「アナと雪の女王」
見事「長編アニメーション賞」を受賞した話題のアニメーション。
現時点での全世界興行収入は9億5500万ドルを突破。
ディズニー・アニメーション・スタジオの90年の歴史の中で
3世代、4世代にわたって愛される
たくさんのキャラクターを生み出しています。
ディズニー映画の最新作がこの「アナと雪の女王」です。
ストーリーを紹介しますと・・・、
多くのゲストを招いて開かれた王冠を受け継ぐ
儀式パーティの席上で、自分の力をコントロールできずに
これを姉妹の話に変えたのが新しいところ。
秘密がありまして、たびたびこのコーナーでも紹介している
ピクサーの代表ジョン・ラセターさんが一枚噛んでいます。
現在、ピクサーとディズニーの両方のクリエイティブ部門を
統括しているラセターは、今回作品を
「ディズニー・クラッシックの再生」と位置付けて、
ディズニー映画史上初めて女性の監督を起用しています。
彼女の名前はジャニファー・リー。
当初このプロジェクト脚本家として参加していたんですが、
その才能にほれ込んだラセターが監督に抜擢。
アニメーションのビジュアル部門を主に共同監督の
クリス・バックが担当し、ストーリーやキャラクターの演出を
ジャニファーが担当したそうです。
そのため、女性の目線での細かい仕草や感情の動きが
見事に表現されるアニメーションが完成しました。
これまでディズニーの弱点は、女性キャラの「受け身」だと
言われてきました。ヒーローに助けられるお姫様的なキャラが、
70年代以降の女性の自立の動きの中で
「古臭い」と糾弾されてきた歴史もあります。
そんな批判に向かって「新しいプリンセス像」を描いたのが
この作品です。助けられるお姫様でなく、
自ら困難に立ち向かってゆく「プリンセス」。
それでも女性特有の優しさや美しさを失わずに・・・・・・・。
そんな新しいディズニー映画の誕生が
この作品には込められています。
「アナと雪の女王」本編の前に上映される短編作品
「ミッキーの救出大作戦」で描かれています。
後半あっという仕掛けで3DCGのキャラクターに
生まれ変わります。伝統を大切にしながら、
新たな前進を試みるスタジオの意気込みを見事に表現した
短編作品ですので見逃さないで下さいね。
ディズニー映画でおなじみのヒロインの相棒となる
妖精的なキャラ。通称「サイドキック」と呼ばれています。
例えば「ピノキオ」におけるジミニ―・クリケット。
「ピーターパン」のティンカーベル。
「アラジン」のジーニーなどなど。
彼らはおもに「お笑い担当」で、ストーリーが停滞しないように
随処にギャグを入れる役目を担っています。
今回、雪だるまのオラフがその「サイドキック」役です。
映画の終盤では、観客の心をがっちり掴む
魅力的なキャラに成長してゆきます。
総合1位を獲得しているそうです。ディズニーならではの
美しいアニメーションに共感を呼ぶストーリー、