毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
今日ご紹介するのは現在公開中の
「ホワイトハウス・ダウン」です。
この作品、タイトルから想像できる通り、
アメリカの政治の中枢・ホワイトハウスを舞台に展開される、
パニックアクション映画です。
監督は、あの「インデペンデンス・デイ」や「2012」の
大ヒットメーカー・ローランド・エメリッヒ。
圧倒的なパワーとスケールで、宇宙人の襲来や地球規模の
天変地異を描いてきたエメリッヒ監督。
これまでパニック大作で何度もホワイトハウスを壊滅させて
いますが、今度は、舞台をホワイトハウス1ヶ所に絞り、
手に汗握るアクション映画を作り出しています。
そのために綿密なリサーチを重ね、ホワイトハウスの機密と
なっている建物内部の様子を細かく描写することに
成功しています。
例えば、ホワイトハウスに入るときの入館証は
どんなデザインなのか?という細かいポイントから、
有事が起きた際に、どのようなミッションが用意されて
いるのかという重大情報までが、ストーリーの中に
綿密に組み込まれています。
主人公は、大統領を警護するシークレット・サービスを
目指しながら不採用となってしまった議会警察官・ジョン。
彼は気晴らしを兼ねて、幼い娘と共にホワイトハウスの
見学ツアーに参加しますが、そこに謎の武装グループが
乗り込み、ツアー客や大統領を人質にして
瞬く間にホワイトハウスを乗っ取ってしまいます。
思わぬ事態にアメリカ全土が混乱する中、ジョンは
武装グループに1人挑んでいきます。
大きな敵に1人で挑むという設定は、ちょっと
「ダイ・ハード」をほうふつとさせますよね。
映画の中にも、それを意識したシーンも出てきますが、
大きく違うのは大統領が主人公の相棒となること。
守ってもらう存在ではない、戦う大統領の姿は
なかなかカッコいいです。
ちなみに、大統領を演じているのは、「Ray」で
レイ・チャールズを演じ、
アカデミー賞を取った、ジェイミー・フォックス。
主人公のジョンを演じるのは、甘いマスクにマッチョな
肉体で次世代のスターとして有望視されている
チャニング・テイタム。
ハードなアクションもこなしながら、娘には甘い父親でも
あるというユーモラスな演技もできる彼は、
これから日本でも、女性ファンが増えそうな気がします。
この映画のプロデューサーもつとめている彼は、
俳優だけでなく多彩な才能がある人物です。
アクション映画としても1級品ですが、ストーリーも
二転三転する凝った構成になっています。
本当の悪人が誰なのか、最後まで見逃せない展開の脚本も
見事です。なんとこの脚本には300万ドルのギャラが
支払われているそうですよ。およそ3億円です。
日本だったら1本映画ができる金額です。
さすがハリウッドです。
エメリッヒ監督は、脚本を読んで即決で演出することを
引き受けたそうです。それだけ魅力的なストーリーなんです。
もちろんエメリッヒ監督ですから、ホワイトハウスが
破壊されるシーンはものすごい迫力。
サービス満点の演出が展開します。
スクリーンで見るのにふさわしい1本ですよ!
これは、個人的な希望ですが、この主演2人のコンビで、
シリーズ化してほしいですね。
「ホワイトハウス・ダウン」の次は、
「ビッグベン・ダウン」とか「ベルサイユ宮殿・ダウン」とか、
日本だったら「スカイツリー・ダウン」なんか
いかがでしょう?
世界中の有名な建物を悪人から守る大統領と
シークレットサービス・・的な展開でどうでしょう・・。
1年に1本ぐらいこういう映画が見たいですねぇ・・。
今日ご紹介した映画「ホワイトハウス・ダウン」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。
「ホワイトハウス・ダウン」オフィシャルサイト
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