーティーシーンの演出は、一見の価値あり!
バズ・ラーマン監督は「ムーラン・ルージュ」でも
かなり大胆な音楽の使い方や派手な演出をしていましたが、
この作品でもかなり楽しませてくれます。
1920年代が舞台なので、本当は音楽的にはジャズの時代なんですが、
映画の中では、現代の音楽が大胆に使われています。
しかもそれがストーリーにも大きな効果を生んでいるんですね。
ちなみにこの作品、文芸作なのに3Dバージョンでも
公開されるんですが、パーティーシーンを見ると、
その理由が良くわかります。
特にヒロイン、デイジーの衣装をプラダが担当していて、
現代の服なのに1920年代の風景に見事にマッチしています。
ファッションの豪華さを堪能するだけでもこの映画を
見る価値があると思います。
 
ぜひ大きなスクリーンで、そして3Dで体験してみてくださいね!
あなたもデカプリオ主催のパーティに参加した気分になるでしょう。
 
今日ご紹介した映画「華麗なるギャツビー」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本
で、現在公開中です。
 
「華麗なるギャツビー」オフィシャルサイト
 
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「ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日は、今週土曜日・6月15日から公開される
「ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン」
をご紹介しましょう!
 
1980年代に数々のヒット曲を出し、メンバーチェンジを
繰り返しながら、今もなお活躍するロックバンド「ジャーニー」。
今日ご紹介する映画
「ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン」は、
デビュー以来の岐路に立たされていたバンドが、新たなボーカリストを
迎え、蘇っていく姿を描いたドキュメンタリーです。
 
1973年から活動を始め、今年結成40周年を迎えた
アメリカのロックバンド・ジャーニー。その長い歴史の中で、
最も有名なボーカリストが、1977年から98年まで在籍した、
伝説のボーカリスト・スティーブ・ペリーです。
 
「セパレイト・ウェイズ」や「お気に召すまま」、
マライア・キャリーもカバーした「オープン・アームズ」など、
ほとんどの大ヒット曲は彼のボーカルによるもの。
そのため、スティーブ・ペリー脱退後に迎えた2人の
ボーカリストにはファンが馴染めず、相次いで脱退。
バンドはボーカル不在の状態となり低迷していました。
 
そんな2007年、バンドはネットの映像で発見した新たな
ボーカリストを迎えます。
彼は、フィリピンに暮らす無名のシンガー、アーネル・ピネダ。
少年時代に母親を亡くし、一家離散やストリートキッズなど、
多くの困難を経験しながら歌をあきらめなかったアーネル。
映画では、彼の波乱万丈の半生と、ジャーニーのフロントマンとして
成功していく様子を克明に描いています。
 
アジア人であるアーネルが、アメリカの超有名バンドの一員と
なるには、相当なプレッシャーがあったはず。
映画ではその部分にも迫っているんですが、
印象に残るのは、彼の明るさと圧倒的な歌唱力。
ジャーニーをよく知らなくても、アメリカンドリームをつかんだ
アーネルの姿に元気をもらえ、帰るころにはアルバムを
買いたくなっている・・・。そんな1本ですよ。
 
 
ここでひとつ、映画では描かれていない
補足情報をお届けしましょう。
劇中のクライマックスでジャーニーが演奏する楽曲
「ドント・ストップ・ビリーヴィン」。
この映画のタイトルにもなっている、数多くのアーチストにも
カバーされているロック界のクラシックとも言える楽曲です。
最近では、テレビドラマ「グリー」やトム・クルーズ出演の
「ロック・オブ・エイジズ」でも印象的に使用されていたこの曲は、
80年代を代表する大ヒット曲なんですが、アメリカ人にとっては、
あるイメージを喚起する曲なんです。
この曲は、地方から大都市に上京しサクセスを目指すアメリカの
若者たちの「心のテーマソング」。
いわば「サクセスの象徴」的な歌なんです。
いろんなシンガーにもカバーされ、歌い継がれてきた
時代を越えた定番ソングと言えるでしょう。
日本の曲では、曲の雰囲気こそ違いますが、
長渕剛の『とんぼ』なんかがコンセプトが近い感じでしょうか?
大都会にも揉まれて頑張る若者たちの歌です。
 
「ドント・ストップ・ビリーヴィン」
夢をあきらめるなと歌うこの曲。
遠く海を越えて、フィリピンからジャーニーに参加した
アーネル・ピネダにとって、まさにこの歌は、彼が歌うために
存在するような曲なんです。映画の中でも歌詞がきちんと表示されるので、
そこをじっくり噛みしめながら鑑賞してほしいと思います。
 
今日ご紹介した映画「ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン」は、
■Denkikan
で、今週土曜日・6月15日から、一週間限定公開されます。
 
「ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン」オフィシャルサイト 

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「グランド・マスター」

 

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日は、現在公開中の「グランド・マスター」をご紹介しました。
 
カンフー映画といえば、今でもブルース・リーを連想するかたは
多いんじゃないでしょうか?
今日ご紹介するのは、そのブルース・リーの師匠としても知られる
実在の武術家イップ・マンの知られざるエピソードを描いた映画です。
 
監督は、「恋する惑星」や「花様年華(かようねんか)」などで
世界的に評価されるウォン・カーウァイ。
 
実験的な映像美で数々の名作を監督してきた香港の鬼才。
特に、優雅なカメラワークとスローモーションを多様することが
有名で「映像の詩人」と呼ぶ人もいます。
独特の映像美とラブストーリーの語り手として知られる
ウォン監督とカンフーって、ちょっと結びつかないかもしれませんが、
これが想像以上に相性がいいんです!
武術の、舞のような動きの美しさと、ストイックな武道の精神が
恋愛映画のようなロマンティックな雰囲気を作り出しているんですね。
 
そのストーリーなんですが・・・、舞台は1930年代の中国。
中国武術の一派・八卦掌(はっけしょう)のグランドマスター、
ゴン・バオセンは引退を決意し、一番弟子のマーサンと、
詠春拳(えいしゅんけん)の使い手
イップ・マンを自分の後継者に考えていました。
そこに、ただひとり奥義を受け継ぐバオセンの娘・ルオメイも
名乗りを挙げます。
ところがマーサンがバオセンを殺害。
八極拳(はっきょくけん)の使い手である謎の男カミソリも現れ、
後継者争いは複雑な様相を見せていきます。愛と憎しみ、
野望がからむ後継者争いの行方はいったいどうなるのか・・・?
 
イップ・マンを演じるのは、ウォン・カーウァイ作品ではおなじみの
トニー・レオン。
これまであまりアクション俳優としてのイメージがなかった彼が、
47歳からなんと足掛け4年のトレーニングに耐え、
初の本格カンフーアクションに挑んでいます。
伝説の武術家の戦いぶりを見事に演じきっています。
ルオメイには、「グリーン・デスティニー」のチャン・ツィイー。
謎の男カミソリには、「レッド・クリフ」のチャン・チェンと、
キャストには、アジアの大スター、美男美女がが勢ぞろいしている感じです。
 
アクション・シーンの演出は、香港映画界ナンバーワンのアクション監督
ユエン・ウーピンが担当。「マトリックス」や「キル・ビル」の
アクション監督をつとめ、それ以降の世界のアクション映画の潮流を変えたと
言われるワイアー・アクションの巨匠です。
今回の作品では、ユエンのアクション演出とウォン監督の優雅な
カメラワークが一体となって、誰も見たことのない美しい
アクション・シーンが生み出されています。
カンフー映画は男性が見るものと思っている、
女性の方にこそぜひ見ていただきたい、
スタイリッシュな作品ですよ!
 
イップ・マンは、ブルース・リーの師匠だと紹介しましたが、
映画のエンディング近くで、イップ・マンにクンフーを習う少年が
登場してきます。
映画の中では、特に説明がありませんが、この少年の顔が、
ブルース・リーにそっくりなんですね。
ブルース・リーがハリウッドで成功したことによって、
中国武術は、世界に広まっていった訳ですから、このシーンは重要です。
このあたりも見逃さないでほしいポイントです。
 
今日ご紹介した映画「グランド・マスター」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本
で、現在公開中です。
 
「グランド・マスター」オフィシャルサイト

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「シュガーマン 奇跡に愛された男」

 

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日は、今週土曜日・6月1日から公開される
「シュガーマン 奇跡に愛された男」をご紹介しました。
 
今年は、ドキュメンタリー映画の当たり年と言われています。
たくさんのドキュメンタリー映画が公開され、
どれも完成度が高く面白い作品がそろっています。
その中でも、今年一番の注目作と言われているのが、この作品。
第85回アカデミー賞でも「長編ドキュメンタリー」の部門で
受賞するという快挙を成し遂げました。
その内容は・・・・といいますと、わたしたちラジオの業界とも
密接なつながりのある音楽業界を舞台にした「ある幻のシンガー」の
実話を追ったドキュメンタリーです。
 
毎年、世界中で数多くのアーティストがデビューし、
(日本だけで年間400組くらいがデビューするといわれているとか)
その多くが成功を収めることなく、音楽業界から姿を消していきます。
 
FMKにも、年間数千枚近くのCDがレコード会社から届けられますが、
番組でオンエアされるのは、本当に厳選された
一部のアーティストだけです。
アーティストとして音楽業界で生き残るのは、ほんの一握りの人たちだけ。
「才能」だけでもだめだし、「運」もないとヒットは生まれません。
多くの才能あるアーティストが、「運」に恵まれないために
活動を続けられないこともしばしばあることです。
 
この映画の主人公・ロドリゲスも、そんな1人。
1960年代後半にアメリカでデビューし、その音楽性から
“ボブ・ディランを超える”とまで言われながら、
リリースした2枚のアルバムは商業的に大失敗。
ロドリゲスと名前でわかるように彼はヒスパニック系の出身。
その頃のアメリカでは、まだまだエスニックなシンガーを
受け入れる余地がなかったとも言われています。
と・・・・ここまでは、ある意味よくある話なんですが、
ここからがこの映画の面白いところです。
 
アメリカでまったく受け入れられなかった彼の音楽は、
大西洋を渡った南アフリカで大ヒットするのです。
南アフリカでは、ローリング・ストーンズやエルビス・プレスリーをも
しのぐ超有名アーティストとなり、
しかもその曲は、反体制のシンボルとなっていました。
当時の南アフリカでは、「アパルトヘイト」という人種隔離政策が
行われていて、多くの白人優位な差別的な政策がとられていました。
ロドリゲスのメッセージ・ソングは、そんなアパルトヘイトに反対する
民衆の声を代弁するものになっていったのです。
 
アメリカでは、ほとんど誰も知らないのに、
南アフリカでは超有名アーティストになったロドリゲス。
しかしその消息は誰も知らず、「ステージで自殺した」とか
「ヒットがなく失意のうちに亡くなった」との噂がささやかれていました。
 
この映画は、南アフリカの熱狂的なファンが、そんな伝説のミュージシャン
ロドリゲスの消息を調べる姿を追ったドキュメンタリーです。
前半は、アルバムのプロデューサーや、仕事仲間などのインタビューから
ロドリゲスの人柄や音楽の魅力が語られていきます。
そして後半は、本当に驚きの展開が待っています。
亡くなったと思われていたロドリゲスの驚愕のその後の人生が語られ、
さらに物語は観客のまったく予想しないエンディングを迎えるのです。
果たして、本当のロドリゲスはどんな人物なのか?
そして物語はどういう結末を迎えるのか・・・?
 
この先はぜひスクリーンでご覧になってください。

1時間40分くらいの映画なんですが、夢中で見ていると
終わったあと更に短く感じました。
そして、音楽が本当に素晴らしい。
サントラもとても良く、イメージとしてムッシュカマヤツが
英語の歌を歌った感じに近いなと僕は思いました。
 
最近あまり感動する映画に出会っていないというあなた、
是非ホンモノの感動に出会ってください。 
音楽は、時代も国境も超えて、人の心を動かすんだと。
改めて音楽の素晴らしさを感じる1作です!
 
今日ご紹介した映画「シュガーマン 奇跡に愛された男」は、
■Denkikan
で、今週土曜日・6月1日から公開されます。
 
「シュガーマン 奇跡に愛された男」オフィシャルサイト
http://www.sugarman.jp/
 

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「中学生 円山」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。

今日は、現在公開中の
「中学生 円山」です。

現在放送中の朝ドラ「あまちゃん」が話題の、
脚本家・宮藤官九郎。
いまや、若者だけでなく幅広い層に人気の脚本家となりました。

売れっ子脚本家というだけでなく、俳優、ロックバンド、
エッセイストなど、様々な活動で知られる彼ですが、
今日ご紹介するのは、彼が2009年の
「少年メリケンサック」以来、4年ぶりに監督と
脚本を手がけた3作目の映画です。

漫画原作やベストセラー小説の映画化が多い
日本映画界において、毎回オリジナル脚本で
勝負するクドカンの面目躍如といった作品です。

「中学生円山」というストレートなタイトル通り、
映画の主人公は、家族4人で団地に暮らす、
円山克也(まるやま かつや)という中学生。

彼は、ちょっとエッチな妄想をしつつ、
学校と家との往復を繰り返す毎日でした。
そんなある日、団地の上の階に謎めいた
シングルファーザー下井が引っ越してきます。
ほどなくして、団地のそばで殺人事件が起こり、
克也は下井の正体が凄腕の殺し屋という
妄想を抱き始めるのですが・・・。

クドカン作品の魅力といえば、
日常の中にちょっとそれをはみ出す人や
物事が出てくるところ。
今回は、“中学生の妄想”ということで、
団地の人々をヒーローに仕立てあげたり、
いつも以上にぶっ飛んだ世界観を楽しませてくれますよ。

また、謎のシングルファーザー・下井を演じる草彅剛が
好演、つかみどころのない謎な男として登場し、
実は意外な真相を隠すクライマックスの怒涛の展開が
見事です。さらに劇中では、「よく所属のジャニーズ事務所が
この脚本にOKを出したなぁ・・・・」というシーンがあります。
詳しくはここでは言えませんが、
ヒントだけ言っておくと・・・・「公園」「夜」「踊り」です。

いやー凄い!これは劇場で是非確認してくださいね。
クドカンの凄さが体験できると思います!

他のキャストも豪華です。父親役の仲村トオルは、
少年の妄想の中でヒーローのコスプレで登場しますし、
母親役の坂井真紀は、韓流ドラマに夢中で、
ちょっとドラマと現実が区別できなくなるセクシー主婦を
楽しそうに演じてします。

さらに、韓国映画「息もできない」で監督・脚本・主演を
つとめたヤン・イクチュンが「謎の電気屋さん」で登場など、
豪華なキャストも話題。
ロック好きのクドカンらしく、ミュージシャンの
遠藤賢司が意外な役で出演しているのも見逃せません!
映画の中で2曲も歌うシーンがありますので、
エンケン・ファンは必見ですよ。

音楽というと、劇中のサウンドトラックを
「ZAZEN BOYS」の向井秀徳が担当しているのも、
要チェックです。

とにかく、あらゆる妄想が登場してくる作品です。
「中学生」・・・・特に「中学生男子」は、
「妄想するのが仕事」みたいなところがありますよね。
いわゆる「中二病」というのも、
このころの男子特有の症状です。
この番組のスタッフには、中二からあまり成長していない人が
多いような気がしますけど・・・・。
この映画は、そんな「中学生感覚」を失わない
すべての人に見てほしい作品です。
映画の中で名言がありましたよ。

「考えない大人になるくらいなら、
     死ぬまで中学生でいるべきだ!」

名言です。
男子中学生の頭の中をそのまま映像化したような、
クドカンワールドを堪能できる作品。
「あまちゃん」でクドカンを知った方には、
ぜひ見ていただきたい1本です!

今日ご紹介した映画「中学生円山」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
で、現在公開中です。

「中学生円山」オフィシャルサイト
http://maruyama-movie.jp/


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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

 

「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。

今日は、現在公開中の
「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」
ご紹介しました。

この作品は、2011年に公開され、ヒットした
「探偵はBARにいる」シリーズの2作目。
今回も北海道を舞台に、大泉洋演じるススキノの探偵と
松田龍平演じる相棒兼運転手・
高田のユニークなコンビが大活躍します!

意外と言っては失礼なんですが、
1作目が予想を上回る大ヒットを記録。
今回、予算もアクションもグレードアップした2作目となりました。

このシリーズのヒットの要因を、僕なりに分析しますと、
やはり主演・大泉洋の魅力でしょうね。
彼の持っている「チーム感」と言いますか・・・・・
「仲間を決して裏切らない気のいいあんちゃん感」は、
今の日本の俳優界では貴重なものですよね。

伝説のローカルバラエティ番組「水曜どうでしょう」で見せる
彼の「チーム感」が、うまくこの映画にも生かされている
気がします。腕っぷしは強いけど無口な高田と
ハッタリはかまけれど、結構弱い面もある主人公の「探偵」。
このコンビネーションの妙がこの映画最大の魅力と
いえるでしょうね。

今度の物語は、探偵の友人だったショーパブの
ホステス・マサコちゃんが殺害される事件が発生。

全く進まない警察の捜査に業を煮やした探偵は、
自ら事件を調べはじめるものの、
その背後にカリスマ政治家の影がちらつきはじめます。
やがて、探偵の前にマサコの友人だったという
バイオリニスト・弓子が現れ、
事件の真相を暴くように依頼しますが・・・。

ヒロイン・弓子には、テレビドラマ「カーネーション」で
人気となった尾野真知子。
天才バイオリニストでありながら、プライベートは
関西弁バリバリのちょっと破天荒なキャラクター、
探偵を振りまわすヒロインを好演しています。
探偵の友人・マサコちゃんには、ガレッジセールのゴリ。
そして事件のカギを握る政治家には、
渡部篤郎が扮しています。

監督は、前作と同じく、橋本一。
1作目は札幌市内で物語が展開していましたが、
今回は札幌から室蘭に飛び出し、スケール感アップ。
カーチェイスや路面電車での乱闘など、
アクションも満載で見どころもいっぱいです。
なんと、大泉洋の意外な(?)ナイスバディも
披露されていますよ!
脚本は、「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズの
古沢良太。先日は舞台「趣味の部屋」で
熊本出身・行定勲監督とコンビを組んだ
超売れっ子脚本家です。
今回もひねりの効いた脚本と泣けるクライマックスで
観客を堪能させてくれます。

スタッフが目指したは、往年のプログラム・ピクチャー。
1940年代~70年代の日本映画界では、
低予算で作られたシリーズものの映画がたくさん作られ、
多くのスターを生み出しました。

そのプログラム・ピクチャーの一番上手な会社と
言われたのが、今回の映画を製作した「東映」です。
高倉健をスターにした「網走番外地」シリーズ、
菅原文太をスターにした「仁義なき戦い」シリーズなどなど。
たくさんのシリーズ作品が生まれました。
このプログラム・ピクチャーのテイストを80年代の
テレビで復活させたのが、この作品にも出演している
松田龍平の父・松田優作の代表作「探偵物語」です。

前作からのファンも、前作を見ていない方も
十分楽しめるエンターテインメントムービー。
早くも3作目を期待したくなる1本です。
2年に1本ぐらいのペースで長く続けてほしいシリーズですね。
ある意味、探偵版「男はつらいよ」みたいに
大泉洋のライフワークにしてほしいですね。

今日ご紹介した映画
「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本
で、現在公開中です。

「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」
オフィシャルサイト
http://www.tantei-bar.com/
 

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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

 

「L.A.ギャング ストーリー」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。

今日ご紹介するのは、現在公開中の
「L.A.ギャング ストーリー」です。

ギャング映画というと数々の名作があります。
ニューヨークのイタリア系ギャングを描いた「ゴッド・ファーザー」。
シカゴを舞台にした「アンタッチャブル」。
ギャングへの潜入捜査を描いた「インファナル・アフェア」と
そのハリウッドリメイクの「ディパーテッド」などなど。

ギャング男の世界の渋い男のドラマや華やかな50年代の
女優ファッションに加えて、派手な銃撃戦を描けるこのジャンルは、
ハリウッド映画が最も得意とするジャンルでもあります。

今回の映画は、タイトル通りに、
ロサンゼルスを牛耳っていたギャングと、
それを取り締まる警察との息詰まる戦いを描いた作品です。

映画に登場するのは、1940年~50年代に
実在した有名なギャング、ミッキー・コーエン。
彼は、プロボクサーを目指したものの挫折。
ニューヨークで伝説のギャング、アル・カポネの手下となって
働き始めると、みるみるうちに頭角をあらわします。
新天地ロサンゼルスに来てからは、
あらゆる違法ビジネスに手を染めて莫大な金を手にし、
警察や政治家にも賄賂を流してやりたい放題。
ロサンゼルスを血と恐怖で染め上げた・・・といわれる
実在の人物です。

この大物ギャングに対抗するため、ロサンゼルス市警に
結成されたのが、少数精鋭の”ギャングスター・スクワッド“。
いわば「ギャング討伐隊」です。
裁判官や警察内部さえも買収されて、ギャングと
内通している状況の中、秘密裏に召集され、
「警察当局は一切の責任を負わない」という命がけの任務に
ついた彼ら。本物のギャングに対抗するには、
普通じゃムリ!と、警察官という素性も名前も隠し、
ギャングさながらの違法捜査でギャング組織を
壊滅させようとします。ギャングが運営しているカジノを
強盗したり、麻薬を移送する車を襲撃したり・・・・
やっていることは、まるでギャングです。
この「ギャング討伐の精鋭部隊」を集めていく過程が
なかなかに面白くて、なんと黒澤明監督の名作
「七人の侍」を参考にしているらしく、
個性あるメンバーをスカウトして集めていく様子が
丹念に描かれます。「精鋭部隊」とはいいますが、
メンバーは、いろいろ問題のある人物たちで、
いわばトラブルメイカーばかり。でも、警察組織の中では
アウトサイダーだったからこそ、ギャングに決して買収されず
信ずる正義を貫くことができるようになるという
「燃える王道の展開」です。

ロサンゼルスを牛耳る大物ギャング、ミッキー・コーエンを
演じるのは、ハリウッドを代表する演技派ショーン・ペン。
恐ろしいギャングのボスを重厚な役作りで演じています。
対抗する、ロサンゼルス市警本部長パーカーには、
「狼たちの街」のニック・ノルティ。また、前作「ドライブ」の
演技でかなり男を上げたライアン・ゴズリング、
「ノー・カントリー」、「メン・イン・ブラック3」の
ジョシュ・ブローリンなど、勢いのある俳優が多数出演しています。
男くさいドラマの中で華やかな色気で観客を魅了するのが
「アメイジング・スパイダーマン」のエマ・ストーン。
ギャングの情婦でありながら、警官と恋に落ちるという役ですが、
往年ハリウッド女優のようなクラシックな美しさがあって、
ここも見どころのひとつです。

監督は、「ゾンビランド」で一躍注目を浴びた
ルーベン・フライシャー。新鋭の監督らしく、
生きのいい演出を見せてくれますよ。
今後が期待できる才能です。

ちょっとノスタルジックな香りが漂う、正統派のギャング映画。
男たちの熱い戦いに興奮すること間違いなしです!

今日ご紹介した映画「L.A.ギャング ストーリー」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本
で、現在公開中です。

映画の中では、40年代50年代のジャズが
たくさん流れて、雰囲気を盛り上げてくれます。
わかりやすくいうと、この前までオンエアしていた
「サントリー・サタデー・ウェイティングバー・アヴァンティ」で
流れるような曲・・・・って言うとわかりやすいかもしれませんね。
素敵なバーで流れてくるような・・・・あの感じですよ!

「L.A.ギャング ストーリー 」オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/gangstersquad/

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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

「アイアンマン3」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。

今日ご紹介するのは、現在公開中の「アイアンマン3」

億万長者にして天才発明家、プレイボーイで女性にモテモテ、
さらには自ら開発したパワードスーツを着て、
正義のために戦うという「中学生男子の夢」を
すべて実現したようなスーパー・ヒーロー「アイアンマン」
いよいよシリーズ最新作の登場です!

今回の作品は、「マーベル・コミックス」のヒーローが
大集合して大ヒットした去年夏の「アベンジャーズ」から
続く物語となります。
マイティ・ソーや超人ハルク、キャプテン・アメリカといった
ヒーローたちとともに、人類の危機を救った「アイアンマン」こと
主人公トニー・スターク。

しかし彼はその戦いの激しさから心に深い衝撃を負い、
見えぬ敵におびえながらアイアンスーツを
作り続ける日々を送っていました。
戦争で極限状態になった兵士にみられるという、
いわゆる「PTSD」です。

そんな中、トニーは史上最悪のテロリスト「マンダリン」からの
襲撃を受け、再び戦いの舞台へ戻ることになります!
自宅をミサイルで破壊され、すべてを失ったトニー。
トラウマを克服して、
果たして世界を救うことができるのか・・・・・・?

「アイアンマン」といえば、
最大の魅力は人間臭いヒーローということ。
これまでも女性を口説いたり、自暴自棄になって
仕事を放りだしてみたり、
いろいろダメなところも描かれていましたが、
今回はこれまで以上に苦悩するトニーが見られます。
しかも、最愛のパートナーであるペッパーも
とんでもない事態に巻き込まれ大ピンチ!
そんな中からも立ち上がり、戦いに向かうトニーの姿は、
気分をスカッとさせてくれますよ。
トニーが作りまくったアイアンスーツがどうなるのかも見ものです。

「アベンジャーズ」で「マーク7(セブン)」まで登場していた
アイアンマン・スーツですが、今回、いきなり桁が増えて
「マーク42(フォーティツー)」までの大量のスーツが登場します。
クライマックスでは、この大量のアイアンマン・スーツが、
一度に画面に登場するという大迫力のシーンも用意されています。
複数のアイアンマン・スーツを使って、
縦横無人に戦うアクション・シーンは、興奮間違いなしの
「あがるシーン」なっています!

ちなみに、「アイアンマン」の前2作を監督した
ジョン・ファヴロー監督は、今回は出演と製作総指揮に回り、
「リーサル・ウェポン」の脚本で知られる
シェーン・ブラック監督にバトンタッチ。
最強のテロリスト・マンダリンには、アカデミー俳優の
ベン・キングスレーが扮し、物語を盛り上げています。
このマンダリンには、かなり意外な正体も用意されていて、
さすがの名優ベン・キングスレーが見事に演じています。

「さらば、アイアンマン」というキャッチコピーも気になる、今回の3作目。
最近、この手の映画のコピーは、「さらば」と言っても、
まだまだ続編が作られるパターンが多いのですが、今回の作品は、
本当に「最後のアイアンマン」が描写されてしまいます。
かといって、今後作られる「アベンジャーズ2」に
アイアンマンが登場しないと、観客は盛り上がらないので、
多分、どうにかして復活するんでしょうね。

「マーベル・コミックス」の実写映画化シリーズは、
さらに続編が用意されていて、
2014年2月には「マイティ・ソー」の2作目が、
2014年のGWには、「キャプテン・アメリカ」の2作目、
2014年の秋には、新たなマーベルヒーローもの
「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」が公開決定しています。

そして、そして、いよいよ2015年GWに「アベンジャーズ2」が
公開だそうです。すべてのストーリーが微妙にリンクしているので、
どれも見逃せませんね。
楽しみがまだまだ続くのは、映画ファンにとってうれしいことですね。

今日ご紹介した映画「アイアンマン3」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本
で、現在公開中です。

「アイアンマン3」オフィシャルサイト
http://www.marvel-japan.com/movies/ironman3/

そして今日はプレゼントがあります!
アイアンマン3のオリジナルノートブックを1名の方に。
ステッカーセットを1名の方にプレゼントします。

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締め切りは本日中。メール、またはFAXでご応募下さい。

メール:glory@fmkumamoto.jp
FAX:096-355-5200

たくさんのご応募お待ちしています。

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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

「リンカーン」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
今日ご紹介する映画は、現在公開中の「リンカーン」をご紹介しました。

「人民の、人民による、人民のための政治」という有名な演説で、
僕たち日本人にもなじみ深い、
アメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーン。
オバマ大統領が最初の就任式で、リンカーンが使用した聖書を手に
宣誓を行ったことでも話題になりましたね。
この、今もアメリカ人に愛される偉大な大統領、
リンカーンの実像にせまったのが、
今日ご紹介する作品「リンカーン」なんです。

リンカーンが遺した最も大きな功績。
それは、アメリカの奴隷解放を実現させたことです。
舞台となる19世紀当時、アメリカは、黒人奴隷を使い続ける
南部の州と、奴隷解放を進める北部の州と、
真っ二つに分かれていました。
法の下の自由を理想とし、大統領に就任したリンカーンは
奴隷解放をすすめますがそれに南部が反発。
対立は日に日に深まり、ついに南北戦争が勃発します。
映画では、この南北戦争をリンカーンがいかにしてやめさせ、
奴隷解放を実現させたか、その知られざるドラマを描いています。

映画のクライマックスでは、「奴隷制」を禁じる
「アメリカ合衆国憲法修正13条」を、リンカーンがいかにして、
議会を通過させたかが描かれます。「奴隷解放宣言」だけでは、
南部の州は合法的に「奴隷制」を継続することができたため、
法律的に「奴隷制」を違憲にする必要があったのです。
この憲法改正のために、ある時は有力議員を説得、
ある時はロビイストを使って、票を買収したりします。
学校で習うアメリカの歴史では、そこまで詳しく教えてくれないので、
このあたりの展開は、日本人の我々にとっては、
かなりサスペンスフルです。
最終的には、リンカーンが勝利するとわかっていても、
ハラハラドキドキしながら、投票を見守ることになります。

リンカーンを演じたのは、並外れた演技力を持つ
オスカー俳優、ダニエル・デイ=ルイス。
完璧な役作りで知られる彼ですが、今回もあの独特な風貌はもちろん、
歴史上の人物とは思えないほどリアリティある演技で、
3度目のアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しました。
この役のオファーを受けて、受けようかと迷っていたときに、
「この役をやるべきだ!」とススメてくれたのは、
なんとレオナルド・ディカプリオだったそうです。

さらに、「宇宙人ジョーンズ」のCMでおなじみの
人気俳優トミー・リー・ジョーンズ、
2度のオスカーに輝く名女優サリー・フィールズなどが脇を固め、
ドラマティックな歴史ドラマをさらに見ごたえのあるものにしています。

監督は、ご存知、スティーブン・スピルバーグ。
リンカーンといえば、半ば伝説化していることから、
人物としても完璧というイメージができているんですが、
スピルバーグは今回、そうは描いていないんです。
目的のためにはズルイ手も使う、
狡猾な政治家の一面にも迫っています。

わずか150年ほど前にアメリカでおきた「奴隷解放」が、
その後の世界を大きく変え、今の21世紀につながっているのです。
未来を見据える目をもって、どうしてもここで「奴隷解放」を
しなければならないと戦うリンカーン大統領の姿に、
声援を送らずにはいられないでしょう。
現代のアメリカを代表する監督が、最も愛される大統領の
人物像にどう迫ったのか、ぜひスクリーンで確かめてください!

今日ご紹介した映画「リンカーン」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本
で、現在公開中です。

映画「リンカーン」オフィシャルサイト
http://www.foxmovies.jp/lincoln-movie/

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